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日産自動車、九州工場を母体とした新会社設立の検討を開始

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス・ゴーン)は5日、同社九州工場を母体とした新会社設立の検討を開始すると発表した。

本検討は、同社の日本事業強化の一環として、日本におけるモノづくり競争力を強化するために行うものである。

現在、自動車産業を取り巻く環境は、各国通貨に対する円高の進行や世界経済の長期的な低迷、新興国企業の台頭、エネルギー・地球環境問題に対する関心の高まりなどによる小型車へのシフトや電気自動車をはじめとした電動化車両の市場投入など、従来にない厳しさを増すと同時に、大きな転換期を迎えている。

こうした状況のもと、日産がグローバル自動車企業としていっそう成長していくためには、将来にわたり小型車も日本で生産し続けられるグローバル競争力を持った生産拠点をつくりあげていく必要がある。それを実現することで、国内100万台レベルの生産を確保・継続する。

九州工場は、アジア地域のLCCサプライヤーの拠点にも近く、また周辺にコスト競争力に優れたサプライヤーが集積するなど、国内工場の中でも特に地理的優位性を持っている。この優位性を十分に活用し、グローバル競争力を持つ会社となるようチャレンジしていく。

日産は、2011年秋の新会社設立を念頭におき、今後日産自動車労働組合とも協議を重ね、その実現に向けた詳細な検討を行っていく。

<参考資料:九州工場概要>
所在地; 福岡県京都郡苅田町新浜町1番地3
敷地面積; 約2,362,000㎡
従業員数; 約3,600名(2010年4月末現在)
操業開始; 1975年4月
生産能力; 約43万台(定時間稼働前提)
生産品目; ティアナ、ラフェスタ、エクストレイル、デュアリス、ムラーノ、ローグ(輸出専用)、
セントラ/サニー/アルメーラ(輸出専用)

以 上