日産自動車と三菱重工、フォークリフト関連事業に関する業務提携で基本合意


2000年10月23日



日産自動車と三菱重工、
フォークリフト関連事業に関する業務提携で基本合意




 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)と三菱重工業株式会社(本社:東京都中央区丸の内、社長:西岡 喬)は、本日、フォークリフト関連事業において国内外における広範な業務提携契約を締結することで基本合意した。 

 今回の合意は、同事業分野において国際的な再編が進み、競争が熾烈を極めている中、技術開発力・販売力、シナジー効果によるコスト競争力の強化を図り、顧客のニーズに符合した高品質の製品を、競争力のある価格で提供したい両社の考えが一致したことによるものである。 

 今後両社は「提携推進委員会」を設置し、本提携に関わる種々の案件について協議していく。 


具体的な業務提携の内容は下記の通り。

  • 共同開発 : 1~3トンエンジン式フォークリフトを共同で開発する。
  • 共同購買 : フォークリフト生産部品及び補修用部品を共同で購入し、コスト競争力を強化する。
  • 製品の相互補完 : 相互に車両補完を実施拡大し製品力の充実、強化を図る

 また両社は今後、フォークリフト関連事業に関わる物流、設計・開発システム等の分野においても、シナジー効果を追求していく。 

 日産自動車の小島久義副社長は「今回の業務提携により、当社のフォークリフト関連事業は国際的な競争力強化に向けて大きく前進することになる。この提携は両社にとってメリットをもたらすものであり、世界中のお客様に今迄以上にご満足いただける、高品質なフォークリフトをお届けする事が出来ると確信している。また、両社の協力体制の確立により、世界でも、トップレベルの地位を築くことになるだろう」と語っている。 

 日産自動車は「日産リバイバル・プラン」を発表し、収益力強化に向けた様々な取り組みを実践しているが、今回の提携はその一環である。同社は2000年度の連結利益の黒字化、2002年度までの自動車事業関連有利子負債の7000億円以下への削減、2002年度連結売上高営業利益率4.5%以上の達成を約束している。 

以  上