日産自動車、シンガポールにアセアン地域統括会社を設立

〜併せて金融会社も設立〜

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス・ゴーン)は本日、シンガポールに100%子会社のアセアン地域統括会社(名称:アジア・パシフィック日産会社)を設立し、4月1日より業務を開始すると発表した。

同社の主な機能は、地域マーケティング・営業支援、販売会社及びディーラーへのフランチャイズ指導、広報、生産受注業務等である。新会社の社長には、現在、日産自動車本社グローバルマーケティング&セールス戦略企画部主管(部長級)の嶋田圭司が就任する。資本金は1,000万USドル(約10億5,000万円*)である。

また、同時に、アジア、オセアニア市場を中心にキャッシュマネジメント機能を統括する日産シンガポール金融会社をシンガポールに設立し、同じく4月1日より業務を開始する予定である。現在、日産自動車本社財務部課長でキャッシュマネジメントを担当している寺上佳子が新会社の社長に就任する。尚、資本金は500万USドル(約5億2,500万円*)である。

アセアン地域主要四カ国(タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン)における日産の2003年度販売台数は、対前年度比7.9%増の76,345台であった。

日産では、今年3月までの3ヵ年計画「日産180」の終了後、更に持続的な事業の成長を図るため、4月より新3カ年計画「日産バリューアップ」に取り組むこととなる。「日産バリューアップ」では、グローバルでの大幅なプレゼンスの拡大を目指し、中国、ロシア、エジプト、インド等の市場で、新たな投資や事業拡大の機会を捉えていく。アセアンも非常に成長が期待される地域であり、更なる現地化の推進、生産能力の増強、地域内での物流効率化が求められる。

*日本円の目安は、1USドル=105円で計算した。

以上