SUPER GT第5戦（もてぎ）レースレポート--カルソニックインパルZが3位入賞--

日産自動車株式会社
ﾆｯｻﾝ･ﾓｰﾀｰｽﾎﾟｰﾂ･ｲﾝﾀｰﾅｼｮﾅﾙ株式会社

9月4日　ツインリングもてぎ(栃木県)

9月4日(日)、栃木県のツインリンクもてぎ(1周4.8km) でSUPER GT 2005 第5戦決勝レースが開催され、予選6位からスタートしたカルソニックインパルZ（#12：ブノワ・トレルイエ/井出有治）が3位に入り、今季初めて表彰台に上った。予選7位からスタートしたモチュールピットワークZ（#22：ミハエル・クルム/柳田真孝）が4位に続き、6位にはザナヴィニスモZ（#1：本山哲/リチャード・ライアン、予選16位）が入った。

52,000名の観衆が見守る中、決勝レースは午後2時過ぎにスタートした。序盤は、予選5位からスタートしたG'ZOX・HASEMI・Z（#3：金石年弘/エリック・コマス）が4位を走行し、さらに上位進出の機会をうかがった。しかし、12周目に#38スープラにリアをヒットされてスピンアウト。グラベルベッドにスタックし、大きく順位を落とした。この時点で7位を走行していたトレルイエの#12 Zはこのアクシデントで5位に上がり、途中ピットインして井出有治に交代したあとは4位から3位へとポジションを上げた。井出は危なげない安定した走りで3位をキープ。今季初の表彰台を獲得した。井出は、「日産自動車の志賀COO（最高執行責任者）が来られている前で、NSXの表彰台独占が阻止できて良かったです。責任感を感じながら走りました。これで顔を覚えてもらえたでしょうかね」と語った。

#22 Zは、柳田真孝がスタートドライバーをつとめ、序盤は8位を走行。他車のアクシデントに巻き込まれることなく、6位にポジションを上げて26周目にピットイン。ミハエル・クルムにドライバー交代した。定評となっているニスモのミスのない迅速なピットワークを経てコースに戻った#22 Zは、30周目には5位となり、その後4位に浮上した。クルムは、3位を走る#12 Zを捉えるべくプッシュを続け、3秒強あったその間隔を約1秒にまで縮めるが、井出も隙を見せない走りを続けた。後半までタイヤグリップをもたせるため、クルムはオーバーテイクをあきらめ、キープポジションに方針を変更した。終盤の60周目には激しく追い上げてきた#32 NSXに先行を許してしまうが、追い上げで燃料を使い果たした#32 NSXが最終ラップの最終コーナー手前で突如ストップ。#22 Zは、4位に返り咲いてフィニッシュラインを越えた。チャンピオンシップポイントで2位につけている#1 Zは、本山がスタートし先行車をパスしながら30周目に暫定3位でピットイン。ここでも無駄が一切ない完璧なピットワークをこなしたニスモは、ライアンを7位でコースに戻すことに成功した。ライアンは7位をキープして周回を重ね、冷静な走りで終盤に向かい、最終ラップで6位に上がってチェッカーフラッグを受けた。

なお、GT300クラスでは#46 Dream Cube's ADVAN Z(星野一樹/青木孝行)が初優勝を飾った。

【ニスモ出川監督のコメント】
「いつも通りですがピットワークも完璧だったし、レース内容は言うことなしです。80%の出来ですね。#22は表彰台にあと一歩でしたが、序盤の柳田の走りには合格点を上げたいです。予定通りポジションをひとつ上げて戻ってきたし、気合いのこもった走りを見せてくれました。#1はもう少しウェイトを下ろせるとなお良かったですが、10台抜きの結果は上等でしょう」

【#1本山哲のコメント】
「もてぎはウェイトに苦しめられた厳しい週末となりましたが、ピットワークは素晴らしかったし、16位から6位にポジションを上げられたので、結果的に良いレースだったと思います。次の富士も苦しいレースになるでしょうが、今回のようにしぶといレースをし、残りのふたつで勝負をかけます」

日産勢の活躍を目の当たりにした日産自動車COOの志賀俊之は、「非常に過酷なレースでしたが、フェアレディZが表彰台に上がることができ、大変うれしく思います。ファンの皆さま、暑い中でのご声援本当にありがとうございました。これからも日産とニスモは、熱い戦いをお見せいたしますので、是非ご期待ください」とコメントを残した。

【総合結果】　63 Laps

以　上