ルノー・日産アライアンスとアフトワズ、ロシアで新たな合同購買組織を設立

renault nissan
  • ロシアにおける3社の購買を統合した、アフトワズ・ルノー・ニッサン パーチェシングオーガニゼーション(ARNPO)を、2015年1月に発足
  • ARNPOは、アフトワズ、ルノー、日産各社のロシアにおける購買部門と、2013年に3社が設立した共同購買組織に代わる
  • ARNPOは、ロシア自動車業界最大のバイヤーとなり、アフトワズの世界自動車産業への統合を促進

ルノー・日産アライアンスとアフトワズは、15日、ロシアにおける各社の購買活動を統合し、2015年1月に発足すると発表しました。

アフトワズ・ルノー・ニッサン パーチェシングオーガニゼーション(ARNPO: AVTOVAZ-Renault-Nissan Purchasing Organization)は、ルノー・ニッサン パーチェシングオーガニゼーション(RNPO)の国際基準に基づき、ロシアにおける3社の購買活動を統合した新たな合同購買組織です。2001年に設立したRNPOは、ルノー、日産両社がグローバルに行うすべての購買活動を管理しており、アライアンスのシナジー創出に最も貢献しています。

ロシアにおける3社の共同プロジェクトに関連する購買活動を統合するにあたり、本日付で、RNPOとアフトワズが2013年9月に設立した共同購買組織(CPO:Common Purchasing Organization)は、RNPOの子会社となります。RNPOは、アフトワズが保有するCPOの残り49%の株式を買い取り、同組織への出資率を99%まで引き上げる予定です。RNPOの株式保有の変更は、ロシア連邦独占禁止局から認可を得ています。来年1月より、CPOはアフトワズ・ルノー・ニッサンパーチェシングオーガニゼーション(ARNPO)へと名称を変更し、ロシアにおける3社の各購買部門を統合します。

ルノー・日産アライアンスとアフトワズの戦略的パートナーシップにおける新たなマイルストーン
今回のARNPOの設立は、2008年にルノーがロシア最大の自動車メーカーの株式の25%を獲得することから始まった、ルノー・日産アライアンスとアフトワズの戦略的パートナーシップの深化における新たなマイルストーンとなります。現在、ルノー・日産アライアンスは、ロシアン・テクノロジー社との合弁会社であるアライアンス・ロステック・オートBVの株式の67.13%を所有しています。同合弁会社はアフトワズ社の経営権を持っています。これらのパートナーシップのもと、3社は、世界最大規模の自動車生産工場であるトリアッティ工場で、ラーダ、ルノー、ニッサン、ダットサンの4ブランドの車両生産を行っています。

ルノー、日産、アフトワズの購買量を併せることにより、ARNPOは、ロシア自動車業界で最大のバイヤーとなり、アフトワズのグローバルな自動車産業への参入を促進させます。

ARNPOの主要な責務は以下になります。

  • 部品、機器、設備の購買に加え、アフトワズ、ルノー、日産向けのサービスを含む間接購買
  • サプライヤーの品質及び開発
  • 品質、コスト、納品、開発、生産における国際基準の達成、および、ロシアの継続的な世界自動車市場への参入を支援するため、ロシア現地サプライヤーの選定、および、向上を目的としたRNPO統合手順の確立

ARNPOは、モスクワ、イジェフスクとサンクトペテルブルクに支社を持ち、トリアッティに本社を構える合同会社として組織する予定です。現在のアフトワズ購買担当副社長であるウェンカットラウム マミラパリが、2015年1月よりARNPOのジェネラル・ダイレクターに就任します。新組織は、ロシアを拠点とするルノー、日産、アフトワズの社員で構成されます。

以 上