日産自動車 座間地区に「グローバル生産技術センター」を開設



日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、座間事業所内(神奈川県座間市)に、「グローバル生産技術センター」を開設する。この「グローバル生産技術センター」は、本年10月に着工し、2007年3月の本格稼動を予定している。投資額は51億円、建屋面積は約3万㎡で、座間事業所の第2地区に建設される。

同社では、今年度から開始した新3ヵ年経営計画「日産バリューアップ」の期間中に、グローバルで70の生産立ち上げを予定しており、これらの車種を生産開始時点から安定した高い品質で効率よく提供することが不可欠となっている。そこで、「グローバル生産技術センター」では、プレス工程~車体工程~組立工程に至る車両生産における新型車の集中試作、解析を行うことで、新型車の品質を飛躍的に向上させるとともに、その品質レベルを国内外の工場に展開し、グロ-バルレベルでの品質の均一化を図っていく。

現在、座間事業所第1地区にて海外向け設備のトライアルを行うパイロットプラント内で、車体工程の試作、解析を実施しているが、この機能も「グローバル生産技術センター」として第2地区に集約される。この結果、座間事業所で生産技術関連業務に従事する従業員数は、現在の930名からピーク時には350名増となる。

尚、現在パイロットプラントとともに第1地区にある撮影スタジオ及び歴史記念車両の車庫等の施設も、「グローバル生産技術センター」開設に併せて、第2地区に移転、集約し、効率利用を図る。同地区では、福利厚生施設の拡充等に25億円を投資する。前述の「グローバル生産技術センター」開設と合わせると、座間事業所における投資額は計76億円となる。第1地区21万㎡の内約10万㎡については、現在第2地区で自動車生産用部品等の物流業務を行っている株式会社バンテックに売却する予定となっている。

座間事業所は総敷地面積77万㎡を有し、1965年に座間工場として完成、1995年3月に車両生産を中止するまでサニー等の乗用車及びダットサントラックの商用車1,124万台を生産した。その後は、主に生産技術関連の拠点の事業所として活用されてきた。1998年12月には、第1地区に大型複合自動車店舗「カレスト座間」と中古車オークション会場を開設している。更に、当「グローバル生産技術センター」開設により、同社は座間地域の活性化に寄与していくことになる。また同社は、2007年の厚木市での日産アドバンスド・テクノロジー・センター開設、2010年までの横浜市へ本社機能の移転等を計画しており、今後も神奈川県内各地において積極的な投資を行い、地元経済にも貢献していく予定である。


以 上