日産とルノー、情報システム分野で共通組織を設置

 

日産自動車とルノーは本日、提携よるシナジーの達成に向けて、情報システム分野における共通組織を設置したと発表した。新組織は、名称をルノー・日産IS/ITオフィスとし、全世界的な共同事業展開に向けて、効率的な情報システムと最適なシステム基盤の構築を目指して、両社の情報システム部門をリードする。

 同オフィスは日産とルノーが情報システムの運営を効率的かつサービスオリエンテッドなものとするために、情報システム分野のプロセスおよび運営面で共通化を促進する。また、共同プロジェクトにおける意思決定の迅速化をはかる。さらに、共通の情報システムとシステム基盤の企画、予算と戦略の策定、ベンチマーキングおよびパフォーマンス測定によるコスト削減の促進を行う。この新組織は既存の日産とルノーの情報システム部門との密接な協力関係の下で運営される。

 同オフィスは、両社の本社所在地である東京とパリに設置される。本年9月の設立当初は、東京に3人、パリに3人の計6名で運営されるが、2002年1月からは2倍に増員される予定である。

 ルノー出身のファリッドアラクタンジが同オフィスのグローバルマネージャーとして任命され、日産の最高情報責任者(CIO)である栗原省三およびルノーのCIOであるジャンピエール コルニュにレポートする。この3人は、両社の最高財務責任者(CFO)と共に、共通の情報システム運営に関する戦略決定を行うアライアンスISステアリングコミッティを形成する。

 この新組織は第一歩として情報システム分野における将来的な共通戦略を策定し、今後の二ーズやビジネスの拡大に対応してその領域を広げていく。

以 上