南ア日産がオフロード選手権で年間トップ3を独占!

南アフリカ・オフロード選手権レースレポート

11月7日 南アフリカ
南アフリカ・オフロード選手権(SAOC)第8戦がおこなわれ、南アフリカ日産モータースポーツは、ダンカン・ボス/ラルフ・ピッツフォード組、イヴァー・トルフセン/クイン・エバンス組、ハンス・グロブラー/ユアン・モール組と3台の日産ナバラがシリーズのトップ3を独占した。

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オフロードの国内戦参戦最後となる今季、一年を通して強さを維持した南ア日産は、8戦中6勝をマーク。ボス/ピッツフォード組が、5勝・148ポイントを獲得してチャンピオンに輝いた。ボスにとってはタイトル3連覇、ピッツフォードにとってもこの3年の中で2回目のタイトル獲得となる。トルフセン/エバンス組は94ポイントを獲得して、参戦3年間で自己最高位となるシリーズ2位に入賞。元ドライバーチャンピオンで、33年の長きに亘って日産からの参戦を続けたグロブラーは、日産からの参戦最後のレースに臨み、ディフェンディングコ・ドライバーチャンピオンのモールと共に今季1勝、81ポイントを獲得した。

同選手権への参戦9年間で日産は、9回のドライバーズ/コ・ドライバーズタイトル、6回のマニュファクチャラーズタイトルと57勝(72イベントに参戦)を記録した。

2009年シーズンの最終戦は計457km・6時間以上のレースとなり、グロブラー/モール組が2位でフィニッシュ。プロローグランでトラブルに見舞われたグロブラー/モール組は9番手からのスタートとなったが、残り100mで2位に浮上、3位に2秒差でゴールした。トルフセン・エバンス組は、金曜日に行われたプロローグランで2回のパンクに見舞われ8位からスタートとなったが、4位でフィニッシュした。

一方、新たにチャンピオンとなったボス/ピッツフォード組は、金曜日のプロローグランを制し、首位で土曜日のレースをスタート。しかし、この日設定された378kmのコース後半で電気系トラブルに見舞われ、今季初めてのリタイアを喫した。

「今季最高のレースとは言えないが、選手権としては総合のトップ3を獲得できて、とてもうれしく思う」と南ア日産モータースポーツ・ジェネラルマネージャーのグリン・ホールは語った。「日産にとって栄光に満ちたオフロードレース9年の歴史を飾る最終戦でも勝利を収めたかったが、それは叶わなかった。これまでの堂々たる記録と共にオフロードレースから離れるが、長年に渡って熱心にサポートを続けてくれた日産経営陣、数々の栄光につながる尽力を注いでくれた我がチーム、9年間中6度のマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献してくれた日産プライベーター陣、我々の励みとなり支えとなった、かけがえのない何千人もの南アやボツワナの日産ファンに、心から感謝したい」

日産は、1997-2000年にジニール・ドゥビュリエが日産プリメーラで王者に君臨したツーリングカー国内選手権の終了を受けて、2001年からオフロードレースに参入。ドゥビュリエとコ・ドライバーのフランソワ・ジョルダーンは、初年に日産「ハードボディ」でタイトルを獲得した。2002年にはボス/マイク・グリフィス組が同じく日産ハードボディでタイトルを獲得すると、2003・2004年はグロブラー/リチャード・リーク組が、2005年はアルフィー・コックス/ラルフ・ピッツフォード組がチャンピオンの座についた。2006年はグロブラー/リーク組が日産「ナバラ」で再びタイトルを獲得。2007、2008年はボスがドライバーズチャンピオンを獲得した。そして2009年、ボス/ピッツフォード組が、日産にとって9回目、そして最後のチャンピオンの座を獲得した。

以 上