ウェイトなしの真っ向勝負。NISSAN GT-Rは4連勝で有終の美を飾れるか

2012 SUPER GT 第8戦プレビュー

SUPER GT第8戦(最終戦)は、10月27日・28日の両日、栃木県にあるツインリンクもてぎで開催されます。1周1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースを併せ持つツインリンクもてぎでは1997年に、このオーバルコースでオールスター戦が開催されていますが、翌98年から始まったシリーズ戦は、1周4.8kmのロードコースが舞台となっています。そして2009年からはシリーズ最終戦として開催され、チャンピオン決定のドラマが繰り広げられてきました。競技規則により各マシンは、この最終戦においてはウェイトハンディを総て降ろした、いわゆる"ガチンコ勝負"となり、シリーズ戦にも増しての激しいバトルが期待されます。

2011 MOTEGI GT 250km

GT500クラスに参戦する日産陣営は全部で4台。NISMOの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは経験、実績ともに日本のトップコンビと言える本山哲とミハエル・クルム(ドイツ)のふたりがドライブします。MOLAが柳田真孝/ロニー・クインタレッリ(イタリア)組の#1 S Road REITO MOLA GT-R、チームIMPULは松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ブラジル)組の#12カルソニックIMPUL GT-R、KONDOレーシングが安田裕信/ビヨン・ビルドハイム(スウェーデン)組の#24 D'station ADVAN GT-Rという布陣となっています。なお、今回の最終戦を待たずに、既にMOLAが2年連続のダブルタイトルを決定しています。

ツインリンクもてぎは、ストップ&ゴーと呼ばれるレイアウトが大きな特徴です。抜きづらいコースとしても知られていて、スターティンググリッドが重要との声もよく聞かれますが、それはそのまま公式予選でのバトルがヒートアップすることを意味しています。なお、GT-R勢はシリーズ第5戦の菅生から前回のオートポリスまで3連勝を飾っており、最終戦のもてぎにはシリーズ4連勝が掛かっています。9月中旬にはGTAの公式テストが開催されていますが、GT-R勢はいずれも好タイムをマーク。中でもチームIMPULは、これまでのコースレコードを更新する速さを見せ、本番に期待が高まっています。

この公式テストでは、シーズン前半に3勝を挙げたレクサス勢も勢いを取り戻していて要注意。また、今シーズンはセパンで1勝を挙げたに留まっているホンダ勢も、ここをホームコースとするだけに反撃は必至。文字通りの三つ巴のバトルに興味津々です。

GT300クラスでは、NDDP RACINGの#3 S Road NDDP GT-Rは残念ながら、タイトル獲得の可能性は消えてしまいました。また第6戦の富士を関口雄飛が欠場したために、ウェイトハンディが残っていて厳しい状況には変わりありませんが、100kg近いウェイトハンディをはね除けてオートポリスではトップを快走していただけに、最終戦ではGT500クラスのGT-Rとともに、2クラス優勝の期待も高まります。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上