日産自動車、環境負荷を半減する補修用水性塗料を発売

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は12日、日産純正部品である「PITWORK」ブランドに、新たに補修用水性塗料を設定し、15日より発売すると発表した。

今回設定する補修用水性塗料では、ベース塗料中の溶剤を水に変えることで、従来の溶剤塗料に比べて約49%の揮発性有機化合物(VOC*)排出量の低減を実現した。対象カラーとして、まずは塗装比率の高い2種類のシルバー色から採用を始め、来年4月からは順次対象カラーを拡大していく予定である。補修用水性塗料を使用することにより、大気汚染影響の削減、周辺地域への臭気影響の削減、加えて作業者及び作業者周辺の安全性が向上する。

同社では、水性塗料を使用する塗装ラインを2006年より九州工場に採用している。また、本年9月には、塗装工場からの環境負荷(CO2及び VOC)を半減する塗装技術を新たに開発したことを発表しており、生産分野での様々な取り組みを進めている。今後は、アフターセールスの分野でも、積極的に環境維持・改善活動に取り組んでいく。

同社は、今後も中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2010」に基づき、エミッションのクリーン化(大気・水・土壌の保全)に真に実効性のある技術、商品、サービスを開発し、市場に投入していく。

* Volatile Organic Compoundsの略。ホルムアルデヒドやトルエンなど、常温で揮発しやすい有機化合物で、塗料の溶剤や接着剤として使用されている。

以 上