「GTNET ADVAN NISSAN GT-R」、2戦連続の表彰台

〜 スーパー耐久シリーズ第4戦 レースレポート 〜

8月10〜11日 富士スピードウェイ(静岡県)
スーパー耐久シリーズ第4戦が富士スピードウェイで開催され、GT3クラスに出場した#81「GTNET ADVAN NISSAN GT-R」(青木孝行/星野一樹/尾本直史/吉田広樹)が3位表彰台にあがりました。

#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R

#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R

#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R

#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R

今大会は、シリーズ最長の7時間耐久レースになりました。そのため、ドライバーを4名体制にするチームも登場し、#24「」スリーボンド日産自動車大学校 GT-R」は、藤井誠暢、GAMISAN、千代勝正に加え、SUPER GTでNISSAN GT-R NISMO GT3をドライブする佐々木大樹が加わりました。予選では、佐々木が富士スピードウェイのGT3クラスコースレコードを更新。GAMISANとの合算タイムで、#24 GT-Rはポールポジションを獲得した#81 GT-Rに続き予選2番手となり、NISSAN GT-Rがスターティンググリッドの1列目を独占しました。

決勝レースは、午前11時2分にスタート。#81 GT-Rのスタートドライバーを務めた青木は、約40分を経過するまで首位を保持。最終コーナーで発生した接触アクシデントによりセーフティカーが導入されたタイミングで給油のためにピットへ戻り、いったんポジションを他車に譲ることになりました。その後、50周目に再びトップへ浮上。2時間を経過したところで、2番手との差を1分近くに広げていました。ピットインのタイミングで、レースが半分を過ぎるころには2位となっていた#81 GT-Rは順調に周回数を重ねていましたが、トップ車両が140周を消化するころに突然豪雨が降り出し、コース上は一瞬にしてヘビーウェットコンディションへと変化。各車がレインタイヤへとタイヤ交換をはじめ、素早いピット作業をすませた#81 GT-Rは再びトップへと浮上しました。最終スティントを担当する星野一樹へとドライバー交代するタイミングで首位が入れ替わり、再び2番手となった#81 GT-Rとトップとの差はおよそ1分開いていましたが、星野はフレッシュタイヤで猛追。ファステストラップを連発して、25周で14秒差まで追い詰めました。しかし、残りわずかのところでマシントラブルが発生しペースダウンを余儀なくされ、3位でチェッカーを受けました。

予選2位からスタートした#24 GT-Rは終始安定したペースで周回を重ね、4位でゴール。「決勝でのマシンの仕上がりも非常に良く、ラップタイムも安定していました。序盤にイレギュラーのマシンチェックを行ったために少し時間をロスしてしまいましたし、タイミングの良くないところでセーフティカーが入ったことで少し順位を落としてしまいましたが、マシンバランスが良かったのでレース終盤はどんどんと追い上げていくことができました。学生のみんなも、今まで体感したことのない7時間耐久レースを一緒に戦って、最後まであきらめないことの大切さを共有できたのではないかなと感じています」と藤井はレースを振り返りました。

ST3クラスでも日産勢が活躍。GTドライバーの安田裕信が加わった#34「asset テクノ Z34」(佐々木雅弘/前嶋秀司/安田裕信)が2位表彰台、#15「岡部自動車 DIXCEL チームテツヤZ34」(長島正明/田中徹/田中哲也/富田竜一郎)が3位となり、もてぎに続き2戦連続の表彰台獲得となりました。

星野一樹(#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R /決勝3位)
「序盤のセーフティカー導入とレース中盤に大雨が降ったことで、最終スティントを僕が担当することになりましたが、ドライバーの乗車時間に制限があるので、僕に変わることが可能なタイミングまで、青木選手が自身のスティントを引っ張ることになりました。青木選手のスティント終盤に雨が止んでしまったため、ウェットタイヤで乾き始めた路面を走らなければならず、ここで後続との差が縮まってしまって最後に逆転することができませんでした。それがなければ最後に僕がトップに戻せる自信はありました。クルマのペースも良く、相手には負けていなかったと思いますが、今日は天候に負けたという気がしています。気持ちを切り替え、次戦頑張ります」

<スーパー耐久シリーズ 第4戦 GT3クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 D.アン/谷口信輝 /M.モー 7:01'35.367
2 3 ENDRESS/ADVAN/PORSCHE YUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/TOSHI ARAI/山内英輝 1Lap
3 81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R 星野一樹/青木孝行/尾本直史/吉田広樹 2Laps
4 24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R GAMISAN/佐々木大樹/千代勝正/藤井誠暢 2Laps
<スーパー耐久シリーズ 第4戦 ST-3クラス>
PosNoMachineDriversTime / Behind
1 80 PETRONAS TWS GS350 佐藤晋也/吉本大樹/脇阪薫一 7:02'55.053
2 34 asset テクノ Z34 佐々木雅弘/前嶋秀司/安田裕信 1Lap
3 15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34 長島正明/田中徹/田中哲也/富田竜一郎 3Laps
4 14 岡部自動車KYOSHIN計測Z33 小松一臣/杉林健一/増田芳信/相良栄作 4Laps
5 77 B-MAX・Z33 DRAGON/関口雄飛/高星明誠 5Laps
8 5 岡部自動車メーカーズZ34 今村大輔/安宅光徳/白井剛/入口秀輝 21Laps
- 35 asset テクノ Z34 小泉和寛/下垣和也/長谷川伸司 164Laps

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上