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日産、米国で新車両組立工場の建設開始

〜ミシシッピー州の学生を対象とした100万ドルの大学奨学金基金を発表〜

本件は、米国ミシシッピー州キャントンにて現地時間4月6日午前11:00 (日本時間4月7日午前1:00)に日米同時発表しております。

2001年04月07日


 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は本日、カルロス ゴーン社長が「日産リバイバル・プランで掲げた利益ある成長を図るための最初の重要なステップ」と位置づける9.3億ドルを投資する新車両組立工場の建設を開始したと発表した。

 また日産は、キャントン工場の建設業者としてW.G.イェーツ・アンド・サンズ・コンストラクション・カンパニー(本社:ミシシッピー州フィラデルフィア 以下、イェーツ)を指名した。同社は、本プロジェクト全体のトータルコーディネーションと建設管理を行う。また同社に対しては、自動車関連設備の建設に実績のあるウォルブリッジ・アルディンガーと、塗装工場の設計および建設を担当するTKSインダストリアル・カンパニーが協力を行う。イェーツは、可能な限り多様な労働者の雇用や業者への発注に努める。

 キャントン工場の建設完了後、フル操業時には年間25万台の車両が生産され、従業員数は4,000人に達する見込みである。ミシシッピー州ジャクソンの北方約25kmに位置する敷地面積約24万・のキャントン工場では、新型のフルサイズ・ピックアップ・トラック、フルサイズ・スポーツ・ユティリティ・ビークル(SUV)、および次世代ミニバンを生産する。2003年半ばの稼動開始を予定している。

ゴーン社長は「強固な利益ある成長の礎を築ュには、適切な商品を適切な場所でつくることが不可欠である。」と述べている。

 また日本の伝統的な太鼓の演奏による音楽が流れる竣工式で、ゴーン社長は、日産がミシシッピー州の高校生の大学進学支援のために100万ドルを拠出し、日産ミシシッピー奨学金プログラムを設立すると発表した。

ゴーン社長は「この奨学金プログラムと新工場は、日産とミシシッピー州との新たなパートナーシップの証しだ。」と述べた。

 日産リバイバル・プラン (NRP) は、1999年10月18日にゴーン社長が発表したプランで、継続的な利益ある成長を目的としている。NRPは当初の見込みより早いスピードで、かつより強力に進捗している。

 ゴーン社長は、本日、「キャントン工場で生産される商品は米国自動車市場における全ての主要セグメントに商品を投入するという同社の目標に沿ったものである。」「今回の投資によって、北米での商品ラインアップの強化が可能になり、現在は商品を投入していない市場に参入することにより事業の発展を目指すことができる。これらの商品の投入により、我々は販売を増加させることができるだろう。」と語った。

 ローニー・マスグローブ(Ronnie Musgrove)ミシシッピー州知事はこの竣工式に出席し、「この度の工場建設開始は、ミシシッピー州の住民への新たな雇用機会の提供の第一歩となるだろう。」(日産自動車 広報部による仮訳)と述べた。

 また同知事は「教育は、人々が未来を構築し、自分自身や家族のためにより質の高い生活を作り上げる礎石となる。日産が我々の教育に対する努力に賛同し、ミシシッピー州の学生に進学の機会を提供してくれることに満足している。」(同仮訳)とも述べた。

 キャントン工場で新型3車種の生産が開始されるのは、2000年度から3年間に世界で22車種の新車が投入された後になる。22車種のうち10車種が米国市場向けとなる。 キャントンと米国テネシー州スマーナ、メキシコのアグアスカリエンテスとクエルナバカの各工場の合計で、日産の北米における車両生産能力は年間100万台超となる。

 日産の2000年度決算は来月発表される。営業利益は前年度の7.789億ドル(826億円)に対し、約2.6倍となる約20.3億ドル(2,200億円)を見込んでいる。 当期利益は前年度の64.6億万ドル(6,844億円)の赤字に対し、2000年度に約23.1億ドル(2,500億円)を見込んでいる。

2000年暦年の米国におけるニッサンおよびインフィニティ・チャネルの販売台数は、前年に対し11.1%増となった。

以 上