日産自動車、2009年度第3四半期決算を発表

−第3四半期の純利益は450億円を計上−

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は9日、2009年度第3四半期、及び2009年度第3四半期累計(9ヵ月間)の決算を発表した。2009年度第3四半期の純利益は、450億円(4億8千万USドル、3億4千万ユーロ)となった。主に主要市場における新車買い替え補助金制度による販売台数の上積み、中国での販売台数増加およびグローバルな金融、経済危機に対応した諸施策の効果が寄与した。

第3四半期の売上高は、前年同期比9.9%増の1兆9,962億円(213億3千万USドル、150億1千万ユーロ)となった。営業利益は、1,341億円(14億3千万USドル、10億1千万ユーロ)となり、売上高営業利益率は6.7%となった。また、経常利益は、1,127億円(12億USドル、8億5千万ユーロ)となった。

社長のゴーンは、「2009年度第3四半期の日産の業績は明るい材料であり、我々が講じてきた対策が順調に実を結んでいるということを示している。しかし、グローバル経済は引き続き不安定で不確実要素が多く、第3四半期に好調な業績を記録したとはいえ、世界市場での景気回復が持続的なものであるという確認が明確にできるまで、引き続き慎重な見通しを維持していく。」と述べた。

2009年度第3四半期の日産のグローバル販売は、20.6%増の882,000台であった。

2009年度第3四半期累計(9ヵ月間)の純利益は、前年同期比25.0%増の540億円(5億8千万USドル、4億1千万ユーロ)となった。また売上高は、同19.5%減の5兆3,796億円(574億7千万USドル、404億5千万ユーロ)となった。営業利益は、同147.6%増の2,289億円(24億5千万USドル、17億2千万ユーロ)となり、売上高営業利益率は、4.3%となった。また、経常利益は、同62.0%増の1,459億円(15億6千万USドル、11億ユーロ)となった。

同期間のグローバル販売台数は、前年同期比4.8%減の2,505,000台であった。

日産は2009年度通期業績予想を上方修正し、下記の通り東京証券取引所へ届出を行った。通期の想定為替レートは1USドル92円および1ユーロ132円である。

  • 売上高 :7兆4,000億円 (804億3千万USドル、560億6千万ユーロ)
  • 営業利益 :2,900億円 (31億5千万USドル、22億ユーロ)
  • 当期純利益 :350億円 (3億8千万USドル、2億7千万ユーロ)
  • 研究開発費 :3,950億円 (42億9千万USドル、29億9千万ユーロ)
  • 設備投資額 :3,000億円 (32億6千万USドル、22億7千万ユーロ)

注1:日産は2009年11月4日、2009年度通期業績予想を下記の通り東京証券取引所へ届出を行っている。この際の想定為替レートは、1USドル90円および1ユーロ131.6円である。

  • 売上高 :7兆円 (777億8千万USドル、531億9千万ユーロ)
  • 営業利益:1,200億円 (13億3千万USドル、9億1千万ユーロ)
  • 当期純損失:400億円 (4億4千万USドル、3億ユーロ)
  • 研究開発費:3,950億円 (43億9千万USドル、30億ユーロ)
  • 設備投資額:3,250億円 (36億1千万USドル、24億7千万ユーロ)

注2:本リリースに使用した2009年度第3四半期、及び2009年度第3四半期累計(9ヵ月間)実績に対するUSドル及びユーロ表記は便宜上の数値であり、2009年度第3四半期累計(9ヵ月間)平均レートである1USドル93.6円、また1ユーロ133.0円を使用している。

以 上