日産自動車、2004年度上半期の連結当期純利益 2,388億円を達成

売上高営業利益率は、 二桁の10.1%を堅持

 

 

 

 

 

 

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は本日2004年度の上期決算を発表した。9月中間期連結決算において、連結当期純利益は、前年同期比0.5%増の2,388億円(21億7,000万米ドル、17億9,000万ユーロ)に達した。

カルロス ゴーン社長は、「インセンティブ増、原材料の市況の高騰や金利の上昇など期初に予想した外的リスク要因の多くが現実のものになった。このような厳しい環境にかかわらず、米国での好調な販売と欧州事業の収益改善により良好な上期実績を上げることができた。」と語った。

2004年度上期の連結売上高は、前年比12.7%増加し4兆79億円(365億米ドル、301億ユーロ)となった。連結営業利益は前年同期比0.6%増の4,034億円(36億7,000万米ドル、30億3,000万ユーロ)となり、この結果、売上高営業利益率は10.1%となった。また、連結経常利益は4,014億円(36億6,000万米ドル、30億2,000万ユーロ)となり、前年同期比2.8%増となった。

2004年度上期のグローバル販売台数(小売)は159万6千台となり、前年同期比で8.8%増加した。

日本での上期販売台数は、軽自動車を含み36万8千台となり前年同期比で4.9%減少した。米国での上期販売台数は前年同期比16.6%増の48万9千台となった。欧州での上期販売台数は6.6%増の28万5千台となった。一般海外市場での販売台数は、前年同期比15.2%増の45万4千台となり、そのうち中国での販売台数は8万4千台である。

ゴーン社長は、グローバルなビジネス環境は予測が難しく不透明であるが、通期見通しは変更しないとして、次の様に語った。「下期のビジネス環境は、前述のようなリスク要因が続くと予測されるため、引き続き厳しいと見ている。しかしながら、当社は強固なビジネス・ファンダメンタルズを有し世界の主要市場に9車種の新型車を投入することから、通期の業績見通しの変更はしない。」

同社の通期見通しは、連結売上高は8兆1,760億円、営業利益は8,600億円、経常利益は8,460億円、当期純利益は5,100億円を予想している。

今回発表の上期決算には、当社の中国での合弁会社である東風汽車有限公司の株式持分に基づく50%比例連結分とタイのサイアムニッサンオートモービル株式会社(SNA)、裕隆日産汽車股分有限公司のフル連結分が半期として初めて含まれる。

2004年度上期のその他の財務ハイライト

有利子負債
連結自動車事業実質有利子負債は、2003年度中間期時点の2,781億円に対し、1,002億円(9億1,300万米ドル、7億5,300万ユーロ)となった。連結販売金融事業実質有利子負債は、2003年度中間期時点の2兆7,118億円に対し、好調な販売実績を反映し、3兆2,900億円(299億6,000万米ドル、247億2,000万ユーロ)となった。

株主資本
2004年度9月中間期末時点の連結株主資本は、2兆2,567億円(205億5,000万米ドル、169億5,000万ユーロ)となり2004年3月末時点の2兆240億円に対し、2,327億円の増加となった。

注:本リリースに使用した米ドル及びユーロ表記は便宜上の数値であり、2004年度上期期中の平均レートである1ドル109.8円および1ユーロ133.1円を使用している。

以上