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日産自動車、第15回ITS世界会議に「ぶつからない車」を進化させた実験車を出展

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は11日、ニューヨークで開催される「第15回ITS世界会議」(会場:ジャビッツ・コンベンションセンター、会期:11/16〜20)に、交差点で、運転者が気がつかない環境下でもぶつからない実験車「インフラ協調型ITSプロトタイプ」や自立型ITSの最新技術を搭載した「全方位運転支援システム搭載プロトタイプ」といった『ぶつからない車』の実現にむけた実験車両などを出展すると発表した。

インフラ協調型ITS実験車

インフラ協調型ITS実験車

出展概要の詳細は、以下の通り。

【屋外デモ】

    1. インフラ協調型ITS実験車
      日産は米国のインフラ協調システム開発プロジェクト(VII: Vehicle Infrastructure Integration)に2005年から参加し、道路設備や周辺車両と通信する技術とGPSによる高精度な位置検出技術を利用したシステムの研究開発を進めている。これらの技術を応用した交差点での安全な運転を支援する4つのアプリケーションを開発し、搭載した実験車両の屋外デモを実施する。
      • 赤信号警報(Signal Violation Warning)
        赤信号の交差点に接近中、ドライバーが適切に減速操作を開始しない場合に警報する。交差点までの正確な距離と走行レーンを検出することにより、自車が走行中のレーンの信号情報に基づいて警報を行うことができる。
      • 直進車両警報(Oncoming Traffic Notification)
        交差点を左折しようとしている車両のドライバーに、対向車の接近を報知する。
      • 側方車両警報(Cross Traffic Notification)
        非優先道路から信号機のない交差点にはいろうとしている車両のドライバーに、左右から接近する車両の存在を報知する。
      • インフラ協調インテリジェントクルーズコントロール(Cooperative ICC)
        従来のインテリジェントクルーズコントロール(ICC)に加えて、前方信号が赤の場合に、停止線で自動停止する機能をもつ。
インフラ協調型ITSシステム構成図

システム構成図

  1. 全方位運転支援システム搭載プロトタイプ
    自立型ITSにより周囲の車と「ぶつからない車」の実現にむけた最新技術を搭載した『全方位運転支援システム搭載プロトタイプ車両』を出展する。この中で、8月に発表した後退時における運転支援システム(バックアップコリジョンプリベンション)を世界で初めて公開する。

屋外デモ実施日時
・報道関係者/一般来場者対象(11番街特設会場):上記1
 11/17(月)12:30〜13:00、18(火)11:30〜12:00、19(水)11:00〜11:30、20(木)10:30〜11:00
・報道関係者対象(ピア81特設会場):上記2
 11/16(日)午後〜18日(火)(日産ブースにて要予約)

【ブース展示】
車両本体のみでなく、人と社会も含め総合的に環境と安全への取り組みを推進する日産の「トリプルレイヤードアプローチ」に基づき、安全、環境を柱とした日産のIT/ITSの新技術を紹介する。
●安全
セーフティ・シールド「クルマが人を守る」という、日産独自の安全に対する技術開発の考え方に基づき、いつでも安心して運転できるようドライバーをサポートする『アラウンドビューモニター』の実演やドライビングシミュレーターによる『ディスタンスコントロールアシスト』 『レーンデパーチャープリベンション』の体感ができる。さらにITSを活用した自立型ITS、インフラ協調型ITS技術を映像、パネルで紹介する。

●環境
日産は、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2010」に基づき、CO2排出量の削減を積極的に推進している。 ITSを活用し、お客さまのエコドライブ(環境にやさしい運転)をサポートする『エコ運転アドバイス』やプローブ情報を活用した渋滞の緩和など、クルマだけでなく、人や交通環境での総合的なCO2排出量の削減に取り組み、成果を出している。今回は、米国で2007年より開始し、運転時間、CO2削減に効果が確認されたロサンゼルス地区での実証試験の結果を紹介する。

【セッション講演】
・11/17(月)10:30〜12:00(スペシャルイベントホール)
 ミニステリアル・プレナリー(大臣級)セッションに山下光彦副社長が参加
・11/18(火)8:30〜10:00 (ホールJ-1A06)
 エグゼクティブ(高官級)セッションに豊増俊一執行役員が参加

日産は、ITS技術を活用し、安全で快適、そして環境に優しい持続可能なクルマ社会の実現を目指している。

以 上