MOTUL AUTECH GT-Rが2レースとも4位入賞し、総合4位

JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP レースレポート

11月18日 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)

11月16〜18日の三日間、富士スピードウェイにおいてSUPER GT特別戦「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2012」が行われ、強い雨の中17日に行われたGT500第1レースでミハエル・クルムが4位に入り、一方快晴となった18日の第2レースでも本山哲が4位となった#23 MOTUL AUTECH GT-Rが、日産勢最上位の獲得ポイント4位となりました。

#23 MOTUL AUTECH GT-R

#1 S Road REITO MOLA GT-R

第1レースは雨の中行われ、7番グリッドからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がロケットスタートを決めて首位に立つと、2位以下を離す迫力の走りを見せました。しかし2周目にハーフスピンしてタイムをロスしました。その後、オリベイラのスタートダッシュがジャンプスタートと判定され、ドライビングスルーのペナルティが課せられてしまいました。一方、予選9位からスタートした#1 S Road REITO MOLA GT-R(ロニー・クインタレッリ)は3位で序盤を走行。#12 GT-Rのオリベイラが脱落し、さらに8周目にはトップを走る#17 HSV-010がスピンして後退した際に#1 GT-Rのクインタレッリはトップに立ちました。その後雨脚が強くなって、セーフティカー(SC)が導入され、さらに状況が悪化したため12周目周回中で赤旗が出されレースは打ち切りに。11周終了の時点でトップを走っていたクインタレッリが優勝を勝ち取りました。また、#23 GT-Rのクルムは4位、#12 GT-Rのオリベイラは6位に入賞しました。また#24 D'station ADVAN GT-Rの安田裕信は、一時11位までポジションを落としましたが9位へ順位を上げてレースを終えました。

18日(日)は晴天に恵まれ、ドライコンディションでGT500の第2レースが行われました。いつものシリーズ戦と異なり、スタート形式はローリングスタートではなくスタンディングスタートです。#12 GT-Rの松田次生は予選3位からスタートダッシュを決め、2位で第1コーナーに進入していきました。また、予選7位の1 GT-Rの柳田真孝も好スタートを決めましたが、この時に他車と接触。フロントフェンダーを壊してしまいます。柳田は5位のポジションを確保して周回しましたが、フェンダーのダメージが危険と判断されてオレンジボール旗が提示され、6周目にピットイン。補修ののちコースに戻りましたが、失ったロスは大きく、14位でレースをフィニッシュしました。また、2位を走行していた#12松田も前日のオリベイラ同様にジャンプスタートの判定を受け、5周目にドライブスルーペナルティを消化しました。レース結果は11位。このレースでは、9位スタートのビヨン・ビルドハイム(#24 GT-Rのビヨン・ビルドハイムが攻めの姿勢で上位車に挑み、順位を上げて一時4位を走行。終盤にかわされてしまいますが、それでも5位でレースを終えました。#23 GT-Rの本山哲は、5位からスタート。序盤の混乱には巻き込まれずにコース上に留まり続け、9位で序盤を周回しました。その後、徐々に順位を回復し、18周目には#24 GT-Rのビルドハイムをかわして4位にあがり、そのままレースをフィニッシュしました。

なお、GT300クラスの#3 S Road NDDP GT-Rは、第1レースは千代勝正が4位、第2レースは関口雄飛が鋭いスタートダッシュで第1コーナーに向かいましたが、他車と接触してスピン。19位でレースを終えました。

【柿元邦彦日産系チーム総監督のコメント】
「このレースの結果は、ひとつは優勝でひとつは4位なので、そう悪くはなかったですね。今シーズンを振り返ると、GT-Rが2年連続でチャンピオンをとれたので、もちろん良いシーズンでした。車種別のポイント平均では、GT-Rが最上位でした。しかし、4台のGT-Rの間では、バラつきがありました。来季はこのバラつきをなくしてどのGT-Rも活躍できるように、冬の間に開発テストをしっかりやっていくつもりです。来シーズンも変わらぬご支援をよろしくお願いします」

【#23 GT-Rドライバー本山哲のコメント】
「スタートでクラッチに機械的な余裕がなく、スタートダッシュができない状態だったのでこれはちょっと残念です。しかしその後は、富士に向けて取り組んで来た改善が効果を発揮し、良い走りができたと思います。しかし、4位というのは、今季を象徴するような微妙なポジションです。僕たちが目指しているのはここではありません。来季こそは、再びトップを目指します。一年間応援をありがとうございました」

【GT500決勝 第1レース 結果】 10laps
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 1 S Road REITO MOLA GT-R R.クインタレッリ 21'01.979
2 17 KEIHIN HSV-010 塚越広大 0.764
3 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋和也 2.726
4 23 MOTUL AUTECH GT-R M.クルム 4.821
5 100 RAYBRIG HSV-010 山本尚貴 6.046
6 12 カルソニックIMPUL GT-R J-P.デ・オリベイラ 7.672
9 24 D'station ADVAN GT-R 安田裕信 12.391
【GT500決勝 第2レース 結果】 22laps
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 38 ZENT CERUMO SC430 立川祐路 34'51.361
2 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋一貴 2.632
3 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢拓也 3.319
4 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山哲 12.563
5 24 D'station ADVAN GT-R B.ビルドハイム 17.439
6 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤大輔 20.093
11 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田次生 33.505
14 1 S Road REITO MOLA GT-R 柳田真孝 55.484
【GT300決勝第1レース 結果】 22laps
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 33 HANKOOK PORSCHE 藤井誠暢 42'04.613
2 16 MUGEN CR-Z GT 中嶋大祐 9.022
3 43 ARTA Garaiya 松浦孝亮 12.701
4 3 S Road NDDP GT-R 千代勝正 13.048
【GT300決勝第2レース 結果】 22laps
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 66 Triple a vantage GT3 吉本大樹 37'17.346
2 2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電 加藤寛規 1.273
3 88 マネパ ランボルギーニGT3 織戸学 17.060
19 3 S Road NDDP GT-R 関口雄飛 2Laps

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上