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日産自動車、メキシコで「マーチ」の生産を開始

※本件は、3月4日(金)にメキシコで発表されたリリースを要約したものです。

renault nissan

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は4日、同社の現地子会社であるメキシコ日産自動車会社のアグアスカリエンテス工場で、新型グローバルコンパクトカー「マーチ」の生産を開始したと発表した。同日行われた同車のオフライン式では、メキシコのフェリペ・カルデロン・イノホサ大統領をはじめとした政府関係者が出席のもと、同国で初めてとなる新型Vプラットフォームを採用した新型「マーチ」の量産第一号車がオフラインした。

新型「マーチ」は、グローバルの様々な市場で異なる嗜好やニーズに適応できる新開発のVプラットフォームを採用しており、世界160カ国以上での販売を予定している。

アグアスカリエンテス工場での生産開始により、メキシコはタイ、インド、中国に次ぐ同モデルの生産国となった。同工場での「マーチ」の生産は年間6万台を計画している。そのうち30%はメキシコ国内で販売され、残りの70%は主にブラジルを中心とした中南米市場向けに輸出される。

メキシコでのVプラットフォーム車の生産に関わる投資額は、同じプラットフォームを採用するセダンなどを含め、サプライヤーによる投資と合わせて、2013年までに10.5億ドル(約862億円)となる予定である。新型「マーチ」では、新規に同国に進出する会社を含め25社の現地サプライヤーを新たに加え、80%という高い国内調達率を達成している。

新型「マーチ」のオフライン式に出席した日産の副社長であるカルロス・タバレスは、「メキシコは日産アメリカズ(北・中・南米地域の総称)の重要戦略拠点である。世界でも高い生産効率を誇り、他の工場のベンチマークとなっている工場の一つであるアグアスカリエンテス工場が、グローバルモデルの生産を開始できたことは喜ばしいことである。Vプラットフォームは幅広い車種に応用できる。CO2排出量の低減を実現し、お求めやすい価格の乗用車を求める世界の様々な市場ニーズを満たせるだろう。また、当社のメキシコへの投資プロジェクトを支援してくれた連邦政府および州政府に改めて感謝申し上げる」と述べた。

また、メキシコ日産社長のホセ・ムニョスは「創立50周年を迎えたメキシコ日産では、今年新たに4つのモデルを投入予定である。今回生産を開始した新型『マーチ』はその第一弾だが、メキシコのみならず、多くの中南米地域の国々で販売される予定である。当社は、性能や品質を犠牲にすることなく価格競争力を維持した"メード・イン・日産"の新型『マーチ』をはじめ、魅力ある商品を提供することで、引き続きお客さまに選ばれる企業であり続けたい」と述べた。

「マーチ/マイクラ」は、2010年3月の販売開始以来6カ月で、グローバルに54,000台と予想を大きく上回る販売を記録している。
昨年3月に同モデルを発売したタイでは、受注が6カ月で25,700台に達した。これは、同国での年間販売目標20,000台を28%上回る数字である。2010年7月に販売開始した日本では、2カ月後の9月には受注台数が月間目標4,000台の5倍以上の21,857台に達した。インドでは、2010年5月の予約注文開始時点で、約4,000台の注文を受け付けている。また中国では、8月の販売開始後2週間で注文が3,000台に達した。

日産は、 2013年には「マーチ」と同じVプラットフォームを採用した小型車を全世界で100万台以上販売する計画である。

注:為替レートについては直近の為替相場、1ドル=82.1円をもとに換算した。

以 上