日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は14日、2018年度通期連結決算を発表しました。
当該年度は、グローバル経営環境の悪化及び、米国事業における販売の質的向上の取り組み、並びにお客さま満足度向上のための一部商品に対する保証期間延長といった一過性の費用計上などにより、2018年度通期連結売上高は11兆5,742億円、連結営業利益は3,182億円となり、売上高営業利益率は2.7%となりました。
また、当期純利益注1は、前年比57.3%減の3,191億円となりました。
2018年度通期財務実績
中国合弁会社に持分法を適用した2018年度通期の財務実績は次の通りです。
2018年度 |
2017年度 |
2018年度 |
前年比 |
売上高 |
11兆9,512億円 |
11兆5,742億円 |
-3.2% |
営業利益 |
5,748億円 |
3,182億円 |
-44.6% |
売上高営業利益率 |
4.8% |
2.7% |
-2.1ポイント |
経常利益 |
7,503億円 |
5,465億円 |
-27.2% |
当期純利益注1 |
7,469億円 |
3,191億円 |
-57.3% |
2018年度通期の平均レートは、1USドル110.9円、及び1ユーロ128.4円を使用しています。
中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2018年度通期の連結営業利益は4,932億円、当期純利益注1は3,191億円となりました。
グローバル販売状況
2018年度通期のグローバル販売台数は前年比4.4%減の551万6,000台となりました。
日本における軽自動車を含む販売台数は、厳しい経営環境であったにも関わらず、ニッサン インテリジェント モビリティを体現できるe-POWER やプロパイロットを搭載したコンパクトカー「ノート」やミニバン「セレナ」の台数増により、前年比2.1%増の59万6,000台となりました。「ノート」は2018年度登録車販売台数ナンバー1となり、「セレナ」はミニバンセグメントでナンバー1となりました。
また、会計年度が暦年ベースの中国では、新型「キックス」や「エクストレイル」、「シルフィ」が販売をけん引したことにより、販売台数は前年比2.9%増の156万4,000台となりました。市場占有率は5.9%となりました。
一方、米国販売は、前年比9.3%減の144万4,000台となり、市場占有率は8.4%となりました。
ロシアを除く欧州では、前年比17.8%減の53万6,000台、市場占有率は3.0%となりました。一方で、ロシアにおける販売台数は前年比2.6%増の10万7,400台となりました。
アジア・オセアニア、中南米、中東、アフリカをはじめとするその他市場の販売台数は前年比0.4%減の81万5,000台となりました。
2018年度配当
2018年度の年間配当は、1株当たり57円を支払うべく株主総会に提案する予定です。
2019年度通期見通し
2019年度通期のグローバル販売台数は、前年比微増の554万台を見込んでいます。
当社は、安定的な収益性を確保できる事業基盤を構築していくため、米国事業の立て直しと事業及び投資効率の適正化を図るとともに、ニッサンインテリジェントモビリティを体現できる商品ポートフォリオの刷新を大きな軸として、ブランドイメージ向上に向けて中期的、かつ、地に足のついた活動を行っていきます。
2019年度は、その初年度であり、目立った効果が得られるまでには時間を要する見込みです。
これを踏まえ、中国の合弁会社に持分法を適用した2019年度通期予想について下記の通り、東京証券取引所に届け出ました。
2019年度連結決算予想 |
|
売上高 |
11兆3,000億円 |
営業利益 |
2,300億円 |
当期純利益注1 |
1,700億円 |
1USドル110円、及び1ユーロ129円を前提としています。
2019年度は、1株あたり年間40円の配当を予定しています。
注1)親会社株主に帰属する当期純利益
注2)2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなります。
当社決算の詳細については、以下より資料をダウンロードいただけます。
www.nissan-global.com/JP/IR/FINANCIAL/
以 上