日産自動車、ロシア サンクトペテルブルグに新車両組立工場建設を決定

2005年度決算報告および中期計画「日産バリューアップ」

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、ロシアのサンクトペテルブルグに新たに車両組立工場を建設する。投資額は2億ドル(約226億6千万円)で、2009年の稼働開始を予定している。年間生産能力は最大5万台を計画しており、従業員数はフル操業時には750人に達する見込みである。同工場では、ロシア市場のニーズに適した複数のモデルを生産する予定である。尚、当計画は、同国の経済発展貿易省の承認を得た後、実行される予定である。


サンクトペテルブルグは、質の高い労働力が確保でき、ビジネス振興により生産活動に最適な工場用地やインフラも整備されている。更には、地方自治体からの支援もあり、それらが今回の新工場建設地として決定した理由である。

ゴーン社長は、「ロシアは日産が大きな成功を収めており、将来も大きな成長を期待できる市場であり、当社のグローバルな成長戦略において重要な役割を担うことになる。今回の投資は、ロシア経済の高いポテンシャルに対する我々の確信を示すものである。」と語った。

2003年8月にモスクワに設立されたロシア日産自動車会社が現在同国における販売を行い、約30の販売拠点から成るディーラーネットワークを通じて、日産車と日産純正部品をロシア全土へ供給している。2003年の日産の販売台数は9,470台であったが、同社が営業を開始した2004年には28,436台、翌2005年には46,485台へと大幅に増加している。

尚、日産はインフィニティブランドを2006年秋にロシアへ展開予定である。

注:為替レートについては便宜上、1USドル=113.3円をもとに換算した。

 

以 上