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ルノー・日産アライアンスとスイス電力会社EOS、スイスでゼロ・エミッションモビリティを構築

RENAULT NISSAN

ルノー・日産アライアンスとスイスの電力会社EOS(Energie Ouest Suisse)とは16日、スイスでの電気自動車(EV)の普及促進、バッテリー充電網の構築のため、ゼロ・エミッションモビリティに向けたソリューションを開発することで協力していくことをスイスのロールにて発表した。

近頃調印された覚書に基づき、EOSおよびアライアンスは、スイス国内全域へのバッテリー充電ネットワークの設置およびそのメンテナンスの方法を検討していく。また、覚書では、アライアンスによるEOSへのEVフリートの供給に関する諸条件も規定している。さらに、EOSおよびアライアンスは、EVの利用を促進するための教育プログラムを策定し、サポートしていく。

EOSは、スイスの主要電力会社であり、発電量の85%を水力発電で行っている。日産の欧州拠点があるスイスでは、EOSがゼロ・エミッションプログラムにおける初めてのアライアンスとのパートナーとなる。

「EOSにとって、電気自動車の普及は、スイスのエネルギーおよび環境の課題に対する前向きな対応策となる。」と、EOSのCEOであるハンス シュワイカードゥは述べている。実際、スイス国内のCO2全排出量のうち暖房装置からの排出量(43%)に次いで、輸送機関からの排出量は全体の33%(1,600万トン)を占めている。スイス国内の自動車の15%が2020年までにEVになれば、輸送分野のCO2排出量は、年間110万トン(7%)の削減が可能となる。

日産の副社長であるカルロス タバレスは、「私たちは、EOSのようなクリーンエネルギーのスペシャリストとパートナーシップを結べることを非常にうれしく思っている。また、スイスでのゼロ・エミッションモビリティの実現を目指し、インフラを構築し諸条件を整備するためにEOSと協力して取り組んでいくことを心待ちにしている。」と述べた。

ルノー・日産アライアンスは、イスラエル、デンマーク、ポルトガル、モナコ、フランス電力公社「EDF」、米国においては、テネシー州、オレゴン州、北カリフォルニア・ソノマ郡とゼロ・エミッションに関するパートナーシップを開始している。日本では、神奈川県および横浜市と同様のパートナーシップを締結している。

Energie Ouest Suisse
EOSグループは、複数の最大規模の発電所を持つ戦略的な持ち株会社であり、株主はスイス西部における主要な発電会社である。1919年創業の合資会社Energie de l'ouest-suisse社 (EOS)が2002年に持ち株会社となった。EOSグループには、エネルギー、輸送、商業取引の3つの事業部門があり、スイスおよび国外で、グループおよび株主企業の名の下、水力発電、高電圧および超高電圧送電、電力の販売という3つのコアビジネスに焦点を置いている。スイスの生産施設は、欧州で最もフレキシブルな発電が可能な施設とされており、その85%が水力発電所である。ローザンヌに拠点を置く同グループにはHYDRO Exploitation社も含め、710名の従業員が在籍している。

以 上