日産自動車 生産拠点でのトレーナー人材育成プログラムを開始

 


〜 追浜工場内に専用研修施設「グローバルトレーニングセンター」を開設 〜

 

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、追浜工場内(神奈川県横須賀市)に、生産拠点のトレーナー育成を目的とした施設「グローバルトレーニングセンター」を開設する。この「グローバルトレーニングセンター」は、本日より一部運用を開始し、2006年8月の本格稼動を予定している。

同社では、今年度から開始した新3ヵ年経営計画「日産バリューアップ」の期間中に、グローバルで70の生産立ち上げを予定しており、これらの車種を生産開始時点から安定した高い品質で提供することが不可欠となっていることから、各拠点現場の人材についても効率的、且つ効果的に育成する必要がある。

今回開設する「グローバルトレーニングセンター」は、鋼材のプレス、車体溶接や塗装など車両生産における各工程作業、物流、品質保証、設備保全における「人の技能」の訓練と伝承、および、現場管理を軸とした日産生産方式(NPW)をグローバルに展開するなど、継続的に技能訓練方法をブラッシュアップしていく重要な役割を果たす。
また、新型車の生産開始時における課題の解決法などを習得し、グロ−バルレベルでの品質の均一化を図っていく。

同社はこれまで、プレス工程から組立工程に至る車両生産における新型車の試作、解析を実施する施設「グローバル生産技術センター」を座間事業所内に開設することを決定(2007年3月本格稼働予定)している。当「グローバルトレーニングセンター」の開設により、生産活動におけるハード、ソフトの両面において、上述の課題解決に向けた取り組みが強化されることになる。

尚、当「グローバルトレーニングセンター」では、本日より約3週間、一部の訓練用設備を使用して、第1期生となるメキシコ日産から研修生(5名)の訓練を開始する。同センターを車両生産工場と同じ敷地内に開設することで、監督者とのコミュニケーションが図れる、ラインを活用したトレーニングが可能であるなどのメリットがある。2006年8月には訓練用設備の設置が完了し、本格的プログラムによるトレーニングを開始する予定である。

追浜工場は総敷地面積171万m2を有し、マーチ、キューブ、ノート等、小型乗用車を中心に年間約37万台を生産している国内主力工場のひとつである。

(了)