日産自動車、高圧水素方式燃料電池車「Xterra FCV」の公道走行実験を開始

 

 

 

 

 

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス・ゴーン)は、2001年4月より水素貯蔵式燃料電池車「Xterra FCV」の公道走行実験を米国カリフォルニア州サクラメントを拠点に開始する。

 

 

 

 本件は、2000年11月California Fuel Cell Partnership*(以下CaFCP)サクラメント・オフィス開所式(Headquarters facility Grand Opening)にて発表した計画に基づくものである。
日産自動車は、以前からメタノール改質式燃料電池車による走行実験を社内のテスト設備で行ってきたが、「Xterra FCV」は日産としては初めて公道走行をする高圧水素方式の燃料電池車である。

 

 


高圧水素方式燃料電池車 「Xterra FCV」

 

 

 今回の公道走行実験は、
(1) より製品に近い車両で公道を走行することにより、経験を蓄積し今後の技術開発に反映させる
(2) CaFCP保有の水素充填設備を公道実験で使用し、パートナーシップ参加のメンバーと共同で、FCVへの燃料供給の技術基準及びインフラについて検討を進めることを目的としている。

 「Xterra FCV」はネオジム磁石同期駆動モーターと小型高性能リチウムイオンバッテリーを搭載した高効率なハイブリッド方式の燃料電池車である。
 この技術は、当社「アルトラEV」、「ハイパーミニ」といった電気自動車、及び「ティーノ・ハイブリッド」(ハイブリッド車)にて、すでに製品化されている技術である。
日産は、燃料電池の優れた燃料効率とゼロエミッション性は、今後の自動車の動力源の主流となると考えており、従来の電気自動車やハイブリッド車の技術をベースに、高効率な燃料電池搭載車の開発を進めていく。

California Fuel Cell Partnership (CaFCP)
自動車メーカー、燃料電池会社、米国州政府関係機関等で構成された共同事業体で、以下の4項目を目標として活動している。
1. カリフォルニア州での日常使用における燃料電池車技術の実証実験
2. 水素、メタノールなどの代替燃料の供給インフラ技術の実証実験
3. 燃料電池車の実用化に向けての諸課題の調査
4. 燃料電池車の一般認知度の向上、並びに実用化への準備

以 上