日産 フォーミュラEについて

バレンシアで行われたプレシーズンテスト中、日産e-4ORCE 05の1号車で走行するオリバー ローランドを正面から捉えたショット。すぐ後方には23号車のノーマン ナトーが続いている。

日産 フォーミュラE 概要

日産は、e.damsレースチームと提携し、唯一の日本自動車メーカーとしてABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン5(2018/19)に初参戦しました。その後2021年にGEN3マシンを導入し、2022年初頭に日産がチームを完全に引き継ぎ、シーズン9から「日産フォーミュラEチーム」として参戦を開始しました。日本の伝統を表現するため、車体に桜の模様をあしらった大胆なカラーリングを施したマシンでレースに挑み、同シーズンはケープタウンでのポールポジション獲得やローマでの表彰台獲得など前シーズンを上回る結果を残しました。
シーズン10開幕を前に、日産フォーミュラEチームは本部をフランス・ル・マンからパリ近郊に移転し、シリーズ参戦に対する固い決意とEV技術へのさらなるコミットメントに意欲を示しました。チーム専用のこの施設は延床面積2600平方メートル以上を誇り、ワークショップエリアやシミュレーター、エンジニアリング、管理オフィス、更には展示エリアや会議室、多目的エリアも備えています。パリ南部に位置するこの施設は、他の日産の施設やアライアンスパートナーとも近接しており、日産およびグループ内での人材や設備、施設とのアクセスを容易にし、シナジーを生み出します。

GEN3初年度となったシーズン9で手応えをつかんだ日産フォーミュラEチームは、その勢いをシーズン10につなげ、2勝を含む計7回の表彰台を獲得。チームランキングおよびドライバーズランキングの両方で4位に入りました。
続くシーズン11では、オリバー ローランドが4勝を含む7度の表彰台と3回のポールポジションを獲得し、2戦を残してドライバーズランキングを制覇。チームランキングでは3位に入り、また、初開催となったマニュファクチャラーズランキングにおいても、日産は3位を獲得しました。

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペは新シーズンに向けての意気込みを語りました。
「シーズン11は、オリバー ローランドとともにワールドチャンピオンを獲得し、チームランキング3位、さらにマニュファクチャラーズ選手権でも日産が3位に入るなど、非常に実り多いシーズンとなりました。オフシーズンにはいくつかの変化がありましたが、ローランドとナトーの両名を引き続き起用できることによる継続性と安定性は、シーズン12を通して大きな強みになると考えています。
また、GEN3時代最後のシーズンに向けて、バードとプリングもドライバーラインアップに加わり、マシンに対する知識と経験をチームにもたらしてくれます。非常に優秀なプロフェッショナル集団とともに戦えることを誇りに思いますし、エレクトロミン社、コーラル社、マレリ社、Reflo社、Dynisma社といった信頼するパートナーとの協業を今季も継続できることをうれしく思います。2025/26シーズンにおいて、最大限の結果を引き出すため、ともに取り組んでいきます」

日産 フォーミュラE チームマネジメント

 

日産の赤いチームウェアを着た日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペが座ってインタビューに応じている様子。背景には赤い照明に照らされた「日産 フォーミュラEチーム」のロゴが大きく映し出されている。

 

トマソ ヴォルペ – 日産フォーミュラEの日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパル

2020年4月から同役職に就いたヴォルペは、日産フォーミュラEプロジェクトの責任者として、車両開発、レースチームの管理、コマーシャルおよびテクニカルパートナーを通じたフォーミュラEプロジェクトのグローバルな展開、さらにはマーケティングおよびPR活動を担当しています。
日産自動車株式会社に10年以上在籍するヴォルペは、豊富なモータースポーツの経験を持っています。過去においてはロータス・カーズのマーケティング責任者として、ロードカーのマーケティングやロータスF1チームとのパートナーシップを監督していました。彼は2008年にフェラーリで自動車キャリアをスタートし、同社の本社でコーポレートマーケティングマネージャーを務めました。

日産自動車においては、2014年から2020年まで、INFINITIのモータースポーツプログラムを指導しました。INFINITIをルノーF1チームのスポンサーからテクニカルパートナーに転換し、レースカーのエネルギー回生システムの共同開発やINFINITIエンジニアリングアカデミーの推進、高性能ロードカーであるINFINITIプロジェクト・ブラックSの開発を行い、2020年より現職を担当しています。

 

日産 フォーミュラE ドライバー

 

日産フォーミュラEチームはABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12(2025/26年)のドライバーとして、オリバー ローランドとノーマン ナトーの起用を継続します。

現フォーミュラE世界チャンピオンのオリバー ローランドは、複数年契約の一環として日産フォーミュラEチームで6シーズン目を迎えます。昨季は素晴らしい戦いぶりを見せ、ドライバーズチャンピオンを獲得しました。
一方、フォーミュラEで優勝経験を持つナトーは、シーズン11にチームへ復帰して以降、同チームで3年目のシーズンに挑みます。ナトーは安定した速さを見せ、昨季マイアミ戦ではポールポジションを獲得しました。

サム バードは、2025年11月にリザーブ兼開発ドライバーとして加入し、日産フォーミュラEチームの最新メンバーとなりました。彼はフォーミュラEの全3世代のマシンで勝利経験があり、2014年のシリーズ創設以来、一貫して参戦し続けています。

アビー プリングは、2025年6月にチームと契約して以来、ルーキー兼シミュレータードライバーとして引き続き活動します。彼女はこれまで通りチームのテストを担当し、パリ近郊にある日産フォーミュラEチームのファクトリーに併設されたシミュレーターで開発面を支えていきます。

世界各国で18戦が予定されているシーズン12は、GEN3 Evoマシンで戦う最後のシーズンです。

 

赤いチームレーススーツを着たオリバー ローランドが、腰に手を当てて立っている。

 

オリバー ローランド

現フォーミュラE世界チャンピオンのオリバー ローランドは、シーズン5でデビューして以来、シリーズを代表するトップドライバーです。シーズン11でも素晴らしいパフォーマンスを発揮し、シーズン残り2戦を残してチャンピオンを確定させました。シーズンを通して4勝を含む7回の表彰台、さらに3度のポールポジションを獲得しました。ローランドは、2015年にフォーミュラ・ルノー3.5シリーズで優勝し、2年後にはFIAフォーミュラ2で3位を獲得するなど、輝かしいジュニアキャリアを経て、シーズン5から日産ドライバーとしてフォーミュラEに転向しました。

「シーズン10(2023/24)に日産へ復帰して以来、ここまで成し遂げてきたことは自分でも驚くほど素晴らしい結果だと思います。フォーミュラEに来てからというもの、このチームはずっと“自分の居場所”のように感じていて、高い信頼関係と大きな支えをもらっています。シーズン12では、前シーズンの成果を再現し、さらに上回ることが目標です。そのためにはベストな結果を出すために、どれだけ努力しなければならないかも十分に理解しています。」

生年月日:1992年8月10日
出身地:英国バーンズリー
国籍:イギリス

経歴:
2012年:2010年末にシングルシーターデビューを果たし、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップに移籍。初年度にドライバーズランキングで3位、カタルーニャの最終戦で優勝。
2013年:フォーミュラ・ルノー・ユーロカップで3勝を追加し、準優勝を獲得。
2014年:フォーミュラ・ルノー3.5に昇格し、デビューシーズンで2勝を挙げ、選手権で4位を獲得。
2015年:フォーミュラ・ルノー3.5で8勝を挙げ、初の国際タイトルを獲得。同年、GP2シリーズの4つの週末にも出場。
2016年:フォーミュラ1のサポートレースにフルタイムで出場し、GP2シリーズに移籍。ルーキーシーズンで4回の表彰台を獲得。
2017年:GP2シリーズがFIAフォーミュラ2選手権に変わり、モナコのストリートで初のF2勝利を挙げ、ブダペストでも勝利を収め、選手権で3位となる。
2018/19年:日産ドライバーとしてABB FIAフォーミュラE選手権に参戦し、デビューシーズンで勝利を争い、2回の表彰台を獲得してルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く。
2019/20年:フォーミュラEの2年目で、ベルリンの準決勝レースで初勝利を収め、選手権で5位、日産をチームランキングで2位に導く。
2020/21年:シーズン7でプエブラとベルリンでさらに2回の表彰台を獲得し、定期的にポイントを獲得。
2021/22年:マヒンドラでフォーミュラEに参戦し、シーズンの準決勝ラウンドで表彰台を獲得。
2022/23年:マヒンドラのドライバーとして続投し、8月に日産への復帰が決定。
2023/24年:ミサノとロンドンのホームレースで2勝、さらに5回の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングで4位に入賞。
2024/25年:シーズン11に向けて日産フォーミュラEチームのドライバーとして続投し、新しいGEN3 Evo時代に挑む。
2025/26年:日産フォーミュラEチームとの複数年契約に則り続投

 

赤いチームレーススーツを着たノーマン ナトーが、腕を組んで立っている。

 

ノーマン ナトー

ノーマン ナトーはフォーミュラEの優勝経験者であり、日産フォーミュラEチームで3年目のシーズンに挑みます。フォーミュラ・ルノー3.5シリーズ、GP2シリーズ、FIAフォーミュラ2でのレースで勝利を収めたジュニアキャリアを持ち、2020年にはル・マン24時間レースで総合2位を獲得しました。世界耐久選手権のハイパーカー部門でも競技しています。

「チームで戦うのはこれで3度目で、2年連続のシーズンになるので、前に進むうえで大きな自信につながっています。改善すべき点はまだたくさんありますが、今年はゼロからのスタートではないので、シーズン11で得た経験を活かすことができます。ローランドも再び非常に高いレベルで戦ってくれると確信していますし、チームとしてチャンピオン争いができると信じています」

生年月日:1992年7月8日
出身地:フランス・カンヌ
国籍:フランス

経歴:
2010年:F4ユーロカップ1.6でシングルシーターデビューを果たし、2勝を挙げて選手権で2位。
2012年:フォーミュラ・ルノー2.0アルプスに昇格し、4勝を挙げ再び選手権で2位。
2014年:フォーミュラ・ルノー3.5シリーズの2年目でポールポジションと2勝を獲得し、GP2シリーズへの移籍を果たす。
2016年:GP2で5回の表彰台を獲得し、その中には2勝も含まれ、選手権で5位。
2017年:FIAフォーミュラ2の初年度に参戦し、1勝を挙げて3回の表彰台に上がる。
2018年:耐久レースに転向し、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスで勝利を収め、総合3位に。ル・マン24時間レースにもデビュー。
2019-20年:FIA世界耐久選手権にデビューし、上海とオースティンで勝利を挙げ、ル・マン24時間レースで2位。
2020-21年:フォーミュラEのデビューシーズンの最終レースでベルリンで勝利を収め、WECでの活動と両立。
2021-22年:WECに継続参戦し、再びル・マン24時間レースに出場。
フォーミュラEのシーズンの最後の2ラウンドに出場した後、日産へのフルタイム復帰が決定。
2022-23年:ローマE-Prixで表彰台を獲得し、シーズン9を6戦連続のポイントフィニッシュで締めくくる。
2023-24年:アンドレッティとともにフォーミュラEで競技し、上海の第2レースで表彰台を獲得。また、WECのハイパーカー部門でも競技し、カタールのデビュー戦で表彰台を獲得。9月に日産フォーミュラEチームへの復帰が発表される。
2024/25年:シーズン11に向けて日産フォーミュラEチームに復帰。
2025/26年:シーズン12も日産ドライバーとして続投

 

日産フォーミュラEチームのリザーブ兼開発ドライバーであるサム バードが、赤いチームレーススーツを着て腰に手を当てて立っている。背景は赤。

 

サム バード

サム バードはフォーミュラEで複数回の優勝経験を持つドライバーで、2025年11月に日産フォーミュラEチームのリザーブ兼開発ドライバーとして加入しました。ジュニア時代に成功を収めた後、フォーミュラE初年度から参戦。以降すべてのシーズンでグリッドに名を連ね、3世代すべてのマシンで優勝を飾っています。
「この2シーズン、日産と密接に仕事をしてきたので、パワートレインについては熟知しており、準備は万端です。ローランドとナトーとは素晴らしい関係を築いていて、2人は心から尊敬するドライバーです。サーキットではもちろん、現在のGEN3 Evoや将来のGEN4マシンの開発面でも、あらゆる形で彼らをサポートしていきます。過去2年間で培った知識を活かし、シミュレーターでもすぐにフィードバックを提供し、チームがシーズン11でつかんだ勢いをさらに強めていきたいと思っています。」

生年月日: 1987年1月9日
出身地: イギリス・ローハンプトン
国籍: イギリス

 

日産フォーミュラEチームのルーキー兼シミュレータードライバーであるアビー プリングが、赤い日産フォーミュラEチームのレーシングスーツを着て腕を組み、チームガレージの前で笑顔を見せている。

 

アビー プリング

2024年F1アカデミー王者のアビー プリングは、2025年6月に日産フォーミュラEチームと複数年契約を結び、ルーキー兼シミュレータードライバーとして加入しました。シーズン11開幕前、マドリードで行われた初の女性ドライバー限定セッションで最速タイムを記録し、パドックに強烈な印象を残しました。2025年のベルリン・ルーキーテストにも参加し、同シーズンから導入された日産「 e 4ORCE 05」マシンで貴重な経験を積んでいます。
F1アカデミーでの活躍に加え、プリングは英国F4で史上初の女性優勝者としても知られています。2025年にはGB3選手権にも参戦し、ブランドハッチの第6戦で表彰台を獲得しました。
「日産フォーミュラEチームに加入できて本当に嬉しいです。ハラマやベルリンでのマシン走行に加え、またチャンスを頂けたことにワクワクしています。ルーキーの私に対してクルーが惜しみなく時間と手間をかけ、親切かつ忍耐強く支えてくれたことに感銘を受けました。GEN3 Evoは特に350kWのAWDモードが本当にユニークで、楽しんで走行しました!これまで乗ってきたどのマシンとも違うので、パワーに慣れるまで少し時間が必要でしたが、シミュレーターでの作業や走行機会をこれからも楽しみにしています。」

生年月日: 2003年3月21日
出身地: イギリス・ゴズバートン
国籍: イギリス

 

日産 フォーミュラE GEN3 Evoマシン

第三世代のフォーミュラEレーシングカーは、初代GEN1マシン(2014-2017)およびその後継であるGEN2マシン(2018-2022)から大きな進化を遂げました。

GEN3は2022年に導入され、2026年までシリーズで走行します。GEN3からさらに進化したGEN3 Evoマシンはシーズン11(2024/25)からシーズン12(2025/26)まで使用されます。

GEN3マシンは、後軸に350kW、前軸に250kWの高出力モーターを搭載しています。最大出力はリアモーターの350kWですが、減速時には前後モーターを合わせた最大600kWもの回生ブレーキの能力を有しています。

GEN2に比べて40%のパワーアップを果たし、最高速度350 km/hを超えるGEN3マシンは、軽量且つコンパクトな設計により、より速く、より機敏なEVレースを実現しています。

GEN3マシンはGEN2に比べて60kg軽量化されており、主にリアブレーキを外したこととバッテリーサイズの縮小によるものです。また、ストリートサーキットでのレースに適した小型設計となっています。

リサイクル可能なバッテリー、GEN2マシンからのリサイクルカーボンファイバー、自然ゴム、ハンコックの新しいタイヤに使用されるリサイクル繊維は、フォーミュラEのカーボンニュートラル目標および持続可能性の推進の一環としてGEN3に採用されています。

これらの車両は、600kWの回生ブレーキ能力を最適化し、レース中に必要なエネルギーの最大50%を生成します。また、使用寿命が終わったバッテリーはリサイクルされます。

バレンシアで、2025/26シーズンのマシンを駆り並んで走行するノーマン ナトー(左)とオリバー ローランド(右)を捉えたトラッキングショット

GEN3の特性に加えて、GEN3 Evoマシンは時速60マイル(約100キロ)までわずか1.82秒で到達することができ、これは現行のF1マシンよりも30%、GEN3マシンよりも36%速いです。

新しいGEN3 Evoマシンのもう一つの重要なアップデートは、すべての車輪に駆動力を伝える四輪駆動(AWD)の導入です。この機能は、デュエル予選、レーススタート時とアタックモード中のみ利用可能です。加速と制御の最大化に加えてパフォーマンスと戦略の向上により、レースの重要な場面でよりスリリングなバトルを見られることでしょう。

全天候対応のハンコック電気自動車専用の「iON」タイヤは、グリップ力が5-10%の向上し、成分の35%はリサイクルおよび持続可能な材料から製造されています。

世界初のネットゼロカーボンスポーツにおける世界初のネットゼロカーボンレースマシンであるGEN3 Evoレーシングマシンは、迫力あるホイール・トゥ・ホイールの接近戦を実現します。

技術的概要

  • 生産フットプリントの最小化 - 世界初のネットゼロカーボンレースマシンの進化。
  • より強力で堅牢、かつ空気力学的に優れた攻撃的なボディキットを設計し、ホイール・トゥ・ホイールの接近戦を実現。
  • 世界で最も効率的なフォーミュラレーシングマシン - 95%以上の効率を持つ電動モーターで、内燃機関において一般的な40%の熱効率を大きく上回ります。
  • 最高速度200mph(322km/h)の史上最速のフォーミュラEマシン。
  • レース経験から得た技術を車両開発に生かす:レースから得た知見や技術をロードカーの開発に活かします。
  • より速く、より強く、より機敏に:GEN3からの約2%のパフォーマンス向上を提供するパフォーマンスアップグレード。

フォーミュラEマシン スペック比較表

日産フォーミュラEチームのパートナー

 

日産フォーミュラEチームは、さまざまな領域での目標達成のためにパートナー企業より貴重な支援を受けています。シーズン12に向けて、日産フォーミュラEチームは エレクトロミン社、コーラル社、マレリ社、Reflo社、そして Dynisma社との密接な協力関係を継続できることを誇りに思っています。。これらの企業は、私たちの価値観に合致し、日産フォーミュラEチームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう支援してくれます。

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペは以下の通り述べました。
「日産にとって、同じ価値観、優先事項、長期的な目標を共有する企業と提携することは非常に重要です。特に持続可能性と電動化に関してはなおさらです。私たちはパートナーの支援を誇りに思い、テクノロジーとイノベーションを通じてより持続可能な未来を築くことにコミットしている同じ志を持つ企業と協力できることを嬉しく思います」

 

バリアの奥に石壁が見える背景で、1号車を走らせるオリバー ローランドを横から捉えたショット

エレクトロミン社

electrominロゴ

 

日産フォーミュラEチームは、シーズン11(2024/25)から始まったペトロミン社との4年間にわたるグローバルパートナーシップの2年目を迎えます。中東地域を代表するモビリティソリューション企業であるペトロミン社との協力関係は、同社のEV充電事業を担う子会社、エレクトロミン社を中心に展開されており、地域全体で電動モビリティの普及を目指す取り組みを後押ししています。

このパートナーシップは、日産とペトロミン社の強固な関係をさらに発展させるものです。特に、以前のディルイーヤE-PRIXでイノベーションパートナーを務めた ペトロミン日産を通じて築かれてきた信頼関係に基づいています。日産、ペトロミン、エレクトロミン、ペトロミン日産は協力し、地域における電動モビリティの導入を推進しています。

このパートナーシップは、革新とサステナビリティを第一に掲げながら、電動モビリティの未来を形作るという日産とペトロミン社の共通ビジョンを象徴しています。

 

日産フォーミュラEチームのマシンに描かれたCoral(コーラル)のロゴ。

コーラル社

coralロゴ

 

シーズン12に向けて、日産フォーミュラEチームは コーラル社とのパートナーシップ3年目を迎えます。UAEに拠点を置くコーラル社は、ブロックチェーン技術を用いたカーボンオフセットを専門とする企業で、カーボンクレジット市場に高い信頼性と明確なトレーサビリティをもたらしています。

コーラル社との関係は、2022年にFIAの環境認証「3スター」を獲得した日産フォーミュラEチームが、カーボン排出削減を継続して推進するうえで重要な取り組みのひとつです。 コーラル社の革新的なアプローチと透明性への強いコミットメントは、日産フォーミュラEチームにとって理想的なサステナビリティパートナーと言えます。この協業では、コーラル社が開発した専用のカーボンフットプリント計測ツールを使用し、チームのシーズン全体の活動による排出量を正確に算出します。その後 コーラル社が適切なオフセット用クレジットを提案・実行し、チームのカーボンオフセット状況を完全に透明化します。

このパートナーシップはまた、カーボンクレジットの影響に対する認知を高め、世界の脱炭素化とよりクリーンな未来に直接貢献することを目指します。

 

日産フォーミュラEチームのリアウィングエンドプレートにマレリのロゴ

マレリ社

MARELLIロゴ

 

日産フォーミュラEチームは、シーズン11にスタートした2年間の契約に基づき、シーズン12でも引き続きマレリ社をテクニカルパートナーとして迎えます。
自動車業界とモータースポーツ界において100年以上の歴史を持つグローバルテクノロジーパートナーであるマレリ社は、お客さまやパートナーとともに未来のモビリティを創り出すことを目指しています。この契約により将来の車両開発支援においてパートナーシップを拡大する領域を探求します。同社は技術革新と卓越した製造において確固たる実績を持ち、電動化モータースポーツにおける技術的知見をさらに発展させることを目指します。

 

新しいRefloキットを着たノーマン ナトー(左)とオリバー ローランド(右)が、日産チームデザインの部屋に並んで座っている。

Reflo社

refloロゴ

 

パフォーマンスウェアブランドであるReflo社はシーズン11に続き12においても、公式チームウェアおよびアパレルパートナーとして日産フォーミュラEチームの支援を継続します。あらゆるスポーツのすべてのアスリートに向け、高品質で機能的なアクティブウェアを提供するRefloは、日産フォーミュラEチームの全メンバーに対してパフォーマンスウェアを提供します。また日産フォーミュラEチームはReflo社の「RELOOPプログラム」を活用し、古いチームキットの廃棄削減を目指します。

Reflo社 は“世界で最もサステナブルなスポーツウェアブランド”を目指す急成長中のアパレル企業で、地理的な拡大と多様なスポーツ領域への進出を進めています。その革新的な姿勢により、Reflo社は日産フォーミュラEチームの公式チームウェアおよびアパレルパートナーとして最適な存在です。

 

暗い室内に設置された日産フォーミュラEチームのドライビングシミュレーターが映し出されている。前方の大型湾曲スクリーンには「日産 フォーミュラEチーム」の文字が明るく投影され、シミュレーターのシルエットや機材の影がスクリーンに伸びている。

Dynisma社

Dynismaロゴ

 

2024年11月、日産フォーミュラEチームは Dynisma社とパートナーシップを締結し、シーズン12に向けて新たな専用レーシングシミュレーターの提供を受けることを発表しました。
チームはGEN3 Evo最終年の強化と、将来のGEN4マシンを見据えた準備を進めており、車両とドライバーが最高のパフォーマンスを発揮できるよう Dynisma のDMG-1システムを導入します。英国を拠点とする同社はシミュレーター技術の世界的リーダーであり、フォーミュラE特有のシステムに対応できるよう、日産の要望に合わせた完全オーダーメイドの仕様に仕上げています。
実走テストやサーキットでの走行時間が限られているフォーミュラEにおいて、最先端のシミュレーターは開発を進めるうえで非常に重要な存在です。Dynisma社のサポートにより、ドライバーはより正確で実戦に近い準備が可能となり、エンジニアはレースごとのマシンの調整や技術面の最適化をさらに進めることができます。

 

赤い日産フォーミュラEチームのレーススーツを着て腕を組んでいるノーマン ナトー(左)とオリバー ローランド(右)

Alpinestars(アルパインスターズ)

Alpinestarsロゴ

 

日産フォーミュラEチームとアルパインスターズは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権において長年にわたりパートナーシップを築いています。
イタリアのモータースポーツおよびアクションスポーツ向け安全装備メーカーであるアルパインスターズは、レーススーツ、グローブ、ブーツなど、高品質なギアをチームに提供しています。

 

日産フォーミュラEチームの歴史

 

日産は2018年にフォーミュラEに参入し、e.damsチームと提携しました。初年度のシーズン5では、日産e.damsは6回の表彰台と5回のポールポジションを達成し、チームランキングで4位を獲得しました。また、16回のスーパーポールシュートアウト予選に出場し、シーズン中の予選において最も優れたチームとなりました。シーズン5の最後には、ニューヨークE-Prixで初勝利を収めました。

日産e.damsは、シーズン6(2019/20)で成績をさらに向上させ、チーム選手権で2位を獲得しました。このシーズンでは1勝、5回の表彰台、1回のポールポジション、そして6回連続のスーパーポール予選出場を果たしました。

シーズン7では、日産はフォーミュラEへの長期参戦とGEN3時代へのコミットメントを発表しました。このGEN3時代は、シーズン9(2022/23)からシーズン12(2025/26)までのEVレースシリーズにわたって続きます。

日産は2022年4月にe.damsレースチームを買収し、日本の自動車メーカーとして初となる単独でのABB FIAフォーミュラE世界選手権へ参戦することになりました。

2022年6月、日産はフォーミュラE GEN3時代の全期間にわたってマクラーレン・レーシングに日産EVパワートレイン技術を供給することを発表し、フォーミュラEへのコミットメントと関与をさらに強化しました。

シーズン9(2022/23)は、GEN3ホモロゲーションの初年度であり、日産にとってフォーミュラE参戦5年目となりました。また、日産フォーミュラEチームとして初めて単独でフォーミュラEに参戦し、日本の自動車メーカーにとって新たな時代を切り開きました。チームはケープタウンでのポールポジション獲得ローマでの表彰台を達成し、好成績を残しました。

 

コーナーのイン側に芝生が見える中、左コーナーへターンする23号車のノーマン ナトーを正面から捉えたショット

 

シーズン10(2023/24)では、日産フォーミュラEチームは、オリバー ローランドがミサノロンドンで2勝を挙げました。また、さらに5回の表彰台に立ち、ドライバーズランキングとチームランキングでともに4位、マニュファクチャラーズランキングでは3位を獲得しました。

シーズン11(2024/25)では、日産フォーミュラEチームがオリバー ローランドの活躍により、ドライバーズランキングのタイトルを獲得しました。ローランドは4勝を含む7回の表彰台、さらに3回のポールポジションを記録し、残り2戦を残してチャンピオンを決めています。
チームはチームランキングとマニュファクチャラーズランキングでも3位を獲得するなど、非常に充実したシーズンとなりました。

 

レーストラックのコーナーを曲がる日産のLEAF NISMO RCと、日産アリアのマシンを正面から捉えたカット

 

日産は、魅力的なEV車両の設計と製造において世界をリードしています。2010年のデビュー以来、70万台以上の日産リーフが販売されており、日産は既存のEVに関する知見と経験を活かしてフォーミュラEレーシングカーを開発しました。またサーキットで得た教訓は、日産の次世代EVの開発にも寄与しています。

日産は、フォーミュラE世界選手権への参戦を通じて、ゼロ・エミッションEVが提供するワクワクする楽しさを世界中のお客さまにお届けしています。2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現するため、2030年代早期より、主要市場に投入する新型車をすべて電動車両としていきます。日産はレースカーと市販車より得る知識や技術を相互に活かし、お客さまにより良いEVを提供することを目指しています。

 

日産の電動化の取り組み

日産の電動化の取り組みについてはこちらをご覧ください。