10月29日(日)、「中国サーキット選手権」(China Circuit Championship 略称CCC)の最終戦が北京郊外の北京金港サーキット (1周2.39km)で開催され、1600ccクラスのレースでポールポジションからスタートした日産ティーダの郭海生(東風日産ギアチーム)が優勝し、ドライバー選手権チャンピオンを獲得。予選2位で決勝レースに臨んだチームメイトの何暁楽はレース終盤にスピンアウトしてリタイヤとなったが、東風日産ギアチームはチーム選手権でもチャンピオンとなり、日産ティーダのCCCデビューイヤーにダブルタイトルを獲得することとなった。
10月最後の週末にもかかわらず北京金港サーキット近辺は好天に恵まれ、決勝レースが行われた29日の日曜日は最高気温が23度、路面温度は30度を越えた。このサーキットはアップダウンが少なくフラットな路面ながらコース幅が狭く、ランオフエリアのグラベルがコース上に散らばりやすいため、コースコンディションは常に滑りやすいと言える。土曜日に行われた公式予選も同様に砂がちな状態であったが、ティーダ勢は3位以下に大差をつけてのフロントロウ独占を果たした。
同じ北京で9月に開催された第5戦でポールポジションから逃げ切って優勝した#19郭は、今回も同様のレース運びをもくろんでいた。一方、同レースではオープニングラップで後続車にヒットされ、スピンしてそのままリタイヤとなっている#20何は雪辱を晴らし、優勝と逆転チャンピオン獲得を狙いたい。前回優勝でポイントランキング首位となっていた郭はハンディウェイト60kgを積み、何は同20kgを搭載して決勝レースに臨んだ。
2周のフォーメーションラップの後、決勝レースはクリーンなスタートを切った。ポールシッターの#19郭は狙い通りに飛び出して単独でレースをリード。2位スタートの#20何は、1コーナーから続くダウンヒルで隙をつかれ、#4 VWポロに先行を許した。しかし、何は同車の背後にぴたりとつけ、抜き返すチャンスをうかがった。そして、16周目に規定のピットインを済ませた。続く17周目にピットインしてタイヤを交換した郭は、その後も力強い走りでリードを確実にして行き、2位に10秒以上の差をつけて優勝した。何は終盤まで3位を走ったが、徐々にハンドリングに違和感を感じ、30周目の最終コーナーでスピンアウトしてリタイヤした。
【#19 郭海生のコメント】
「シーズン最終戦を最高の結果で締めくくることができて本当にハッピーです。チームが一年間一生懸命頑張ってくれたおかげです。VWポロは手強い相手で簡単に勝たせてはくれないし、事実このレースでも最後の最後まで気を抜けない展開でした。今はチャンピオンがとれてホッとしています。東風日産の支援に心から感謝しています。ありがとうございました」
同日行われた2000ccクラスのレースでは、東風日産778レーシングチームから出場した日産サニー2台が完走。このクラスでもドライバー部門、チーム部門ともに日産がシリーズチャンピオンを獲得。本年のCCCにおける選手権タイトル全部門を日産車および同ドライバーが独占した。
1600ccクラス レース結果 レース周回数33周 出走21台
Pos | No. | Drivers | Car | Time |
1 | 19 | 郭海生 | Dongfeng Nissan Ghiasports Team / TIIDA | 43:21.055 |
2 | 4 | 王 睿 | VW Polo | 43:32.935 |
3 | 3 | 韓 寒 | VW Polo | 43:50.976 |
4 | 10 | 高 華揚 | Geely | 44:16.197 |
5 | 2 | 王 超 | Citroen | 44:16.545 |
R | 20 | 何暁楽 | Dongfeng Nissan Ghiasports Team / TIIDA | - |
以 上