NDDP高星、第9戦で2位

〜 フォーミュラチャレンジ・ジャパン第8〜9戦 レースレポート 〜

10月5〜7日 鈴鹿サーキット(三重県)
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の第8〜9戦が鈴鹿サーキットで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#12高星明誠が第9戦で2位に入りました。

第8戦スタート

第8戦スタート

第9戦表彰台

第9戦表彰台

今年初めての鈴鹿でのFCJレースは、F1日本グランプリのサポートレースとして開催されました。通常のスケジュールと異なり、金曜日に30分間のフリー走行と1回の予選セッションが行われます。フリー走行で記録した自己ベストタイムを予選で0.5秒縮めた高星は予選5位となりました。F1のサポートレースを初めて走る#13藤波清斗は予選7位でしたが、F1走行後の路面変化に好感触を得て、セッション序盤は高星よりも速いタイムをマークしていました。

第8戦は、6日(土)午前9時30分にスタート。5番手スタートの高星はオープニングラップで1つ順位を落としましたが、そのまま離されることなく相手についていきました。4周目にはシケインでいったんオーバーテイクを仕掛けると、そこからは接近戦に。5周目のヘアピンコーナーで逆転に成功しますが、一瞬のスキをつかれ、続くスプーンコーナーで再逆転を許します。相手との差はこれで1秒ほどに開きましたが、高星はすぐにペースを取り戻すと、7周目には抜き返されたスプーンコーナーで巻き返し、再び5位浮上。その後もう一つ順位を上げ4位でチェッカーを受けました。予選7位の藤波も、順位を一つ上げて6位でフィニッシュ。自身2度目の入賞を果たしました。

第9戦のグリッド順は、第8戦決勝レース時のベストタイム順となりました。3番グリッドの高星は好スタートで1つ順位を上げましたが、実は前日に右リヤタイヤの不具合によるタイヤ交換をしており、バランスの乱れたマシンで序盤にペースを上げることができず再び3番手に後退します。その後、周回数を重ねるにつれペースを取り戻した高星は3位でチェッカーを受けました。レース後、上位のマシンにタイム加算のペナルティが出され、正式結果は2位となりました。
11番手スタートの藤波は9位まで順位を上げ、シングルフィニッシュを果たしました。

高星明誠(第8戦4位/第9戦2位)
「第8戦のレース後にタイヤを確認したら、右リヤタイヤのほんの一部分ですがラバーの剥げているところを見つけました。それで右リヤタイヤだけ金曜日の練習走行で使ったタイヤにしたのですが、1つだけタイヤが揃っていないこともマシンバランスに影響し、スタートのタイミングは良かったのですが序盤のペースが良くありませんでした。自分に足りない部分がたくさん見つかったレースウィークになりました。最終ラウンドまでの1か月でしっかりと克服できるよう頑張っていきたいと思います」

<フォーミュラチャレンジ・ジャパン第8戦>
Pos No Machine Drivers Time / Behind
1 10 HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR 松下信治 20'38.642
2 4 FTRS クラリオンFCJ 平川亮 2.063
3 8 HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR 清原章太 8.993
4 12 NDDP DAIAHIN FCJ 高星明誠 12.551
6 13 NDDP FCJ 藤波清斗 17.345
<フォーミュラチャレンジ・ジャパン第9戦>
Pos No Machine Drivers Time / Behind
1 4 FTRS クラリオン FCJ 平川亮 20'42.349
2 12 NDDP DAIAHIN FCJ 高星明誠 1.644
3 3 FTRS 篠谷大幹 3.927
9 13 NDDP FCJ 藤波清斗 22.359

フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)は、2006年に日産、トヨタ、ホンダの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカー(オープンホイール)を使用したレースです。FCJでは、ドライビングスキルの向上に焦点を置いているため、参加車輌はワンメイクであり、独自の改造を禁じています。シャシーはイタリアのタトゥース製、エンジンはルノー製を使用しています。日産、トヨタ、ホンダはそれぞれドライバー育成プログラムを設けており、参戦ドライバーをサポートしています。日産の育成プログラムは、NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)で、「世界および日本のトップカテゴリーで活躍できる若手ドライバーの育成」を目標としています。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上