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東風汽車有限公司、広州市花都区の新乗用車生産工場の操業を開始

年間生産台数15万台を誇る工場の稼動により、事業計画達成のための基盤を構築

 

 

 

 

 

 

中国最大の自動車合弁企業、東風汽車有限公司(本社:湖北省武漢市、総裁兼CEO:中村克己)は、広州市花都区における新工場の操業を開始すると本日発表した。立ち上がり時の生産能力は年間15万台で、「サニー(陽光)」の2004年モデルを頭出しとして、中国市場で販売される日産ブランドの新型乗用車を生産する。

東風汽車は、敷地面積94万㎡を誇る工場の建設に18億人民元(約229億7,000万円、約2億1,790万米ドル)を投資した。新工場では、プレス、車体溶接、塗装、車両組立の各工程に、グローバルで展開している日産生産方式(Nissan Production Way:NPW)を採用し、最高品質の車両を生産する。

東風汽車の中村総裁は、新工場の操業開始記念式典で、「広州花都新工場は、2007年までに、販売台数を2倍の62万台にするという『プラン23(プラン・ツー・キュービック)』の事業目標を達成するために、重要な役割を果たすものだ。」と語った。

東風汽車の吉田衛副総裁(乗用車事業担当)は、「当社は、2007年までに、乗用車の販売台数を、現在の3倍にあたる年間30万台にする計画である。最高品質の車をお客様に提供することで、中国のお客様のニーズを満たしていけると考えている。中国のお客様に、最高の価値を提供できるブランドを構築することが目標である。」と語った。

黄華華広東省長は、「広州を拠点とする東風汽車は、広州の経済発展においても重要な役割を担っているため、広東省政府としても東風汽車が事業目標を達成できるよう、さらなる支援を行ってゆきたい。」と語った。

2004年モデルの「ブルーバード(藍鳥)」、そして2004年モデルの「サニー(陽光)」に続き、東風汽車では、今年後半に、日産の高級セダン「ティアナ」を発売する予定である。「ティアナ」は、湖北省襄樊にある東風汽車の乗用車の工場で生産する。6月に開催される北京モーターショーで初公開される予定の「ティアナ」は、「美しい自然の音色」を意味する中国語「天籟(Tian Lai)」の名で販売される。

東風汽車の「プラン23(プラン・ツー・キュービック)」では、2007年までに6種類の新型乗用車を中国で発売する。多様なラインナップで、中国のお客様にアピールしていく。

東風汽車は、お客様によりよいサービスを提供するため、販売ネットワークの拡大・強化を行っている。2007年までに、日産のグローバル基準に基づき、中国国内の販売ネットワーク数を400店以上にする予定である。

さらに東風汽車は、2007年までに、乗用車と商用車の合計販売台数を、2003年の2倍に当たる62万台とする計画である。商用車販売とその他事業を含む、2007年度の総売上高は、2003年度の2倍に当たる800億人民元(約1兆208億円、約96億米ドル)に達する見込みである。また商用車販売とその他事業を含む営業利益は、予想売上高の10%にあたる80億人民元(約1,020億8,000万円、約10億米ドル)に達すると予測している。

東風汽車有限公司(東風汽車)について

東風汽車有限公司は、日産自動車と東風汽車公司による包括的、戦略的な提携の結果として設立された。新会社の登録資本金は、各々50%の出資により、総額で167億人民元(約2,130億円、約20億米ドル)となる。東風汽車公司はその子会社、関連企業の株式を含む既存の資産を段階的に新会社へ拠出し、日産自動車は東風汽車公司の現物出資に応じ、キャッシュで出資をおこなう。東風汽車有限公司は、トラック、バス、軽商用車、乗用車など、東風汽車公司における主要な既存の自動車事業や自動車関連業務を引き継いでいる。

以上

注:為替レートについては最近の為替相場、1人民元=12.76円、1人民元=0.12米ドルを基に換算した。