「ニッサンR383」が36年の歳月を経て初走行

日産/ニスモによる旧車復元プロジェクト

11月16日 筑波サーキット(茨城県)
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン 以下、日産)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:眞田裕一 以下、ニスモ)は本日、「ニッサンR383」のシェイクダウンを茨城県筑波サーキットで実施した。この車両は、1970年に第3回日本グランプリ*に出場するために開発されながら、完成目前に同レースの開催が中止され「幻のレーシングカー」と呼ばれていたものである。

日産/ニスモでは、歴史上貴重なモータースポーツ資産を動態保存し後世に伝える目的で、3年前からR380シリーズ(プロトタイプレーシングカー)の復元作業を行っており、これで2004年のニッサンR382(’69)、2005年のR380-Ⅱ (’67)およびR381(’68)と合わせ全てのR380シリーズのレストアが完了することになる。

なお、同車両は12月3日(日)に静岡県富士スピードウェイで行われるファン感謝イベント「ニスモフェスティバル」で走行予定。

* 日本グランプリ:1963年から69年まで行われた、スポーツカーレース。

<ニッサンR383とは>
R382で1969年日本GPを制した日産は、’70日本GPに備えて新たなマシンの開発に着手した。それが700馬力、ともいわれた同車。しかし、昭和45年の’70日本GPは中止となり、R383はそのモンスターぶりを発揮することなく幻のマシンとなった。(以下のスペックは、日産自動車が所有するレプリカモデルのもの。)

全長/全幅/全高 4,115/2,030/1,088mm
ホイールベース 2,400mm
トレッド(前/後) 1,280mm/1,260mm
車両重量 740kg
エンジン GRX-3(V12 DOHC)
      総排気量 5,954cc
      エンジン最高出力 515kW(700ps)以上
      最大トルク 647N・m(66kgm)以上
トランスミッション ヒューランド5速
ブレーキ 4輪アウトボードディスク

以 上