日産の中国合弁会社、2010年販売目標台数を100万台に設定

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)の中国における合弁会社である東風汽車有限公司(本社:湖北省武漢市 総裁:中村公泰、以下:DFL)は16日、同社の中期経営計画「プラン13(プラン・ワン・キュービック)」で掲げた「2012年に100万台を販売する」との目標を2010年に前倒しすると発表した。

乗用車、小型商用車(LCV)、中・大型商用車を含むDFLの2009年販売台数は90万5千台(対前年比 +28%)となる見通しである。フルラインアップの商品戦略、内陸部を含む幅広いディーラー網、継続的に実施したブランド活動が好調な販売を後押しした。また、東風日産乗用車公司(以下:東風日産)の2009年販売台数は51万7千台(対前年比+47%)となる見通しで、DFLの成長を支えている。なお、東風日産の2010年の販売目標台数は60万台を計画している。

DFL総裁の中村公泰は「今年は日産とDFLにとって重要な1年となった。熱意に満ちた従業員、一流のサービスを提供する販売網、そして充実した商品ラインアップを持つ我々は、来年100万台の販売台数を達成できると信じている」と述べた。

2010年には鄭州(河南省)のLCV第2工場が稼働開始する。また、既存の工場でも生産ラインの速度を早めたり、設備を刷新することにより、DFLの生産能力を年間100万台以上に引き上げる。また、DFLは中国のお客さまの更なる要望に応えるため、2010年に「グローバルコンパクトカー」とミニバン「NV200」を新たに投入する。

DFLについて
DFLは日産と、東風グループによる包括的かつ戦略的なパートナーシップとして2003年に設立された。DFLは、乗用車、LCV、および中・大型商用車のフルラインアップを持つ、中国における最初の合弁企業である。東風グループと日産がそれぞれ50%の株式を保有する。同社は、資本金が167億人民元(約2,196億円)である。中国の自動車合弁企業の中で最大の投資規模となっている。

東風日産について
東風日産は東風汽車有限公司傘下の子会社で、乗用車の開発、生産、販売を行っている。

日産の中国事業について
DFLの設立以来、乗用車およびLCVを含む日産の販売台数は2003年の9万4,000台から2008年には54万5,000台と急激に増加した。また、2007年に高級ブランドであるインフィニティを投入している。
日産は2009年の中国での販売台数を74万2千台(対前年比 +36%)と見込んでおり、2010年には85万台を販売する計画である。

以 上