シーマに「41LV-Z」を追加 ~日本車初の“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム(ミリ波レーダーセンサー採用)”を搭載~

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広報第28号
平成11年7月5日

 

シーマに「41LV-Z」を追加
~日本車初の“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム
(ミリ波レーダーセンサー採用)”を搭載~

 日産自動車では、シーマに、日本車で初めて“自動ブレーキ機能をもつ車間自動制御システム(ミリ波レーダーセンサー採用)”を搭載した「41LV-Z」を追加設定し、7月5日より全国一斉に発売する。

 

41LV-Z<特別塗装色>

 


 今回発売する「41LV-Z」は、「41LV」をベースに車間自動制御システム(昨年11月に技術発表済み)を搭載した他、各種の高級仕様・装備を採用したモデルである。

 車間自動制御システムは、車両前部に設置されたミリ波レーダーセンサーからの情報により、スロットル、および、ブレーキを自動制御して加速と減速を行い、ドライバーが設定した車速を上限として車間距離を一定に保つシステムで、ITS(高度道路交通システム)における先進技術のひとつである。ブレーキの自動制御機能(雨天時の使用も可能なミリ波レーダーセンサー採用)を備えた車間自動制御システムは、日本車では初めての搭載となる。

 また、インテリアについて、本革シート(専用ストーンベージュ色)などにより高質感を実現した他、エクステリアについては、電動ガラスサンルーフ(UVカット断熱機能付)や、鍛造16インチアルミロードホイールを標準装備した。

 さらに、滑りやすい路面や緊急回避時に発生する車両の横滑り現象をブレーキやエンジン出力の制御によって軽減するVDC(ビークルダイナミクスコントロール)や、ファインビジョンメーター、マルチAVシステムなどの高級装備を標準装備としている。

 車両前方に取り付けられたミリ波レーダーセンサーから得られた情報を基に先行車両と自車の車間距離および相対速度を検出し、設定した車間距離(3段階に設定可能)を保つようにスロットルアクチュエーター、ブレーキアクチュエーターを制御することで自車速度を自動制御する。

*ミリ波レーダーセンサー…電波パルスを送信し、前方の物体からの反射波を受信するまでの時間より距離を算出し、送信波と反射波の周波数の差から相対速度を算出する。

 先行車両が減速した時や自車前方への割り込みなどにより、先行車両との車間距離が設定距離より短くなった場合は、自動的にスロットルを閉じて設定した車間距離に戻るまで自車を減速させる。この際、より大きな減速が必要な状況においては、自動的にブレーキもかける。また、先行車両が車線変更した場合や自車の車線変更などによって車間距離が設定距離より長くなった場合は、スロットルを開けることにより設定車速(時速約50~100kmの間の任意の車速で設定可能)を上限に緩やかに加速し、再び先行車両との車間距離を設定した距離に保つように制御する。
 なお、同システム作動中にドライバーがブレーキ操作を行った場合は、制御が解除される。また、同システム作動中にドライバーがアクセル操作を行った場合は、運転者のアクセル操作を優先して加速する。


走行パターンの代表例

減速 (1)先行車に追いついた場合
定速走行中に自動車前方の走行車両に追いついた場合、緩やかに減速し、設定された車間距離を保って走行する。
減速 (2)先行車が減速した場合
定車間走行中に自車線前方の走行車両が減速した場合、減速するとともに、ドライバーのブレーキ操作が必要な場合には、警報で告知する。
(3)先行車が離脱した場合
定車間走行中に自車線前方の走行車両が離脱すると、セットした車速まで緩やかに加速して定速走行する。
減速 (4)自車線前方に割り込まれた場合
定速または定車間走行中にセットした車間距離以下に割り込まれた場合、減速するとともに、ドライバーのブレーキ操作が必要な場合には、警報で告知する。

 

 


 

 

<取り扱い販売会社>

日産系各販売会社
モーター系各販売会社
サニー系各販売会社
プリンス・チェリー系各販売会社
*本年4月より導入の2系列相互併売の一環として、同月より全販売会 社にて取り扱っている。

 


<各地区希望小売価格(消費税を含まず)>

車種 駆動 エンジン ミッション 東京・名古屋・大阪 福岡

41LV-Z

2WD

VH41DE

E-AT

6,400

6,434

 

(了)