NDDP佐々木大樹、タイトル獲得

〜 全日本F3選手権第14〜15戦 レースレポート 〜

10月13〜14日 富士スピードウェイ(静岡県)
全日本F3選手権の第14〜15戦が富士スピードウェイで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#23佐々木大樹は2戦ともにポール・トゥ・ウィンを飾り、Nクラスのシリーズチャンピオンを獲得しました。

#23 佐々木大樹

#23 佐々木大樹

NDDP RACING

NDDP RACING

シリーズランキング1位で最終ラウンドを迎えた佐々木は、2回ある公式予選のうち、どちらかでポールポジションを獲得し、1点を獲得できればチャンピオンが確定します。佐々木は、12日(金)の練習走行から全体のトップタイムをマークするなど、タイトル獲得に向け盤石の態勢で公式予選に臨みました。予選1回目、佐々木は第2セクターでのトップタイムを記録するなど前日から変わらない勢いを見せ、トップからわずか100分の7秒差で総合2位を獲得します。合わせてNクラスのポールポジション獲得となり、今シーズンのF3のNクラスチャンピオンを予選セッションで確定させました。また2回目にはさらにドライビングに修正を加えてタイムを削り、はじめて総合トップタイムをたたき出しました。このセッションで走路外走行による3グリッド降格ペナルティを受けることにはなりましたが、総合順位でも表彰台を狙える位置からスタートすることになりました。

第14戦決勝は13日(土)午後2時40分からスタート。総合フロントローからスタートした佐々木は、エンジンパワーの勝る全日本クラスの車両に加速で競り負けてしまいますが、クラストップをキープ、さらに総合5番手でオープニングラップを終えます。全21周という長い間、佐々木は4番手のマシンと激しいバトルを展開。サーキットのいたるところで相手のマシンとの差を詰め、何度も抜きつ抜かれつの場面を観客に見せました。最終的に総合5位でチェッカーを受けましたが、Nクラスでは優勝。これでシーズン8勝目となりました。

第15戦決勝は、14日(日)午前8時30分スタート。4番グリッドの佐々木はスタートでエンジンストールを喫しほぼ最後尾まで後退してしまいますが、そこからは毎周激しい追い上げを見せます。レース中盤にはクラストップに追いつくと、12周目のホームストレートで相手をかわしトップ浮上。そこから、Cクラスのマシンにも迫る勢いを見せ、ファステストラップを獲得しNクラス優勝でシーズンを締めくくりました。

佐々木大樹(第14戦優勝/第15戦優勝)
「第14戦では、久々のフロントロースタートにわくわくしましたが、やはり加速の良いCクラスに抜かれてしまいました。総合表彰台も狙っていたのですが、難しかったです。第15戦のスタートは、動き出しは良かったのですがエンジンストールしてしまいました。毎周全力プッシュの走りで、クラストップに戻れましたが悔しいレースになりました。今シーズン、長谷見監督やチームの皆さんといろいろと話し合って、チーム一丸となって戦えました。それがこれまで見せてきた速さや強さにつながり、様々なことが身についた1年でした。最高のシーズンを戦えるようサポートしてくれた、日産の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」

<全日本F3選手権Nクラス 第14戦>
Pos No Machine Drivers Time / Behind
1 23 S Road NDDP F3 佐々木大樹 34'31.477
2 35 TDP SPIRIT F307 勝田貴元 3.852
3 20 KCMG G.トンプソン 18.853
<全日本F3選手権Nクラス 第15戦>
Pos No Machine Drivers Time / Behind
1 23 S Road NDDP F3 佐々木大樹 24'31.648
2 7 TDP SPIRIT F307 平峰一貴 5.644
3 19 KCMG 蒲生尚弥 7.014

全日本F3選手権
全日本F3選手権は、F3規格のフォーミュラカー(オープンホイール)を使用したレースです。FIA(国際自動車連盟)が定める世界共通の現行車両規定に則ったマシン(Cクラス)と、トムス製(トヨタ系)ワンメイクエンジンを使用したマシン(Nクラス)にわかれています。日産、トヨタ、ホンダはそれぞれドライバー育成プログラムを設けており、参戦ドライバーをサポートしています。日産の育成プログラムは、NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)で、「世界および日本のトップカテゴリーで活躍できる若手ドライバーの育成」を目標としています。2012年は、NDDP アドバンススカラシップ対象ドライバーである佐々木大樹の参戦(Nクラス)をサポートしています。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上