クリス・ホイ、日産からのル・マン24時間レース参戦に向けてさらに前進

  • 英国が誇る五輪金メダリストで英国日産のブランドアンバサダーが、2015年にル・マンのコースでテスト
  • ホイは2015年、プロトタイプレーシングカーでヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦

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2014年12月12日 ロンドン(英国)
日産からル・マン参戦を目指すクリス・ホイの挑戦は来年、さらに加速していきます。英国で最も活躍した五輪選手のひとりであるホイは今季、英国GT選手権に衝撃的なデビューを果たしましたが、来季はジェネッタ日産LMP3でヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦。2016年のル・マン24時間でシートを得るために経験を積みます。

2014年、NISSAN GT-R NISMO GT3で英国GT選手権に参戦したホイは、プロフェッショナルなサーキットレースに参戦することで技術を学ぶなど、確実に成長を見せていきました。世界で最も過酷なサーキットのひとつ、スパ・フランコルシャンでの初レースで2位に入ったほか、最終戦のドニントンパークでも素晴らしいパフォーマンスを披露するなど見せ場を作りました。

2015年、ホイはさらに速度の高いマシンでのレースに挑み、1レースが4時間に及ぶヨーロピアン・ル・マン・シリーズのレースで、本格的に耐久レースへの訓練を進めていきます。5月31日にはル・マンの公式テストにも参加する予定で、ここでホイは2015年ル・マン24時間の参戦者と共に、初めてル・マンサーキットのフルコースをレーシングカーでドライブすることになります。

今年の9月、日産は新たに2015年から登場する耐久レースのカテゴリー、LMP3の単独エンジンサプライヤーになることを発表しました。LMP3は、プロトタイプ耐久レースのスキルをヨーロピアン・ル・マン・シリーズやアジアン・ル・マン・シリーズなどで学び、将来LMP2へ進む前のステップとして最適です。

このLMP3プログラムを展開することで、日産はGT4からGT3、そしてLMP3、LMP2、最高峰のLMP1というスポーツカーでのステップアップの道筋を構築したことになります。

ホイは、現ミシュランジェネッタGT4スポーツカー王者で弱冠17歳のスコット・チャーリー・ロバートソンをチームメイトに、ワークスのジェネッタ日産でレースに参戦することになります。

「来年は日産からヨーロピアン・ル・マン・シリーズにステップアップすることができて、うれしく思います」とホイは述べました。「ル・マンに参戦するというモータースポーツでの夢に、また一歩近づくことができます。今年は英国GT選手権で素晴らしいレース経験を積むことができましたが、まだ道のりは遠く、ル・マンで強さを発揮出来るようになるまでには学ばなくてはならないことが山積みです。チームメイトに、スコット・チャーリー・ロバートソンという若手でありながら短いモーターレーシングキャリアの中で既に多くのことを身に付けているドライバーを迎えることも、非常に楽しみです」

ホイと日産の関係は、双方向で展開されていきます。日産がホイに対し、ル・マンに参戦するために必要なすべてのスキルを、ドライバー育成プログラムを通して提供する一方で、ホイは2016年のリオ五輪に向け英国の五輪チームとパラリンピックチームを支援する中で日産の活動に協力します。英国日産のアンバサダー筆頭として、ホイは五輪で日産のサポートするアスリートに対し、貴重なアドバイスと支援を行っていきます。

英国日産のマーケティング・ディレクター、ギヨーム・マシュレルは「クリス(ホイ)がモータースポーツのキャリアを重ねていく支援を続けていることを、うれしく思います。2016年はクリスと日産にとって、大変エキサイティングな年になります。2016年リオ五輪への道に向けてのサポートが頂点に達すると同時に、クリスも同じ時にル・マンでレースをすることを目指しているのです」と述べました。

「クリスのドライビングと決意は、モータースポーツでの期待が非常に高まるだけでなく、日産ブランドにとって最高のアンバサダーとしても優れています。クリスと共にプロジェクトに取り組むことで、英国のオリンピック、パラリンピックの次世代スターにも刺激になります」

「私たちはル・マンとスポーツカーレーシングに対し、明確なコミットメントを持っています」とニスモのグローバルヘッドオブブランド、マーケティング&セールス、ダレン・コックスは述べました。「クリスにとって、GTマシンからル・マンスタイルのマシンにスイッチするという、非常に重要なシーズンとなります。大きなステップですし、ル・マンには魔物が潜んでいますので、実戦に挑む前にコースを経験させたいと思います。ジェネッタとの協力は素晴らしいものですし、彼らのドライバーラインナップとの関わりもより深いものになるでしょう」

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上