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日南市、九南、日産自動車、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

電気自動車(EV)「日産リーフ」を活用し、災害時の電力供給体制を構築
日南市、九南、日産自動車、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

日南市(宮崎県日南市、市長:髙橋 透)、株式会社九南(本社:宮崎県都城市都北町、社長:黒川 浩之、以下:九南)、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠、以下:日産自動車)、ならびに、宮崎日産自動車株式会社(本社:宮崎県宮崎市花ヶ島町、社長:松田 安典、以下:宮崎日産)、株式会社日産サティオ宮崎(本社:宮崎県宮崎市大塚町、社長:平澤 淳之助、以下:サティオ宮崎)の5者は、30日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結しました。

 

本協定の内容は、日南市が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域の課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、九南が社の営業車として所有している電気自動車(EV)「日産リーフ」と、日産の販売会社である宮崎日産とサティオ宮崎が所有する電気自動車(EV)「日産リーフ」の試乗車を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というものです。

日南市では、環境問題、地球温暖化対策に積極的に取り組んでいます。地球温暖化問題は、エネルギー問題と密接に関わっていることや、地球温暖化の進行が近年の猛暑や豪雨などの気象現象に影響を及ぼしていることから、頻発化・激甚化している災害に対しての減災対策が急務です。日南市では、これらに対応する新エネルギー導入促進に向けた「地域新エネルギービジョン」や環境基本計画の策定を行っており、地域に密着した環境負荷軽減に取り組んでいます。また、SDGsの推進による、持続可能なまちづくりにも積極的に取り組んでいます。

また、九南は、宮崎県都城市の地元の電力送電、配電会社として、「電気の持つ力を通して、人と暮らしの未来を創造する。」という企業理念のもと、人と電気の架け橋として、豊かな社会の実現に向けて取り組んでいます。

一方、日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいます。また、『ブルー・スイッチ』活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献しています。

この日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』活動、日南市が取り組む「地域新エネルギービジョン」、そして、九南の「電気を通じて豊かな人間社会の実現を目指す活動」と、それぞれの取り組みにお互いが賛同し、今回、本協定の締結を行う運びとなりました。

 

電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通りです。

 

【協定の概要】

  • 九南、日産自動車および宮崎日産、サティオ宮崎は、日南市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、九南が所有する電気自動車(EV)「日産リーフ」と、日産販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。
  • 日南市は、九南、日産自動車、宮崎日産、サティオ宮崎の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
  • 日南市、九南、日産自動車、宮崎日産、サティオ宮崎は、平常時も市の防災訓練などのイベントにおいて、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての災害時・停電時等の有効性や活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。

 


災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図

 

日南市は、電気自動車(EV)の普及促進によって、大気汚染物質や温室効果ガスの削減を推進するとともに、民間事業者と連携し、先導的な取り組みを積極的に図ることで、市民の環境意識を醸成し環境問題に取り組んでいきます。また、令和5年度に竣工する市役所新庁舎や「道の駅北郷(仮称)」において、電気自動車(EV)専用急速充電器を各1基ずつ設置することを計画しており、地球温暖化対策にも効果的な電気自動車(EV)の普及にも対応していきます。

日産自動車は、人々の生活を豊かに、を目的に、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスをお届けすると共に、「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」「ゼロ・フェイタリティ(交通事故による死亡・重傷者数ゼロ)」に取り組んでいます。また、政府の推進する「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に寄与すべく、2030年代早期より、主要市場で投入する新型車をすべて電気自動車(EV)などの電動車両とすることを目指し、電動化と生産技術革新を推進しながら、新たな目標に向けて取り組んでいます。そして、『ブルー・スイッチ』の推進に加え、電気自動車(EV)というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指しています。

今回の「災害連携協定」も、日産の『ブルー・スイッチ』の活動に基づくものであり、日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては、全国で107件目となります。また、EVを活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む、『ブルー・スイッチ』活動としては138件目の取り組みとなります。

日南市、九南、日産グループは、この協定締結を機に、今後も地球温暖化対策を含む環境活動の推進や、電気自動車(EV)を活用した持続可能な災害に強いまちづくりを推進していきます。そして、地域防災力向上、SDGsの推進、環境活動での連携を更に強化してまいります。

 

以 上


 

日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」ウェブサイト:https://ev.nissan.co.jp/BLUESWITCH/