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新型「スカイライン」を発売

日産自動車では、「スカイライン」をフルモデルチェンジし5月25日より全国一斉に発売する。

 


 
「スカイライン」は、昭和32年4月の発売以来41年間、常に高性能な走りを追求したグランドツーリングカーとして進化を続けてきた。
今回で10代目となる新型「スカイライン」の開発にあたっては、“走りの楽しさを徹底追求した高性能感満ち溢れる「本物のスポーツセダン&クーペ」”を開発コンセプトとした。“意のままに操る走りの楽しさ~THE BEST DRIVING PLEASURE”を基本理念に、「走る、曲がる、止まる」というクルマ本来の機能を徹底的に追求し、その結果得られた卓越した操縦安定性と走行性能に加え、スタイリング、居住性など、あらゆる面において「スカイラインらしさ」の具現化を目指した。さらに、環境、安全という社会的要請との調和も図った。

 具体的な開発のテーマは以下の通り。
 1.走りの楽しさを予感させる精悍なデザイン
 2.「THE BEST DRIVING PLEASURE」を具現化した卓越した走行性能
 3.走りの楽しさを支えるトップレベルの安全性
 4.環境への配慮
<販売目標台数>        5,000台/月

<取り扱い販売会社>      プリンス系各販売会社            

<発表展示会>         5月30日(土)、31日(日)

<車両概要>

1. 走りの楽しさを予感させる精悍なデザイン

(1)エクステリア
・フロントビューは、走りを主張する精悍な顔を表現した。鋭い目つきのヘッドランプ、低く伸びやかなフード、パワーバルジ的処理を加え空気の流れと奥行きを感じさせるバンパー一体型フロントグリルなどによってフロントの重心の低さと力強さを表現した。
 ターボ車にはインタークーラーのあるフロントバンパー左サイドに放熱効果を高めるエアアウトレットを採用した。

・サイドビューは、くびれのあるウエストラインから勢いよくリヤフェンダーに抜けるラインでメリハリのあるシャープさを表現した。また、パワフルなFRらしさを強調した俊敏な獣の力強い足腰を連想させるリヤフェンダーにはキャラクターラインを配し、スカイラインらしい強さと美しさを強調した。
4ドアスポーツセダンは、動きを感じさせるボディと、しっかりと居住性を確保したスクエアなキャビンにより「スカイライン」らしいスポーツセダンとした。
2ドアスポーツクーペは、しっかりとした足廻りと、そのふんばり感をさらに強調する軽快なキャビンでスポーツクーペとしてのベストプロポーションを実現した。

・ リヤには、躍動感と斬新さを主張する大小の丸型4灯リヤコンビネーションランプを採用した。また、レーシーな翼端板デザインのウイングタイプリヤスポイラー(全車にオプション)によって、より俊敏な走りをイメージさせた。

(2)インテリア
・高揚感とクルマとの一体感を感じさせる機能重視のデザインを採用。クルマの中に居るだけで走りの楽しさを感じることができる空間作りを目指した。メーター面をドライバーに近づけスポーツ空間を表現した。また、メーターは確認頻度の高いスピードメーターとタコメーターを大径とした上、機能美とスポーツ感を強調した立体文字盤を採用した。
ターボ車には、スポーティな砲弾型の独立単眼3連メーター(電圧計・油温計・ブースト計)を視認性の良いインストルメントパネル上面中央に配置した。

・全車にコンパクト&スポーティな径370mmの赤ステッチ入り3本スポーク本革巻スポーツタイプステアリング(SRSエアバッグ内蔵)を採用した。また、M-ATx搭載車はステアリングシフトスイッチ付とした。

・シートは、走りのイメージを追求したスパルタンなモノフォルムスポーツシートを採用し、心地よくしっかりとしたフィット感を実現した。4ドアスポーツセダンのターボ車及び2ドアスポーツクーペのシートメイン部には、スポーツイメージを演出するとともによりホールド性を高めるダブルブリスターを採用。サイド部に光沢のある素材を合わせることでコントラストを持たせ、硬派な走りのイメージを演出した。4ドアスポーツセダンのターボ車以外には品質感を重視したダブルラッセルを採用した。

・CD・カセット一体AM/FM電子チューナーラジオを搭載した総合出力200W、8スピーカー、2DINタイプの「スカイラインホログラフィックサウンドシステム」を設定。音場特性に合わせた最適チューニングを施し、臨場感あふれる音響空間を作り出した(25GT-X TURBOに標準)。

(3)パッケージング
・ ホイールベースを現行車より55mm短縮。スポーツセダン/クーペらしい軽快な走りを実現させる引き締まったパッケージとした。

・ 4ドアスポーツセダンは、本格的グランドツーリングカーとして大人4人に必要十分な居住性やトランク積載性といった実用性を確保しながら、スポーティな走りを両立するスポーツセダン・パッケージを採用。
2ドアスポーツクーペは、軽快な走りを実現するために従来型車より全長を60mm短縮。

 

2. 「THE BEST DRIVING PLEASURE」を具現化した卓越した走行性能
(1)エンジン/ドライブトレーン
新型「スカイライン」には、専用にチューニングした3種類の[NEO ストレート6]エンジンを搭載。高出力化とトルクアップ、さらに低燃費化を図り、それぞれに個性ある走りの楽しさを実現した。

・2.5リッター直列6気筒ターボエンジン「RB25DET[NEO ストレート6]」
高いアクセルレスポンスと燃費の良さを両立するリニアチャージコンセプトを継承。さらに、高応答可変バルブタイミング機構(NVCS)の採用などにより、最高出力280PSと全域にわたるトルク向上を達成し、卓越した加速フィーリングとスポーティな走りを実現した。

・2.5リッター直列6気筒エンジン「RB25DE[NEO ストレート6]」
可変吸気システム(NICS)に加え高応答可変バルブタイミング機構(NVCS)を採用し、[NEOストレート6]ならではの滑らかなフィーリングを維持しながら、最高出力200PSと全域にわたるトルク向上を達成。自然吸気のリニアな味わいを存分に楽しめる余裕あるエンジンとした。
さらに、2WD車は排出ガス中のNOxなどを現行規制値の約1/10に低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様とした。

・2.0リッター直列6気筒エンジン「RB25DE[NEO ストレート6]」
低・中速トルクを大幅に向上させるとともに、可変吸気システム(NICS)と高応答可変バルブタイミング機構(NVCS)などの採用により、最高出力155PSを達成した。
さらに、このクラスで初めてリーンバーン化し、優れた動力性能と省燃費性を両立させた。

・新開発のオートマチックトランスミッション「E-ATx」には、「ワイドレンジロックアップ」を採用し、これまでに例のない広い領域でのロックアップを実現した。加えて、伝達効率を極限まで高めた新開発「E-Flowトルクコンバーター*」の採用により、滑らかで快適な走りと環境に配慮した燃費向上を両立させた。
  *E-Flowトルクコンバーター:従来から定評ある超偏平トルクコンバーターの優れたスペース効率はそのままに、動力変換効率を最大限に高め、動力性能と燃費を高次元でバランスさせた最新型トルクコンバーター。

・マニュアルモード付新オートマチックトランスミッション「デュアルマチックM-ATx」を採用した。オートマチックトランスミッションの持つイージードライブ性と、マニュアルトランスミッションのダイレクトな操作性を両立させた。エンジンブレーキクラッチを締結することで全ギヤポジションでスロットルに対する加減速の反応を高めたことなどにより、スロットルに対するGのダイレクト感を格段に向上させた。また、シフトレバーとステアリングに配したシフトスイッチのいずれでも変速操作可能なデュアルマチックを採用し、「スカイライン」らしい走りの高揚を実現した。

・マニュアルトランスミッションは、1、2、3、5速ギヤにショットピーニングを施し、エンジンのトルクアップに伴う強度、耐久性の向上を図った。また、これまでの2、3速に加え1速にもダブルコーンシンクロを採用し、よりスムーズな操作を可能とした。また、ターボ車にはプル式クラッチを採用した。

・エキゾーストシステムは、新断面/新内部構造のセンターマフラーを採用し、不快なこもり音や振動を低減させ、高い静粛性を実現した。さらに、RB25DETエンジン搭載のM-ATx車にはデュアルテールチューブの新開発排圧感応型制御マフラーを採用し、低排圧化によるエンジン出力向上と排気音低減による静粛性向上の両立を実現した。

(2) ボディ&シャシー
エンジンとドライブトレーンの能力を高次元で実現させる高剛性ボディ&シャシーとした。
・「THE BEST DRIVING PLEASURE」を具現化する優れた操縦安定性確保のために車体構造を徹底的に見直し、R33型GT-Rに匹敵する非常に高い動的剛性感のある「ドライビングボディ」を開発した。
操舵に対するリヤサスペンションの応答性と安定性確保のためのリヤ追従性向上対策として、リヤクロスメンバーとリヤスプリングサポート周辺の車体構造を見直した。具体的には、リヤクロスメンバーの変形を抑えるため、リヤフロアステイの設定、リヤクロスメンバー内の補強部材の追加などを行ったほか、リヤスプリングサポート周辺については、ストラットタワーリングの追加やパーセルメンバーの剛性アップ、リヤピラーレインフォースの大型化などの車体構造変更を行った。

・R32型、R33型で好評の4輪マルチリンクサスペンションをベースに、その取付部の車体剛性を大幅に向上させた。また、運動性能シミュレーションやエキスパートドライバーの徹底的な走り込みによって各部品の特性を最適化し、高剛性ボディを十分に活かしきるサスペンションとし、シャープな応答性と軽快で安心感の高い旋回性及びダンピングの効いた剛性感のある乗心地を実現した。
ターボ車については、電動SUPER HICASと225/45ZR17タイヤを組合せ、ダイレクトなステアリングフィーリングによるシャープな応答性を実現した。

・より安心な制動性能の実現を目指し、高出力に見合った大容量ブレーキと大型ブレーキブースターを採用した。また、全車にABSとメカニカル2段アシスト機構付ブレーキ倍力装置「ブレーキアシスト」を標準装備して危険回避性能を高めた。
ターボ車には、高応答チューニングを施したABSと新開発のアルミ合金製対向4ピストン型17インチ用フロントキャリパー、大容量ディスクローターを採用しブレーキシステムのトータルチューニングを行い、優れた制動安定性を実現した。

・ ターボ車には、粉体塗装を施した6本スポークの17インチ×7.5JJアルミロードホイールにワイド&低偏平率の225/45ZR17タイヤを装着し、グリップ力を高めた。さらに、16及び17インチアルミロードホイールには接着式バランスウエイトを採用し、ホイールをより大きく見せるスポーティなデザインとした。

 

3.走りの楽しさを支えるトップレベルの安全性
日産自動車では、「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」、「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」、「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」の3つの砦からなる「トリプルセーフティ(安全の3つの砦)」という安全思想を基に、さらなる安全性の向上を目指したクルマづくりを行っている。今回の「スカイライン」でも、この「トリプルセーフティ」の思想に基づき、多くの安全技術を採用し、最高水準の安全性を実現している。

 <安全採用項目一覧>
 ●「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」
 ・キセノンヘッドランプ(4ドアスポーツセダンのGT-X系、2ドアスポーツクーペ全車に標準装備)
 ・最適配光C.S.R.ハロゲンヘッドランプ(4ドアスポーツセダンのGT系に標準装備)
 ・チタンクリア*ドアミラー(4ドアスポーツセダンのターボ車に標準装備)
 ・ロングライフ撥水ガラス(フロントドアガラス)
 ・リヤ間けつ式ワイパー       など

 ●「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」
 ・ABS(アンチロックブレーキシステム) 
 ・ブレーキアシスト         など

 ●「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」
 ・「ゾーンボディ」 
 ・デュアルエアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグシステム)
 ・頭部保護機能も持つサイドエアバッグ(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム) (全車オプション設定)
 ・前席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト
 ・後席チャイルドシート固定機構付、ELR付3点式シートベルト(左右2席)
 ・耐水タイプのパワーウインドウスイッチ      など

4.環境への配慮
 日産では、環境保全と資源の有効活用を推進するため全社的に積極的な取り組みを実施している。
 新型「スカイライン」では、RB25DE[NEOストレート6]エンジン搭載車(2WD車のみ)を、10・15モードでのCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)の排出ガス値を現行規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)とし、よりクリーンな排気を実現した。

また、RB25DEエンジンをリーンバーン化して燃費向上を図り、優れた動力性能と高い経済性を両立させた。
その他、新車輸送時のボディ塗装表面保護材にリサイクル可能なペイントガードフィルムを採用するなど、水質保全の推進に取り組んだほか、リサイクルしやすい材料(熱可塑性樹脂)をバンパー、グローブボックス、インストルメントパネルの芯材など多くの部品に積極的に採用した。また、新開発の防錆材料などを使用することで鉛を一切使用しない「鉛不使用の電着塗装」を採用(98年8月生産車より)するなど、様々な環境対応を行った。 
さらに、「スカイライン」が製造されてから使用、廃棄・リサイクルに至るまでの各段階での環境への対応に関する情報を紹介する「日産スカイライン環境ノート」を作成し、車両に搭載している。
            

(了)
                   
なお、読者からのお問い合わせについては、最寄りの販売会社、
または下記の日産自動車(株)お客様相談室へお願い致します。
全国共通フリーダイヤルTEL:0120-315-232