キャラミでポルターがポディウムフィニッシュ、最終戦でタイトル決戦へ

〜南アフリカ・プロダクションカー選手権レースレポート〜

10月25日 南アフリカ
南アフリカ・プロダクションカー選手権(SAPC)第9戦が10月25日、キャラミサーキットで開催され、サソル日産フェアレディZ(現地名350Z)のリロイ・ポルターが、レース2で2位フィニッシュ。11月15日にケープタウンのキラニで開催される、最終戦での選手権争いに望みをつないだ。

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9月にツワルスコップレースウェイで開催された前戦では、レース2の結果について南ア日産が抗議を行いクラスAの結果が保留となっていたが、モータースポーツアフリカ(MSA)の裁定委員会は、当該レースのクラスAのリザルトを無効とし、同ポイントを選手権スコアから除外することを命じた。このレースでは、クラーク・オブ・ザ・コースが規定外のスタート順修正を行い、改訂版の出走順も規定時間内の発行が行われなかった。

MSAの裁定結果により、クラスAの選手権争いは上位が一層と混戦化。プロダクション車両の選手間でバトルが白熱することは必至で、この週末にはスリリングなレースが期待された。

2006年クラスA及び総合チャンピオンであるポルターは、金曜日の予選でのタイム計測1回目の走行中、前方を走行していたクラスB車両がエンジントラブルによりオイルをコースまき散らしたため、レース1での走行順が8番手となった。

このクラスB車両が目の前でエンジントラブルを起こした時、ポルターは目の前に煙が立ちこめため、第1コーナーのクリップポイントを逃し、第2コーナーでコースオフ。タイヤハウスに砂利が入り込んでしまった。このため、本格的なタイムアタックとなった2ラップ目ではタイヤグリップを充分に得られず、8番手以上のポジションを得ることができなかった。

レース2のスターティンググリッドでフロントローを獲得するための戦略として、最終ラップでペースダウンしたポルターは、レース1を7位でフィニッシュ。レース2の3位と合わせ、この日の総合順位を4位とした。

サソル日産フェアレディZのセカンドカーをドライブするシュコップ・シプカは、チームメイトと同じオイルアクシデントに巻き込まれ、予選を11位。しかし、レース1では、4位を巡って4台が絡むバトルを繰り広げ、日産ディーラーチームのフェアレディZをドライブするマルコ・ダ・クンハに続く6位と、ポルターよりも1つ上位でフィニッシュした。レース2では、シプカは3番手からスタートし5位でフィニッシュ、この日の総合5位にランクされた。

今季残り1戦・2レースを残した時点で、クラスAはテイラー(BMW)とステファン(アウディ)が128ポイントで首位に立っており、フォーリー(アウディ)が127ポイントで続いている。ポルターは116ポイントの4位につけており、その後をバン・デル・リンデ(BMW)、ディフェンディングチャンピオンのワトソン−スミス(アウディ)が105ポイントで追っている。

以 上