日産自動車、2017年度第3四半期決算を発表

日産自動車、2017年度第3四半期決算を発表

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は8日、2017年度第3四半期の決算を発表しました。

2017年度第3四半期累計の連結売上高は8兆5,280億円、連結営業利益は3,642億円、売上高営業利益率は4.3%となりました。国内の完成検査に関わる問題に加え、米国市場における成長の鈍化や売上単価の減少、在庫調整などが収益を圧迫しました。

営業外利益の増加と米国での税制改正の影響が営業利益の減少を上回り、当期純利益は、前年比1,639億円増となる5,781億円に達しました。

 

2017年度第3四半期の財務実績

中国合弁会社に持分法を適用した2017年度第3四半期累計の財務実績は次の通りです。

2017年度
第3四半期連結決算
(東京証券取引所届出 -
中国合弁会社に持分法を適用)注1
2016年度
第3四半期累計
(2016年4月~12月)
2017年度
第3四半期累計

(2017年4月~12月)
対前年同期比
売上高 8兆2,648億円 8兆5,280億円 +3.2%
営業利益 5,032億円 3,642億円 △27.6%
売上高営業利益率 6.1% 4.3% △1.8ポイント
経常利益 5,902億円 4,967億円 △15.8%
当期純利益 注2 4,142億円 5,781億円 +39.6%

前年との比較にあたっては、日本の完成検査に係る問題及び2016年度のカルソニック・カンセイ社の株式売却などの影響が含まれます

2017年度第3四半期累計の平均レートである1USドル111.7円、及び1ユーロ128.6円を使用しています

中国合弁会社に持分法を適用した会計基準では、2017年度第3四半期の営業利益は、824億円となりますが、これは日本の完成検査問題による国内生産の一時停止および販売費の増加による396億円の影響を加味したもので、それを除くと1,220億円となります。

中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2017年度第3四半期累計の営業利益は4,748億円、売上高は9兆4,200億円となります。

 

グローバル販売状況

2017年度第3四半期累計のグローバル販売台数は前年同期比2.9%増の410万9,000台でした。

日本の販売台数は前年同期比9.7%増の37万8,000台となりました。軽自動車の大幅な台数増が、完成検査問題の影響で前年同期比3.4%減の25万2,000台に留まった登録車の販売を補いました。

米国における当社の販売台数は好調な「ローグ」と「ローグ スポーツ」に支えられ、前年同期比1.1%増の117万7,000台となりました。

会計年度が暦年ベースの中国では、販売台数は前年同期比9.8%増の102万台となり、市場占有率は前年同期比0.3ポント増の5.3%となりました。また、2017年1月から12月までの累計販売台数は、市場の伸びを上回る12.2%増の152万台となり、市場占有率は前年比0.6ポイント増の5.6%となりました。

ロシアを含む欧州では、前年同期比0.3%増の54万4,000台を販売し、市場占有率は3.7%となりました。アジア・オセアニア、中南米、中東、アフリカをはじめとするその他市場では、「キックス」と「ダットサンredi-GO」が販売をけん引し、販売台数は前年同期比2%増の60万7,000台となりました。

 

2017年度通期の見通し

第3四半期までの実績を鑑み、通期の見通しの修正を行いました。2017年度通期のグローバル販売台数は578万台を見込んでいます。

中国の合弁会社に持分法を適用した2017年度通期の業績予想を下記の通り修正し、東京証券取引所に届け出ました。

2017年度
連結決算予想
(東京証券取引所届出 ‐ 中国合弁会社に持分法を適用)注1
前回見通し 今回見通し 対前回見通し
売上高 11兆8,000億円 11兆8,000億円 変更無し
営業利益 6,450億円 5,650億円 -12.4%
当期純利益 注2 5,350億円 7,050億円 +31.8%

注1)2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなります。

注2)親会社株主に帰属する当期純利益

 

当社決算の詳細については、以下より資料をダウンロードいただけます。
www.nissan-global.com/JP/IR/FINANCIAL/

以 上