日産自動車、APECにおける協賛および協力プログラムを発表

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は2日、11月7日〜14日の日本APEC(アジア太平洋経済協力、横浜みなとみらい21地区)リーダーズウィークに合わせて開催される展示事業「JAPAN EXPERIENCE」と、同地区における官民プロジェクトの展示・デモンストレーション会場において、電気自動車(EV)「日産リーフ」をはじめとした展示物を出展すると発表した。同車は、同地区における展示およびデモンストレーション会場に展示される。これは、同社が参加・協力している持続可能な社会の実現に向けた官民プロジェクトの取り組みの一環として協賛するものである。なお、「日産リーフ」は、本年12月より日本、米国で、来年初頭より欧州で発売される。

また、APECを機に各種プログラムへの協力も行う。11月9日(火)には、日産グローバル本社において、外務省およびシンガポール青少年達成賞委員会(NYACC: National Youth Achievement Awards Council)が主催するAPEC青年交流事業(APEC Voices of the Future 2010)*1の開会式が行われる。また、その一環として、「Together, we can build a zero-emission future」をテーマに、EVおよび持続可能な社会に向けた取り組みについてのプレゼンテーションやパネルディスカッションなどを実施する。このプログラムには同社常務執行役員の川口 均と執行役員の渡部 英朗が出席し、APEC参加国・地域から参加する青年約100名と意見交換を行う。

さらに11月11日(木)には、同所において、横浜市の主催するAPEC開催記念シンポジウム「女性の社会進出が支える持続可能な発展」が開催される。「環境と経済の調和」、「先進国と発展途上国の連携」、「次世代への継承」などをテーマに、女性の果たす役割についてパネルディスカッションを行う。このプログラムには同社執行役員の星野朝子が参加する。

APEC開催記念シンポジウム公式サイト:
http://www.city.yokohama.jp/me/keiei/kokusai/cooperation/apecseminar2010.htm

展示概要は以下の通り:

1.「横浜スマートシティプロジェクト」
日産が参画している「横浜スマートシティプロジェクト」(以下、YSCP*2)が主催する「横浜ホームコレクション」内特設会場では、環境に優しく快適な住居環境を実現するスマートハウスにおけるエネルギー効率化のデモンストレーションや、YSCPの技術要素を紹介する展示を行う。同社は、「日産リーフ」を出展し、横浜市と協働で進めているEVの普及を目指した取り組みの紹介を行う。また、EVをモビリティのみならずエネルギーマネジメントにも活用するスマートシティの将来像についても紹介する。これは、同社が取り組んでいる充放電可能なEVの技術開発により、将来的に太陽光発電など再生可能なエネルギーから発電された電力をEVの蓄電池に貯蔵し、家庭及び地域社会に供給することを目指したものである。さらに、同会場には新しいモビリティを提案するコンセプトカー「NISSAN New Mobility CONCEPT」を展示する。同車は、高齢者や単身者世帯の増加といった社会背景や、乗用車の近距離移動・少人数乗車の使用実態に着目した、持続可能かつ効率的で使い勝手のよい移動手段として、日産が提案するものである。

2.「スマート・ネットワークプロジェクト」*3
「スマート・ネットワークプロジェクト」の参加企業として、同プロジェクトが横浜みなとみらい21地区で構築する実証実験フィールドに、「日産リーフ」を展示する。

3.日本APECにおける展示事業「JAPAN EXPERIENCE」*4
パシフィコ横浜内APEC国際メディアセンターに隣接する政府の展示事業「JAPAN EXPERIENCE」の展示会場「The Gallery」に、「日産リーフ」を展示する。また、この「JAPAN EXPERIENCE」に横浜市が神奈川県と共に出展する展示ブース「OPEN YOKOHAMA」においては、コンセプトカー「NISSAN New Mobility CONCEPT」を展示する。さらに本ブースには、EVと共に始まる新しいモビリティ社会を紹介する「スマートシティ2030 3D」*5を設置し、仮想現実技術を用いた低炭素都市ドライビングシミュレーターのデモンストレーションを実施する。また、同会場には将来訪れるEVが走る街を具現化したジオラマを展示し、ショッピングセンターの急速充電器、EV専用の走行レーン、自然エネルギーの発電所など、来場者にEVのある未来の街並みを紹介する。

*1 APEC青年交流事業(APEC Voices of the Future 2010):1998年のマレーシアAPEC以降,例年APECリーダーズ・ウィークに実施されており、21のAPEC参加地域や国から選抜された青少年が、APEC・CEOサミットの傍聴をするほか、そこに参加する首脳・閣僚やビジネスリーダー等と場外で触れ合う機会を持つ青年交流事業である。本年は、11月8日(火)から14日(日)まで開催される。

*2 「横浜スマートシティプロジェクト」:横浜市、アクセンチュア(株)、東京ガス(株)、東京電力(株)、(株)東芝、日産自動車(株)、パナソニック(株)、(株)明電舎等が参加して、日本型スマートグリッドによる新しい都市づくりを目指す官民の連携による実証プロジェクト

*3 「スマート・ネットワークプロジェクト」:平成21年度第2次補正予算「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の一環として総務省に採択されたプロジェクトで、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、日本電気(株)、積水ハウス(株)、(株)バンダイナムコゲームス、他 企業各社が参加するプロジェクトであり、ホームICTおよび電気自動車(EV)を支えるサービス基盤で利用する通信規格の策定と検証を目的とし、国際標準化をめざしている。

*4 「JAPAN EXEPRIENCE」:APECの国際メディアセンター(パシフィコ横浜展示ホール)に隣接する政府の展示事業。「OPEN YOKOHAMA」においては、横浜市が神奈川県と共に、上下水道の都市システムや横浜スマートシティプロジェクトなどの先進的取り組みや横浜の魅力を世界にアピールする。

*5 「スマートシティ2030 3D」:(株)バンダイナムコゲームスと共同開発

<関連URL>
「日産ゼロ・エミッション」サイト http://www.nissan-zeroemission.com/JP/

以 上