ニッサン、ポールリカールでポディウムフィニッシュ

〜ブランパン耐久シリーズ 第3戦レポート 〜

6月30日 フランス、ポールリカール
ブランパン耐久シリーズの第3戦が6月30日、フランスのポールリカールサーキットで開催され、#32 NISSAN GT-R NISMO GT3のアレックス・バンコム、マーク・シュルツイスキー、スティーブ・ドハティがPro-Amクラス2位を獲得しました。ニッサンGTアカデミー・チームRJNは、これで選手権争いでもPro-Amクラスでのリードを充分に築きました。

#32 Nissan GT-R Nismo GT3

#32 Nissan GT-R Nismo GT3

#35 Nissan GT-R Nismo GT3

#35 Nissan GT-R Nismo GT3

この日は、ブランパン戦の前に行われたスーパートロフェオのレースで、開幕ラップにアンドレア・メイムが死亡するアクシデントが発生したため、ブランパン戦の3時間レースはセーフティカーが入ってのスタートとなりました。

ニスモ陣はドライバーラインアップを入れ替え、初めての組み合わせで今回のイベントを迎えました。#35 GT-Rは予選で好走を見せてグリッドの14番手、Pro-Amクラスでは4番手を獲得。#32 GT-Rもクラス8番手につけました。

#35 GT-Rのスタートを務めたのは、ベルギー出身のウォルフガング・ライプ。ライプは順調な走りで、過酷なレースを1時間走り抜き、GT-Rをピットに戻しました。次にステアリングを託されたペーター・ピッツェーラも、ライプが築いた流れをつなぎました。ピッツェーラは走行中、無線でBMWと並んでヘアピンに入る際にヒットを受けたと伝えてきましたが、走行に問題はなかったためそのまま継続。しかし、残念ながらマシンはダメージを受けていたものの、まだ表面に現れていないだけでした。

次にドライバーを務めたルーカス・オルドネスは、練習セッションで好走を披露しており、決勝のスティントでも活躍が期待されていました。しかし、わずか3ラップを走行した後、オルドネスは無線でパンクしたことを伝えてきたため、緊急ピットイン。チームが調べたところ、パンクはその前に起きた接触が原因と分かりましたが、この時点では選択肢はリタイアしか残されていませんでした。

これで、チームの期待は、#32 GT-Rが一身に背負うことになりました。スタートを務めたバンコムは順位を上げていきましたが、バンコムもパンクに見舞われ予定よりも早くピットイン。このパンクは、コース上の破片を拾ったことが原因と思われる一般的なものだったので、次のドライバー、シュルツイスキーはすぐにコースに復帰を果たしました。シュルツイスキーの見事な走りは、その後ドハティに交替してからも続き、ドハティはクラス2位でフィニッシュを果たしました。

「今日はすべてのドライバーが、いい仕事をしてくれました」とチームボスのボブ・ネビル。「午前のレースで起きた一件は大変悲しく、セーフティカーを入れてレースをスタートしたことは、賢明な判断だったと思います。#32 GT-Rは一貫した走りが結果につながりました。今回は、盛大な式典は控えましたが、アレックス(バンコム)、マーク(シュルツイスキー)、スティーブ(ドハティ)がポディウムに上がる姿を見るのはうれしいですね。#35 GT-Rのクルーは残念でしたが、素晴らしいペースを見せていたので、今からスパ24時間が楽しみです」

また、今回はProクラスで、JRMレーシングのピーター・ダンブレック、ルーカス・ルアー、スティーブン・ケーンが#23 NISSAN GT-R NISMO GT3で総合3位に入りました。

ニッサンGTアカデミー・チームRJNはこの後、直接スパに移動し、水曜日に行われる公式テストに参加します。その後、7月7日には、ザンブートで行われるFIA GTシリーズの次戦のため、オランダに向かいます。

<ブランパン耐久シリーズ 第3戦 Pro-Amクラス>
PosNoMachineDriversLapTime/Behind
1 5 McLaren MP4-12C Dermont /Vervich 81 3:03'54.184
2 32 Nissan GT-R Nismo GT3 Doherty / Shulzhitskiy / Buncombe 80 1Lap
3 78 Lamborghini LP560-4 Grasser / Tweraser / Proczyk 80 1Lap
4 123 Ferrari 458 Italia Kruglik / Tsyplakov / Gianmaria 80 1Lap
5 12 McLaren MP4-12C Goudy / Vannelet / Demoustier 80 1Lap
6 43 BMW Z4 Cerruti / Comandini / Biagi 80 1Lap
7 19 Mercedes SLS AMG GT3 Morley / Lebed / Tappy 80 1Lap
8 34 Porsche 997 GT3 R Dermont / Perera 80 1Lap
9 230 Nissan GT-R Nismo GT3 Al Masaood / Bateman / Bell 80 1Lap
10 116 Ferrari 458 Italia Tonelli / Barthez / Trafford 79 2Laps
- 35 Nissan GT-R Nismo GT3 Reip / Pyzera / Ordonez 52 29Laps
<ブランパン耐久シリーズ 第3戦 Proクラス>
PosNoMachineDriversLapTime/Behind
1 3 BMW Z4 Leinders / Buurman / Martin 81 3:02'09.332
2 7 McLaren MP4-12C Dusseldorp / Sims / Parente 81 7.420
3 23 Nissan GT-R Nismo GT3 Luhr / Kane / Dumbreck 81 42.335
4 44 Ferrari 458 Italia Rigon / Ramos /Zampieri 81 44.714
5 84 Mercedes SLS AMG GT3 Ludwig / Buhk / Day 81 46.484
6 70 Ferrari 458 Italia Skryabin / Basov / Guidi 81 54.447
7 71 Ferrari 458 Italia Ladygin / Shaitar / Aleshin 81 1'20.675
8 11 McLaren MP4-12C Leclerc / Parisy / Soucek 81 1'32.260
9 1 Audi R8 LMS Ultra Ortelli / Vanthoor / Rast 81 1'34.862
10 69 McLaren MP4-12C Verdonck / Caroll / Bell 81 1'38.102

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上