11月3〜4日 鈴鹿サーキット(三重県)
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の第10〜12戦が鈴鹿サーキットで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#12高星明誠が第12戦で自身2勝目を飾りました。
FCJの最終イベントは、2日間で3レースが行われました。30分間の予選セッションで第10戦のグリッドが決定し、残る2戦はそれぞれ前戦中のベストラップ順にグリッドが決定します。3日(土)に行われた予選では高星が5位、#13藤波清斗は最終ラップで高星のタイムを上回り今季ベストの4位となりましたが、セッション中のペナルティによりグリッドは3つ下がり7番手に。高星は2列目の4番グリッドからのスタートとなりました。
第10戦は、午前11時50分にスタートしました。高星は、一時後続の選手に迫られる場面はあったもののポジションを守りきり4位でフィニッシュ。ベストラップでも4番手となり、第11戦の4番グリッドを獲得しました。藤波はスタートで下げてしまった順位をレース中のオーバーテイクで取戻し、8位でチェッカーを受けました。ベストラップは6位で、第11戦スタートグリッドは6番手となりました。
第11戦は、3日午後15時5分にスタート。2列目グリッドから好スタートを見せた高星は1つポジションアップを果たすと、トップを走行中のマシンがコースオフし、オープニングラップで2位まで浮上しました。終盤、トップとの差を1秒以内まで縮めましたが2位でゴール。しかしレース中のファステストラップを記録し、最終戦でのポールポジションを獲得しました。藤波は今季ベストグリッドの6位から表彰台を目指しましたが、オープニングラップのシケインでスピンを喫し、17位となりました。
第12戦は4日(日)午前8時40分にスタートしました。ポールポジションの高星は前日と同じように好スタートで飛び出しトップを快走。レース序盤はファステストラップを塗り替える勢いで2位との差を広げていきました。最終的に、ファステストラップは他のマシンに塗り替えられてしまいましたが、後続との差は4秒に広げてチェッカーを受け、自身2勝目を挙げました。この週末に21ポイントを獲得した高星は、シリーズランキング3位となりました。予選8位からスタートした藤波は、速いペースで5位までポジションを上げましたが、8周目にコースアウトを喫し、リタイアとなりました。
高星明誠(第10戦4位/第11戦2位/第12戦優勝)
「土曜日のレースでは、レース前半のペースの悪さが課題となったので、第12戦では序盤から2位の選手に差がつけられるように走れてよかったです。
シーズン中盤に思うような結果が出せず、苦しいレースが続きました。最終戦でも、はじめのうちは感覚がつかめなかったのですが、徐々にそれを取戻し、最終戦に勝つことができました。3年間、僕をサポートしてくださった日産・ニスモの皆さん、応援してくれた方に感謝しています。ありがとうございました」
Pos | No | Machine | Drivers | Time / Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 4 | FTRS クラリオンFCJ | 平川亮 | 20'23.313 |
2 | 10 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 松下信治 | 3.404 |
3 | 3 | FTRS | 篠谷大幹 | 6.284 |
4 | 12 | NDDP DAISHIN FCJ | 高星明誠 | 6.699 |
8 | 13 | NDDP FCJ | 藤波清斗 | 16.014 |
Pos | No | Machine | Drivers | Time / Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 10 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 松下信治 | 24.28.534 |
2 | 12 | NDDP DAISHIN FCJ | 高星明誠 | 2.381 |
3 | 1 | FTRS スカラシップ FCJ | 川端伸太朗 | 6.375 |
17 | 13 | NDDP FCJ | 藤波清斗 | 30.147 |
Pos | No | Machine | Drivers | Time / Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | NDDP DAISHIN FCJ | 高星明誠 | 35'07.046 |
2 | 10 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 松下信治 | 4.831 |
3 | 1 | FTRS スカラシップ FCJ | 川端伸太朗 | 6.031 |
- | 13 | NDDP FCJ | 藤波清斗 | 10Laps |
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)は、2006年に日産、トヨタ、ホンダの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカー(オープンホイール)を使用したレースです。FCJでは、ドライビングスキルの向上に焦点を置いているため、参加車輌はワンメイクであり、独自の改造を禁じています。シャシーはイタリアのタトゥース製、エンジンはルノー製を使用しています。日産、トヨタ、ホンダはそれぞれドライバー育成プログラムを設けており、参戦ドライバーをサポートしています。日産の育成プログラムは、NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)で、「世界および日本のトップカテゴリーで活躍できる若手ドライバーの育成」を目標としています。
<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト
以 上