日産自動車、二つの融資枠(シンジケート方式)を設定

2000年9月25日

日産自動車、二つの融資枠(シンジケート方式)を設定

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は、本日、財務体質の強化及びグローバル化の一環として、主要な邦銀及び外銀によるシンジケート団との間で二つの融資枠を設定した。これらの融資枠は、日本円、米ドル、ユーロといった通貨における日産グループの資金調達及び資金効率の向上を図ることを目的としている。

 新設する二つの融資枠の一つは、日産本社のための融資枠として日本興業銀行、富士銀行、及び住友銀行がアレンジャーとなり設定するもので、期間は3年、融資枠総額は2,500億円。もう一方は日産本社及び北米、欧州の主要子会社向けの融資枠としてシティバンクがアレンジャーとなり設定するもので、期間は364日、融資枠総額は12億ドル相当というものである。

 日産自動車のティエリー ムロンゲ副社長兼CFOは、「この2つの融資枠設定により、当社の財務戦略はグローバル化に向けて大きく前進する。 財務関連コスト低減を目指した連結ベースでの財務活動をより効率化し、コアとなる銀行との広範な協力関係を築くための新たな布石となる。」と語っている。

 日産は『日産リバイバルプラン』の一環として財務機能のグローバル化に取り組んでおり、2000年度の連結当期利益の黒字化、2002年度の売上高営業利益率4.5%以上の達成、2002年度までの自動車事業関連有利子負債の7000億円以下への削減を目指している。


以 上