2年ぶりのNISMO FESTIVALで富士スピードウェイが興奮の渦に

NISMO FESTIVAL at Fuji Speedway 2013

12月1日 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)
12月1日、富士スピードウェイでNISMO FESTIVALが開催され、数々の伝説を誇る名マシンたちの登場に、集まった3万2000人のファンが酔いしれました。ニスモ本社が横浜に移転するために昨年の開催が見送られていましたが、2年ぶりに開催された今年のNISMO FESTIVALも、日産によるシーズンオフの一大イベントとして、これまでと同様に盛大に開催されました。

2年ぶりのNISMO FESTIVALで富士スピードウェイが興奮の渦に

2年ぶりのNISMO FESTIVALで富士スピードウェイが興奮の渦に

数々の偉業を達成してきた新旧の名マシンにファンが身近に接することができるイベントを目指したNISMO FESTIVALは、ファンにとっても待ち望んでいたイベント。日本のモータースポーツカレンダーの中でも、恒例イベントとして広く知られています。

この日、サーキットでは様々なレースが行われ、次々に現れる名マシンを、中には現役当時のドライバーがステアリングを握るなど、垂涎の企画がファンを魅了しました。

日産自動車創立80周年に当たる今年、オープニングセレモニーで開幕した後、最初にコースに登場したのは、ヒストリックカーデモランでした。1960年代から2000年代に渡る歴史の中で活躍した日産の歴代マシンによるパレードでは、NISSAN R380 A-I(1966)、NISSAN R381(1968 日本GP)、NISSAN R382(1969 日本GP)や初代スカイライン2000 GT-Rも走行。また、グループA仕様のスカイラインGT-R(R32)、グループCマシン(R91CP、R92CP)、NP35などの近年のレースカーのほか、全日本GT選手権(JGTC)でタイトルを獲得したペンズオイルやザナヴィ・ニスモなどおなじみのカラーリングマシンも登場しました。

続いては、NISSAN GT-R CTe(クラブトラックエディション)のプレステージカップ。何台ものR35 GT-Rによる、6ラップのエキシビションレースが行われました。

今回はドリフトショーも行われ、国内屈指の強豪であるチームオレンジが、様々なバージョンのシルビアによるドリフトショーを繰り広げました。180SXがタイヤからスモークを上げる光景には、グランドスタンドの観客も沸き立ちました。

NISSAN ヒストリックカーエキシビションレースでは、B110(16台)、KPGC10(3台)、B310(12台)と、歴代の希少なツーリングカーが、箱スカGT-R、ブルーバードなどと共にレースを行い、日本のモータースポーツ黄金期を彷彿とさせる顔ぶれとなりました。

レジェンドドライバーも勢揃い

日産は、何十年ものモータースポーツ活動の中で、伝説的なドライバーを何人も輩出しています。このNISMO FESTIVALは、こうしたレジェンドドライバーが勢揃いする絶好の機会でもあります。今回のNISMO FESTIVALでも、砂子義一、北野元、長谷見昌弘、星野一義といった、長年に渡りレース界で活躍しタイトルを獲得してきた名手が登場しました。

開催直前に逝去した、ニスモの初代社長、難波靖治(1958年のモービルガス・トライアル=ラウンド・オーストラリアラリーで、日産に国際レベルのモータースポーツ活動で初のクラス優勝をもたらしたことでも知られる)を偲び、開催前には一分間の黙祷が行われました。黙祷を終えると、ニスモの現社長、宮谷正一は、故難波氏の先見の明に感謝の意を表し、今回のイベントが晴天に恵まれたことを誰よりも喜んだだろうと述べました。

2年ぶりのNISMO FESTIVALで富士スピードウェイが興奮の渦に

NISSAN GT-R NISMOの登場シーンでは、日産が誇る名レーシングマシンの数々と共に、伝説のマシンも走行。日産が満を持して登場させた最も新しいフラッグシップモデルのお披露目に華を添えました。

コースの外でも、観客が休む暇もないほどイベントが目白押しで企画されました。パドックでは、掘り出し物のアイテムを目当てに、どのブースにも熱心な日産ファンが長蛇の列を成しました。また、メインピットビルの屋上では、ドライバーのトークショーやオークション、サイン会、ピットストップシミュレーションが幾度にも渡って行われました。

来季、新規定で迎えるSUPER GTのGT500に挑む新型マシン、NISSAN GT-R NISMO GT500も披露され、国内最高のGTシリーズが2014年さらに盛り上がることを期待させました。このマシンは、日産のレースに根付いた技術が、量産車にももたらされていることの表れでもあります。

通常はサーキットやテレビでしか観られないようなトップドライバーとファンが近距離で接することのできるグリッドウォークも、人気の企画です。マシンはもちろん、ドライバーにも近づきやすいため、どのレースでもスタート前になるとグリッドはたちまち大勢のファンで埋め尽くされ、お気に入りのドライバーやレースクイーンたちと写真に収まる光景があちこちで見られました。

そして、NISMO GP 2013では、ニスモアスリートグローバルチームのドライバー、ルーカス・オルドネスとアレックス・バンコムが駆る現行型NISSAN GT-R、Zと共に18台が熱い走りを披露しました。

数々のイベントで盛り上がったこの日のフィナーレでは、ドライバーたちが観客に向けてプレゼントを投げ込み、今年一年の応援に感謝を伝えました。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上