「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」が2位表彰台を獲得

8月31日〜9月1日 岡山国際サーキット（岡山県）
スーパー耐久シリーズ第5戦が岡山国際サーキットで開催され、GT3クラスに出場した#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」（藤井誠暢/佐々木大樹/GAMISAN）がトップと僅差の2位でゴールし表彰台を獲得しました。

今大会は3時間レースとしての開催。#24 GT-Rは藤井、佐々木、GAMISANという布陣で臨みました。曇天ながら時おり雨粒の落ちてくる不安定な天候となった予選では、藤井と佐々木の合算タイムで3位となりました。また#81「GTNET ADVAN NISSAN GT-R」（星野一樹/青木孝行/尾本直史）が2戦連続でポールポジションを獲得しました。

決勝日は朝から時おり雨が強く降ったり止んだりと、前日以上に不安定なコンディションとなりました。2周のセーフティカー（SC）ランの後、決勝レースは13時37分にスタート。しかし雨脚が強くなりコースアウトした車両によって破損したフェンスの修復のために7周目にSCが導入されました。このタイミングで最初のピットインを行う車両が多数あり、#24 GT-RはGAMISANから藤井に交代、トップ走行中の#81 GT-Rも青木から星野に交代しました。しかしピットロード出口が赤信号のタイミングでピットアウトしてしまったため、ピットストップ30秒のペナルティを受けることとなり、トップ争いから大きく後退することとなりました。

レース折り返し点近くの15時近く、2位を走行していた#24 GT-Rの藤井が37周でピットインして佐々木に交代。レースが残り1時間を切ったころサーキットを大雨が襲い、またコース上に停止していた車両を回収するために2度目のSC導入となりました。これでトップと50秒近くあった差は、26秒にまで縮まりました。65周終了の時点でSCが隊列を離れてバトルが再開。佐々木はトップを追いながらも背後には3位の車両が迫っており、前後の差を見ながらの難しい走行を強いられました。

そしてレースも残り20分となった時点で、またもや雨脚が強まり3度目のSCランとなり、これでトップとの差は一気に5秒まで縮まりました。残り10分でSCが隊列から離れ、最後のバトルが始まりました。佐々木は前を追いかけじわじわとその差を切り取っていきましたが、1.5秒差まで追い上げたところで3時間のタイムアップ。1年ぶりの優勝は逃しましたが、2位表彰台を獲得しました。また#81 GT-Rは、星野から青木に交代して追い上げ中に他車両のスピンに巻き込まれ、この接触で車両にダメージを負ったため、ピットに戻り修復。クラス8位でレースを終えました。

ST-3クラスでは、#34「asset テクノ Z34」（佐々木雅弘/前嶋秀司/安田裕信）が、最初のSCラン時にピットインをせず、佐々木と前嶋が共に長く連続周回を重ね、最後のSC時に2回目のピットインをして安田に交代。そのまま逃げ切り嬉しい今季初優勝を飾りました。

佐々木大樹（#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R /決勝2位）
「初めてGT3で雨のレースを戦いましたが、荒れた展開ですごく難しい走りになりました。とにかくコースアウトをしないよう、コースにとどまることを心がけて走りました。セーフティカーの時にもタイヤを冷やさないよういろいろ考えて走ることができましたし、とても長く乗ることができて大きな収穫になったレースでした。残念ながら勝つことはできませんでしたが、この経験はこれからのSUPER GTにも活かしていけると思います」

• ＜スーパー耐久シリーズ 第5戦 GT3クラス＞
• ＜スーパー耐久シリーズ 第5戦 ST-3クラス＞

＜関連情報＞
「日産モータースポーツ」サイト

以　上