ヤマガタデザインと日産自動車、観光地に共通する二次交通や災害対応の課題を解決へ「電気自動車を活用したまちづくり連携協定」を締結

ヤマガタデザインと日産自動車、観光地に共通する二次交通や災害対応の課題を解決へ「電気自動車を活用したまちづくり連携協定」を締結

地方都市の課題を希望に変えるまちづくり会社、ヤマガタデザイン株式会社(本社:山形県鶴岡市 代表取締役:山中 大介)と日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)ならびに山形日産自動車グループ(本社:山形県山形市、社長:小関 眞一)は、地方都市における二次交通の課題解決、教育、災害対応等で連携することを盛り込んだ「電気自動車を活用したまちづくり連携協定」を締結しました。

協定の背景
日産自動車が推進する日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」活動、そしてヤマガタデザインが推進する事業において、お互いが賛同し、山形県鶴岡市を始めとする庄内エリアで、電気自動車(EV)を活用した二次交通問題の解決や、災害対策、教育の提供など様々な施策を共に行うことで、他地域にも展開可能なモデルを生み出し、全国の地方都市が抱える課題解決の指針となるべく、本協定を締結する運びとなりました。

協定の概要と主な連携内容
ヤマガタデザインと日産グループは、協定をもとに以下のような事業に協働で取り組んでいきます。


① 観光客の二次交通の課題解決

ヤマガタデザイングループが運営するホテル「スイデンテラス」は、木造建築が田んぼに浮かぶような景観などを魅力に年間5万人以上が宿泊をしています。周辺には観光スポットが点在しているものの、ホテルからの二次交通が課題になっていました。

今回、施設のエントランス前に日産自動車が展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」を1台導入し、宿泊者が、3時間単位から利用できるようになり、移動の選択肢を広げます(27日より開始)。排出ガスゼロの電気自動車「日産リーフ」の使用により、自然に負荷を与えないクリーンな観光が実現できます。この導入に合わせて、「スイデンテラス」では、庄内ドライブルートの作成や、「NISSAN e-シェアモビ」の利用と加茂水族館やスタジオセディック庄内オープンセットの入場券を組み合わせた宿泊プランを提供いたします。


② 地域の教育向上への連携
ヤマガタデザイングループが運営する「キッズドームソライ」は、「夢中体験を通じて子どもの個性を育む」を教育理念とし、年間8万人以上が訪れる全天候型の児童教育施設です。日産自動車はソライのプラチナサポーターに就任し、本活動を支援するとともに、子どもたちが楽しみながら地球環境問題と自動車産業の環境技術について学ぶことのできる「日産わくわくエコスクール」などを提供いたします。


③ 防災力強化
ヤマガタデザインは、「スイデンテラス」に『V2H(Vehicle to Home)』(電気自動車からの給電を行う機器)を導入し、上記①で利用している「日産リーフ」の電力を災害による停電時のバックアップ電源として活用し、宿泊者の安全確保に努め、復旧活動に当たる方々を支援いたします。また、山形日産自動車販売は、災害時に「スイデンテラス」で使用する「日産リーフ」に対して店舗が所有する急速充電器の無料での使用を提供し、防災力の向上に貢献します。


電気自動車を活用した二次交通と防災力強化・環境教育の実施イメージ図

 

協定締結に際してのコメント

日産自動車 執行役副社長 星野 朝子
日産自動車は、CO2排出ゼロの電気自動車(EV)の普及を通して、ゼロ・エミッション社会の実現や地域課題の解決を目指す活動、日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を推進しており、今回の協定が127件目の取り組みとなります。同じ志を持ち、庄内地域での「地方創生」を掲げ、まちづくりのために様々な活動をされているヤマガタデザインとタッグを組めることを、大変嬉しく思うとともに、今後の展開を考え、とてもワクワクしております。環境に優しく、災害時には電気を供給できる「走る蓄電池」として活躍するEVの特徴と日産ならではの楽しさを融合させ、皆さまと共に地域の活性化に貢献していきたいと思います。

山形日産自動車、日産プリンス山形販売、山形日産自動車販売 社長 小関 眞一
山形県内の地元企業として、庄内地方の発展につながる協定に参画でき、非常に光栄です。特に、鶴岡市に本社がある山形日産自動車販売は創業75年の歴史があり、「庄内に生まれ、庄内と共に歩む」を掛け声に、2019年11月には鶴岡市と電気自動車(EV)を活用した災害連携協定を締結するなど、地域貢献に取り組んでいます。弊社としても本協定を全面的に支援し、環境、防災、コミュニティ活性化などに貢献していきたいと考えています。

ヤマガタデザイン 代表取締役 山中 大介
日本の地方都市には課題が山積していますが、それらの課題は本質的にはどの地域も共通していると私たちは考えています。当社は「課題を解決する事業をデザインすること」をミッションに掲げ、山形県庄内地域を、民間主導による日本の課題解決のモデルとするべく、日々挑戦して参りました。この度、世界に先駆けてEVを実用化し、地球環境の課題解決に取り組んできた日産自動車とまちづくり協定を締結し、地域活性化に向けてタッグを組めることになり、大変嬉しく思います。課題解決のスピードを加速させ、全国に波及するモデルとなるよう力を合わせていきます。

 

以 上

 


【参考資料】

日産自動車株式会社
日産自動車は、人々の生活を豊かに、を目的に、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスをお届けすると共に、「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」「ゼロ・フェイタリティ(交通事故による死亡・重傷者数ゼロ)」に取り組んでいます。また、政府の推進する「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に寄与すべく、2030年代早期より、主要市場で投入する新型車をすべて電気自動車(EV)などの電動車両とすることを目指し、電動化と生産技術革新を推進しながら、新たな目標に向けて取り組んでいます。そして、『ブルー・スイッチ』の推進に加え、電気自動車(EV)というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指しています。

 

参考リンク
日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」ウェブサイト:https://ev.nissan.co.jp/BLUESWITCH/

 

山形日産自動車グループ
山形日産自動車株式会社(本社:山形県山形市南一番町)、日産プリンス山形販売株式会社(本社:山形県山形市南二番町)、山形日産自動車販売株式会社(山形県鶴岡市美咲町)の3社で構成され、日産自動車の全車種販売、自動車の車検・点検整備、部用品販売、損害保険代理店等の事業を展開しており、山形日産自動車販売においては中古車販売とレンタカー事業も行っています。地域への貢献として、鶴岡市のほかにも酒田市、山形市、尾花沢市と電気自動車を活用した災害連携協定を締結しています。また、SDGs活動も積極的に行っており、特に「働きかた改革」のアイデアの一つとして、「絆の森づくりニッサンの森」としてグループ従業員の家族も含め、森の整地や、植樹に向けた苗づくりなどにも取り組んでいます。

 

ヤマガタデザイン株式会社
地方都市の課題を希望に変える街づくり会社として、庄内地方から日本の地方都市の課題を解決するモデルの創出に取り組んでいます。田んぼに浮かぶホテル「スイデンテラス」によって、人口減少が続く庄内の関係人口、交流人口を獲得し、全天候型児童遊戯施設「キッズドームソライ」を通じて地方都市の教育環境向上に取り組んでいます。同時に、UIJターンの促進と地方都市の人材獲得のため、仕事と暮らしの情報を発信するウェブサイト「ショウナイズカン」を運営しています。また、課題が山積している農業にも本格参入し、有機農業による農作物の生産と販売を行うとともに行政と連携した農業経営者の育成や、有機農業に関わるハード開発に力を入れています。