日産自動車、2015年度第1四半期決算を発表

Joji Tagawa

2015年第1四半期連結決算
(東京証券取引所届出 ‐
中国合弁会社に持分法を適用)注1
2015年度第1四半期 前年比
売上高 2兆8,994億円
(239億USドル、216億ユーロ)
+17.6%
営業利益 1,937億円
(16億USドル、14億ユーロ)
+58.0%
経常利益 2,159億円
(18億USドル、16億ユーロ)
+45.2%
当期純利益 注2 1,528億円
(13億USドル、11億ユーロ)
+36.3%

2015年度第1四半期の平均レートである1USドル121.4円、及び1ユーロ134.2円を使用しています。

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は29日、2015年度第1四半期(4月~6月の3ヵ月間)の決算を発表しました。

2015年度第1四半期の売上高は、前年同期の2兆4,656億円から17.6%増の2兆8,994億円となりました。営業利益は、前年同期の1,226億円から58.0%増の1,937億円となりました。当期純利益は、前年同期1,121億円から36.3%増の1,528億円となりました。

2015年度第1四半期のグローバル全需が1.5%増加する中、日産のグローバル販売は4.4%増の129万4千台となり、市場シェアは5.7%から5.9%に上昇しました。

日産の社長兼CEOのカルロス ゴーンは、「当社は、今年度最初の3ヵ月間で堅実な財務実績を挙げることができました。これは主に北米、欧州での、当社主力商品の好調な販売によるものです。現在進行中の商品攻勢、アライアンス戦略による効果、継続したコスト管理により、当社は通期の業績見通し達成に向けて順調に歩を進めています」と述べました。

日産は第1四半期中に、米国における新型「マキシマ」発売に加え、「NP300フロンティア」を中南米・カリブ諸国にも拡大、投入いたしました。「ムラーノ」は、米国道路安全保険協会による車両安全評価で最高ランクの「トップセーフティーピックプラス」を獲得しました。また、「セントラ」もJ.D.パワー社による米国自動車初期品質調査(IQS)のコンパクトカーセグメントでトップとなりました。

インフィニティは、J.D.パワー社のIQSで5位にランクを上げ、最も改善したブランドとして評価されました。インフィニティの全モデルが各セグメントで平均以上の改善を見せ、「QX70」、「QX80」においてはそれぞれのセグメントでトップの座を獲得しました。

日産は、ルノー・日産アライアンスが開発したコモンモジュールファミリーの適用車種である「キャシュカイ」、「ローグ」、「エクストレイル」の好調な販売からシナジーのメリットを享受してきました。また日産は、欧州で最も販売台数の多いアジアのブランドとなりました。

日産は、第1四半期も、ゼロ・エミッションにおけるリーダーシップを維持してきました。100%電気自動車(EV)「日産リーフ」は発売以来、累計18万台以上を販売しています。また、「e-NV200」により、商用EVにおいてもプレゼンスを拡大し続けています。

なお、中国合弁会社の業績を比例連結したベースでの2015年度第1四半期の売上高は、対前年比16.0%増の3兆1,227億円となりました。連結営業利益は前年同期比41.0%増の2,197億円となり、売上高営業利益率は7.0%となりました。

2015年度の見通し

日産は2015年度のグローバル販売台数について当初の見通しを維持します。米国でのピックアップトラック「タイタン」や、中国でのセダン「ラニア」を含む数多くの新型モデルの発売を控えていることから、2015年度のグローバル販売台数は、4.4%増の555万台を見込んでいます。これはグローバル市場シェア6.5%に相当します。

日産は、2015年5月に東京証券取引所に届け出た中国の合弁会社を持分法で連結した2015年度(2016年3月期)の業績予想を、引き続き維持します。

2015年度連結決算予想
(東京証券取引所届出 ‐ 中国合弁会社に持分法を適用)注1
売上高 12兆1,000億円
(1,052億USドル、931億ユーロ)
営業利益 6,750億円
(59億USドル、52億ユーロ)
経常利益 7,650億円
(67億USドル、59億ユーロ)
当期純利益 注2 4,850億円
(42億USドル、37億ユーロ)

1USドル115円および1ユーロ130円で算出

日産は引き続き、2015年度の通期配当を、前年比27%増の一株当たり42円とする予定です。

注1) 2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高や連結営業利益には東風の数値は含まれなくなります。

注2) 親会社株主に帰属する当期純利益

当社決算の詳細については、以下より資料をダウンロード頂けます。
http://www.nissan-global.com/JP/IR/FINANCIAL/

以 上