ニッサン、WEC最終戦バーレーンでも持ち前の強さを発揮

OAKレーシングがWECバーレーン戦でLMP2クラスタイトルを獲得 レースではGDriveレーシングがLMP2クラス優勝、総合でも3位に LMP2デビューのGTアカデミー卒業生が好走 〜FIA世界耐久選手権 第8戦レポート 〜

11月30日 バーレーン
2013年FIA世界耐久選手権(WEC)、バーレーン6時間が11月30日に開催され、最終ラップまで激戦が展開されました。今回はOAKレーシングがLMP2タイトルを獲得したほか、LMP2クラスでの4勝目を決めたG-Driverレーシングが、レースの総合順位でも3位に入る大活躍を見せました。

表彰台

表彰台

#26 RUSINOV / MARTIN / CONWAY

#26 RUSINOV / MARTIN / CONWAY

日産エンジン搭載車両同士での接戦が展開されたLMP2クラスのタイトルバトル。最終的にOAKレーシングがドライバーズ、チームの両タイトルを獲得したほか、このバーレーン戦でもクラス2位の成績を収めました。

「私たちにとって素晴らしいシーズンでした」とOAKレーシングのチーム代表、セバスチャン・フィリップは述べました。「ル・マンで1-2を決めた後、私たちはこの週末にタイトルを獲得することを目指してきました。ドライバーズ、チーム選手権で1-2を決めることができて、とてもうれしいです。日産をはじめとする私たちのパートナーシップを誇りに思います」

「今日は、全体的にかなり混沌としていました」とフィリップは続けました。「レースの序盤は、この酷暑のコースでタイヤの効果を最適に引き出すためには、セッティングがベストではないのではないかと、かなり自問自答を続けました。日が沈んでからは、私たちのペースになりました。#24のモーガン・ニッサンLMP2のレース展開は素晴らしく、優勝したのも同然です。#35はタイトルのために必要なポイントを獲得できるよう、いい走りを見せました。そして井原慶子らがドライブする#45はトップ5でのフィニッシュを決めました。これ以上言うことはありません!」

G-Driveレーシングが総合でもポディウムに

今戦でLMP2クラス優勝を果たしたG-Driveレーシングは、今季4度目となるクラス優勝を、総合でも3位という好成績で決めました。

「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれました」とロマン・ルシノフは述べました。「週末を通して、とても競争力がありました。このシーズンに費やしてきた懸命な努力が、クラス優勝、総合でも3位のポディウムフィニッシュという形で報われました。このLMP2クラスと同時に総合でもポディウムに上がることのできるレースは、そう多くはありません」

ウォルフガング・ライプがLMP2デビュー戦で好走

GTアカデミー勢では、卒業生のウォルフガング・ライプが世界選手権イベントでLMP2デビューを果たし、先輩ドライバーたちと同様の好走を見せました。グリーブス・ザイテック・ニッサンで見せたライプのパフォーマンスには、ラジオ・ル・マンのリスナーたちも絶賛。ライプには、「スピリット・オブ・ザ・レース」が贈られました。グリーブスのレギュラードライバーであるビヨン・ビルドハイム、GP3レーサーのジョン・ランカスターと共に参戦したライプは、このレースを3位でフィニッシュ。LMP2で初めての表彰台を経験しました。

「1年を通して懸命なプッシュを続けた末にタイトルを獲得したOAKレーシングを讃えます」と日産のダイレクターオブグローバルモータースポーツ、ダレン・コックスは述べました。「WECとヨーロピアン・ル・マンシリーズの両選手権で、今季を通して日産エンジン搭載車両が活躍する姿を見るのは、本当にうれしいことでした。今日、G-Driveレーシングが果たした総合3位フィニッシュは、大変見事でした」

<FIA世界耐久選手権 第8戦 LMP2クラス>
Cls
Pos
NoMachineDriversLapTime/Lap
1 26 Oreca 03 – Nissan RUSINOV / MARTIN / CONWAY 184 6:01'15.738
2 24 Morgan – Nissan PLA / HEINEMEIER HANSSON / BRUNDLE 184 6:02'25.635
3 41 Zytek Z11SN – Nissan WIRDHEIM / REIP / LANCASTER 184 6:03'00.242
4 35 Morgan – Nissan BAGUETTE / GONZALEZ / PLOWMAN 182 6:01'48.008
5 45 Morgan – Nissan NICOLET / IHARA / CHENG 180 6:03'10.062
6 25 Oreca 03 – Nissan GIROIX / KERR / DOLBY 178 6:01'56.943
7 49 Oreca 03 – Nissan PEREZ COMPANC / MINASSIAN / KAFFER 172 6:01'30.207
- 32 Lotus T128 HOLZER / KRAIHAMER / CHAROUZ 5 50'07.462
- 31 Lotus T128 WEEDA / LIUZZI / AUER 0 0

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上