高星明誠、F3鈴鹿大会で2連勝を飾る

6月11～12日　鈴鹿サーキット（三重県）
全日本F3選手権の第7～8戦が鈴鹿サーキットで開催され、高星明誠が2連勝を果たしました。

第8戦表彰台

#21 高星明誠

前回の岡山大会同様、ヤン・マーデンボローと千代勝正、そして高星の3名体制で挑むこととなった全日本F3選手権の鈴鹿大会。予選ではライバル勢の後塵を拝したものの、決勝レースではそれを覆す勢いを見せました。

11日（土）、予選3位からスタートしたマーデンボローがその速さを見せました。曇り空ではあるものの比較的蒸し暑いコンディションでレースがスタート。マーデンボローは2周目に入る1コーナーで2番手のマシンに並びかけ、1コーナーでポジションアップ。翌周には自己ベストタイムを記録しトップのマシンとの差を詰めていきました。その差が1秒を切ったあたりからは、何度もテールトゥノーズの争いになりましたが、9周目のシケインで2台が接触。相手のマシンがダメージを負い戦列を離れることになり、マーデンボローはトップでチェッカーフラッグを受けました。しかし、決勝レース終了後にこの接触に対しペナルティが課され、マーデンボローは最終的に10位に。予選4位から2位でチェッカーを受けた高星が繰り上げ優勝となりました。予選5位の千代は、3位になりました。

12日（日）は、朝から時おり雨が降る、ぐずついた天気となりました。第8戦決勝レースが始まるころには雨は止んでいましたが、コースの後半区間には水が残っており、ドライバーにとっては非常に難しいコンディションの中でスタートが切られました。日産ドライバーのスターティンググリッドは、千代が3番手、マーデンボローが4番手、高星が5番手です。前日に繰り上げ優勝となったものの、「前を走る2台とのペースの違いが課題になりました」と語っていた高星は、この日はまずスタートで抜群の飛び出しを見せて千代とマーデンボローをかわしました。いったんは千代に抜き返されましたが、体制を立て直すと9周目のバックストレートで再び千代をかわして2位浮上。更に、ファステストラップを塗り替えながらトップのマシンに迫っていき、12周目の1コーナーでついにトップに上り詰めました。残り5周も安定したペースで走り切り、トップでゴール。前日に続き2勝目を挙げることとなりました。マーデンボローは予選順位から一つポジションを上げて3位表彰台を獲得。千代はレース前半に快調な走りを見せていたものの、終盤にペースが下がり4位となりました。

高星明誠（第7戦優勝/第8戦優勝）
「第7戦はラッキーな形での優勝でしたが、第8戦ではしっかりと実力で相手を抜いて優勝できたので、嬉しく思っています。路面コンディションも僕には味方に付いてくれたようで、非常にペースが良かったです。前回の岡山大会と今回の鈴鹿大会のみという限られたチャンスの中で、自分自身の速さも証明できて結果も出せました。ベストを尽くせて良かったです」

ヤン・マーデンボロー（第7戦10位/第8戦3位）
「第7戦ではレース中のペースが非常に良かったもののペナルティを受けることになったり、第8戦ではあまり速さを見せられなかったりと、非常にがっかりする週末になってしまいました。ただ最終的に、表彰台に上がってレースウィークを終えられたのは良いことです。次戦はまたキャラクターの違うサーキットでの戦いになるので、しっかりと準備を整えてレースに挑みたいと思います」

千代勝正（第7戦3位/第8戦4位）
「完全には課題を払しょくできませんでしたが、予選ではベストを尽くしてチームトップにつけることができましたし、第8戦では終盤にペースを落としてしまったものの、レース序盤では速さを見せることができたと思います。レースを重ねるごとに、課題を改善できている感触もありますし、今回も次につながるレースにはなりました。次戦以降も諦めることなく頑張ります」

＜全日本F3選手権第7戦＞

＜全日本F3選手権第8戦＞

以 上