日産自動車、連結販売会社のマネジメントを変更

 


-販売事業と資産管理を分離・分社化し、強靭な販売ネットワーク構築へ-

 

日産自動車(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン 以下、日産)は、2006年4月1日付で連結販売会社52社を、それぞれ販売事業会社と資産管理会社に分割する。これにより販売事業会社では、本来のマーケティング&セールス業務への集中及びそれらの専門性(顧客満足度の向上他)強化に向けた取り組みに注力することが可能となる。一方資産管理会社については、同年7月1日付で設立される「日産ネットワークホールディングス」に統合され、同社が一括して連結販売会社の資産管理を行う。同社は各販売事業会社の株式100%を保有し、 戦略的な資産の集中管理、日産グループ内での資産運用の最適化を通じ、連結販社における収益性、及び投資・資産効率の向上に繋げていく。

日産は今年度より開始した3ヶ年経営計画「日産バリューアップ」において、投下資本利益率(ROIC)を同計画期間中平均で20%を確保する(手許資金を除く)ことをコミットメントのひとつに掲げている。また、今後の国内市場に大きな成長が見込めないこと等の市場背景を前提に、更なる収益性向上の実現に向けて検討を重ねてきた。今回のビジネスモデルを通じ、業務の効率化及び資産の有効活用を図ることで、上記のコミットメント達成に寄与するだけでなく、最終的には販売活動を通じてお客さまに提供し得る価値の向上に貢献できると考えている。

また日産では、当ビジネスモデルの円滑な導入・推進に向けて、新たに12月1日付で「国内ネットワーク戦略部」を設立した。同部は、資産管理会社及び日産ネットワークホールディングスの設立後、各販売事業会社の収益最大化に向けた目標設定とそのフォローアップ、拠点配置の最適化の検討等を行っていく。尚、資産管理会社及び日産ネットワークホールディングスの運営形態等の詳細については、今後検討、決定する。

(了)