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東風汽車有限公司、新「東風日産乗用車技術センター」の竣工式を実施

日産自動車株式会社と東風汽車工業投資有限公司との合弁会社である東風汽車有限公司(本社:湖北省武漢、総裁:中村克己)は、かねてより広州市花都区に新たな乗用車技術センターの建設を進めていたが、このほど完成し、20日その竣工式を挙行した。竣工式には、広州市の張広寧市長をはじめ、広東省、広州市など政府関係や大学関係など、多くの関係者が参加した。


今回、新たに建設した東風日産乗用車技術センターは、総投資額3億3000万RMB(約46億円)、総敷地面積は約20万平方メートルを誇り(将来の拡張を含む)、中国華南地区最大規模の開発拠点となる。敷地内には、オフィス棟、実験棟、食堂棟などが配置されており、実験棟には最新鋭の車両実験設備を装備している。従来の東風汽車研究開発中心の機能は、今回新設された乗用車技術センターに引き継がれる。また、スタート時の人員規模は、R&Dを中心に購買等も含めると約320名規模となる。

東風日産乗用車技術センターでは、日本の日産テクニカルセンターをはじめ、欧米、アジアの開発拠点ともグローバルに緊密な連携をとることにより、今後、中国市場に投入する乗用車モデルの共同開発やライフサイクル管理開発を行う。また、現地サプライヤーとの連携をより強化することで、さらなる部品の国産化や原価低減にも取り組んでいく。その結果、グローバルなレベルでの車両の品質確保が期待できるとともに、最新の技術、装備を搭載できるなど、中国における急速な市場環境の変化やお客さまの嗜好・要望に対し、より迅速に対応することが可能となる。

また、東風有限副総裁兼、東風日産乗用車公司総経理の吉田衛は、「我々はこの東風日産乗用車技術センターを最大限に活用し、日産の開発との連携を強め、お客様の需要に対応するスピードを速めていく。それとともに、国産化推進のスピードアップによりコスト競争力を強化し、中国のお客さまに、先進技術を採用した価値の高い商品を提供するよう努める」と語った。

同乗用車技術センターのオフィスの特徴としては、各セクションがクロスファンクショナルに業務を進められるよう、また従業員同士のスムースなコミュニケーションが促進できるように、オープンフロアを採用している。また、新エンジン工場や乗用車技術センターとは別に現在建築中の新オフィスビルと同様に、環境にやさしい省エネ、省資源オフィスとしたことなどがあげられる。

東風汽車有限公司は、同社の4ヵ年事業計画(04年〜07年)、プラン23(プラン・ツー・キュービック)に基づき、乗用車の販売台数を06年は20万台、07年は30万台に伸ばす計画であり、本年秋には、新型乗用車「ブルーバード シルフィ(中国名:軒逸)」の投入も予定している。 今回の、東風日産乗用車技術センターの設立は、先に発表した、新エンジン工場の稼動や乗用車生産工場への追加投資とあわせ、東風汽車有限が、中国に根ざした中国の企業として、将来に亘って、中国市場により優れた商品を提供し続けていくという強い意思の表れである。

 

以 上