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日産自動車、花粉症の原因となるアレルゲンの除去効果を高めた天然ブドウ種子ポリフェノールフィルターを新開発

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、天然ブドウ種子ポリフェノールの抗アレルゲン効果によって、花粉症の原因となるアレルゲンの除去効果を大幅に高めた高性能フィルターを新開発した。今月発売予定のコンパクトカーに搭載する。

通常のフィルターは塵埃や花粉(粒子径10µm以上)の粒子除去を主目的としているため、花粉が粒子状態の場合はほぼ除去できるものの、花粉症の原因となる花粉が破裂して飛散したアレルゲン(0.3〜0.5µm)やディーゼル煤塵(1µm以下)などの微粒子は充分に除去できない。
日産は、ポリフェノールがスギ花粉やダニのアレルゲンを不活性化させる特長を持つことに着目し、繊維に天然のブドウ種子ポリフェノールを染み込ませたフィルターを新開発した*1。天然ブドウ種子ポリフェノールは、表面層が立体的であるため、アレルゲン分子を取り囲み、数多くの活性点(-OH基)で反応してアレルゲン分子の作用を抑える。この特長によって、本フィルターはスギ花粉アレルゲンの作用を88%*2抑える (カテキン等の単量体ポリフェノールに比較して、約5倍の効果*3) ことが可能となる。また、天然ブドウ種子ポリフェノールは、一般的なフィルター用抗菌剤に対し1.5倍の抗菌性(1/10,000以下に減少)*4を持つ。

さらに、本フィルターは、フィルター繊維1本1本に帯電させることで、アレルゲンだけでなく、同等の大きさの微粒子を除去する性能を同時に高めている。本フィルターを採用したカーエアコンで、内気循環(ファン2速)でエアコンを使用すると、0.5µmの微粒子を約5分で1/10に減らし(90%除去)、15分の連続使用で99.5%の除去が可能となる。日産ではこのフィルターの採用によって、さらに快適な車室内環境の実現を進めていく。

カテキンによるアレルゲンの不活性化イメージ ブドウポリフェノールによるアレルゲンの不活性化イメージ
カテキンによる
アレルゲンの不活性化イメージ
ブドウポリフェノールによる
アレルゲンの不活性化イメージ

*1:キッコーマン株式会社、東洋紡績株式会社との共同開発
*2:福井大学調べ
*3:自社調べ
*4:(財)日本紡績検査協会調べ

以 上