「スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R」が表彰台獲得

〜 スーパー耐久シリーズ第5戦 レースレポート 〜

10月19〜21日 鈴鹿サーキット(三重県)

スーパー耐久シリーズ(S耐)第5戦が鈴鹿サーキットで開催され、GT3クラスに参戦している#24 「スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R」(藤井誠暢/GAMISAN)が第1レースで2位、第2レースで3位となりました。

#24 スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R

#24 スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R

FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)と併催となった今大会は、1時間のレースを2回行うセミ耐久レース形式。それぞれレース中の給油は禁止、さらにピットストップは1回だけ義務付けされています。GT3クラスに1台、ST1クラスに1台、ST3クラスに6台、計8台の日産車が参戦しました。

第1レースでは、総合13番グリッドからスタートした#35「assetテクノZ33」(小泉和寛/吉田広樹/堀田誠)が開始から25分ほど経過したところでトラブルによりオイル漏れを喫し、コースサイドにストップ。さらに、コース上にまかれたオイルに乗って他車がコースオフ、クラッシュも発生し赤旗中断となりました。レースはこのまま終了となりましたが、先頭車両が9周を完了しており、#24 GT-Rは総合・クラス2位、#3「ENDLESS・ADVAN・380RS-C」(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一)はクラス2位、#34「assetテクノZ34」(佐々木雅弘/前嶋秀司)はクラス優勝となりました。

第2レースは、#24 GT-Rが総合3番グリッドからスタートしました。第1レースで、初めてスタートドライバーを務めたGAMISANが、この第2レースでもスタートを担当。前を走る2台のメルセデスSLSに続き3位のポジションをキープしたまま19周を走りきり、チームメイトの藤井へとバトンを渡します。プラチナドライバー規定により、23分以上の走行が認められない藤井は、残り8周で全力プッシュ。ベストタイムを更新する勢いを見せ、3位フィニッシュを果たしました。

ST1クラスでは、クラストップからスタートした#3 ZがいったんはBMWに先行を許したものの、レース中盤のピット作業で逆転。今季2勝目を飾りました。ST3クラスは#5「岡部自動車メーカーズZ34」(今村大輔/安宅光徳/白井剛)が日産勢トップの4位でチェッカーを受けました。

#24 GT-Rをチームと一緒に走らせている日産自動車大学校の学生メカニックは、シーズン全戦に帯同する日産横浜自動車大学校の学生のほか、姉妹校の日産愛知自動車大学校の学生が参加。決勝日には、愛知校の全学生に加え、日産販売会社からのゲストなど数百名が応援団として鈴鹿サーキットに集まりました。
愛知校学生の中には、初日は戸惑いを見せる者もいましたが、すでに何戦かを経験している横浜校の学生がフォローするなど、学校を越えた連携プレーを見せていました。

藤井誠暢(第1レース/GT3クラス決勝2位、第2レース/GT3クラス決勝3位)
「今回はGAMISAN選手にスタートドライバーを担当してもらいましたが、比較的コースのすいている状況でいいペースで走ってくれました。僕は規定で8周しか走れなかったのですが、メルセデス勢と同じようなペースで走れましたし、マシンのパフォーマンスも向上していると感じました。また学生の皆さんも、初日は緊張しているようにも感じましたが、徐々にそんな様子もなくなってきましたし、触っているクルマの領域や作業がとても増えて、重要度の高い作業もこなせるようになっていました。僕たちチームのレベルも上がっていますが、学生の皆さんのレベルもどんどん上がっているのだなと実感しました」

 

<スーパー耐久シリーズ 第5戦 第1レース GT3クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 谷口信輝/D.アン/F.ハイルマン 20’43.120
2 24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 藤井誠暢/GAMISAN 31.008
3 28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 片岡龍也/J.レスター/M.モー 48.260
<スーパー耐久シリーズ 第5戦 第1レース ST-1クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 51 DIAMANGO BMW Z4 余郷敦/石原将光 21’58.719
2 3 ENDLESS・ADVAN・380RS-C 峰尾恭輔/谷口行規/高木真一 16.386
3 9 Faust Racing Team 堀主知ロバート/佐藤茂/岡本武之 3Laps
<スーパー耐久シリーズ 第5戦 第1レース ST-3クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 34 asset テクノ Z34 佐々木雅弘/前嶋秀司 22’46.453
2 80 PETRONAS TWS GS350 吉本大樹/佐藤晋也/小林敬一 6.954
3 14 岡部自動車マイロード協新計測RX-7 小松一臣/杉林健一/増田芳信 1Lap
4 77 B-MAX・Z33 関口雄飛/DRAGON/吉田基良 1Lap
6 15 岡部自動車DIXCELチームテツヤ Z 長島正明/田中徹/田中哲也 1Lap
7 63 リールレーシング&レイジュンZ33 OSAMU/池谷勝則/田中勝喜 1Lap
9 5 岡部自動車メーカーズZ34 今村大輔/安宅光徳/白井剛 1Lap
3 35 asset テクノ Z33 小泉和寛/吉田広樹/堀田誠 失格
<スーパー耐久シリーズ 第5戦 第2レース GT3クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 片岡龍也/J.レスター/M.モー 1:00’33.957
2 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 谷口信輝/D.アン/F.ハイルマン 22.702
3 24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 藤井誠暢/GAMISAN 1’00.700
<スーパー耐久シリーズ 第5戦第2レース ST-1クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 3 ENDLESS・ADVAN・380RS-C 峰尾恭輔/谷口行規/高木真一 1:02’42.184
2 9 Faust Racing Team 堀主知ロバート/佐藤茂/岡本武之 1Lap
3 51 DIAMANGO BMW Z4 余郷敦/石原将光 2Laps
<スーパー耐久シリーズ 第5戦第2レース ST-3クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 80 PETRONAS TWS GS350 吉本大樹/佐藤晋也/小林敬一 1:01’59.275
2 39 TRACY SPORTS IS 350 兵頭信一/川口正敬/上田正幸 41.350
3 14 岡部自動車マイロード協新計測RX-7 小松一臣/杉林健一/増田芳信 43.827
4 5 岡部自動車メーカーズZ34 今村大輔/安宅光徳/白井剛 1Lap
5 15 岡部自動車DIXCELチームテツヤ Z 長島正明/田中徹/田中哲也 1Lap

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上