日産自動車、ロンドンに新デザインセンターを開設

〜 欧州におけるクルマのデザイン新時代のさきがけ 〜〜 日産のグローバルデザインの重要な役割を担う投資 〜

本件は、英国ロンドンにて現地時間1月22日14時30分
(日本時間1月22日23時30分)に発表しております。

2003年01月23日

 

 

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は1月22日、同社の欧州におけるデザイン拠点である日産デザインヨーロッパ社の新たなデザインセンターをロンドンに開設し、開所式を行った。この日産デザインヨーロッパ社は、欧州のみならずグローバルで投入する日産車の今後のデザインをリードしていく。

 

 

日産デザインヨーロッパ社は約50名の多国籍のデザイナーとモデラー、サポートスタッフにより構成され、世界で6ヶ所ある日産グループのデザインセンターの中でも、戦略的に重要な役割を担うこととなる。

ゴーン社長は同社デザインセンターの開所式で以下のように語った。「日産においてデザインは非常に重要であり、日産180の達成に向けて重要な鍵を握っている。本日の開所式は、日産が欧州のお客様を念頭に入れたエキサイティングで魅力的なクルマを作り続けるという意志を示すものである。」

また、デザイン本部長の中村史郎常務は以下のように語った。「本日の開所式は我々のデザインに対するコミットメントと自動車産業の革新を示すものである。我々は理想的な場所を選んだ。新デザインセンターは、デザインチームが彼らのアイディアを追求し、明確に示し、創造する上ですばらしいスペースといえる。」

新デザインセンターは、急速な発展を続けるセントラルロンドン地域のパディントン(Paddington)地区に設置された。この地区がマルチカルチャーの要素を持つことに加え、現代美術と建築、ファッション、デザイントレンドの発信地であることが、選定の大きなポイントとなっている。

 

 

同デザインセンターは英国国有鉄道のメンテナンス車庫の跡地であるロタンダ(Rotunda)と呼ばれる建物を改修して使用する。1960年代に建設されたこの建物は1980年代以降使用されていなかったが、デザインスタジオとして作り変えるのに十分な広いスペースをもっていたことが選定の決め手となった。

修復されたロタンダの内装は日本的な概念である「和」のイメージを基調に、欧州とアジアのイメージを融合させている。

今回ロンドンで稼動を開始した日産デザインヨーロッパ社は、従来のドイツのミュンヘン近郊のスタジオと英国クランフィールドのデザイン部門を統合したものである。さらに、日産は同社をグローバルにおける重要なデザイン拠点と位置付け、今回スタッフを25%増員している。

デザインスタジオにはCADルーム、プレゼンテーションルーム、ショールーム、数々のモデル製作機器に加え、デザイナーがリラックスし、アイディアを共有できる「くつろぎ」ゾーンが備わっている。さらに、デザイナーやアーティストのイメージに合った様々な光を再現する特別な照明システムも設備されている。

2002年に、日産は欧州市場で年間466,613台を販売し、その内80%以上が欧州で生産されたモデルであった。日産の欧州における事業はデザイン、研究開発、生産、販売、マーケティング、物流に及び、欧州での従業員数は12,000人以上となる。日産は、更なる成長に向けた新たな経営計画である日産180の達成に向け、今回のデザインスタジオ開設を含めた欧州事業の強化に引き続き取り組んでいく。

以 上